
柳川全日本王者! リオ五輪代表撃破/全日本ライフル射撃競技選手権
新主将が期待に応えた。リオデジャネイロ五輪代表選手も出場する今大会で、柳川由太郎(法3=明大中野)がスモールボアライフル(SBR)で優勝を果たした。柳川はSBRを持ってまだ7ヶ月にもかかわらず急速な成長スピードで他を圧倒。常勝明治へ明るい兆しが見えた。
「世界が少しだけ近づいた」。柳川がSBRを持ち始めたのは今年の3月末。そこから着実に進化を遂げ秋に行われたインカレでは個人3種目全てで銀メダルを獲得した。しかし、インカレを振り返って柳川は「悔しさしかなかった」と決して満足を口にしない。迎えた全日本。リオ五輪代表でSBR全種目の日本記録保持者・山下(自衛隊)を破っての栄冠となった。試合前柳川は大きく2つの目標を立てていた。一つ目がメダルを確実に取ること、そして2つ目が後輩たちに安心した射撃をできる環境をつくることだった。現在学生射撃では強豪日大が連覇するなど大きく力を持っている。そのため日大にも勝てるということを形で示し明大を奮起させた。特にずっと敗れていた日大のエース・小林を破っての優勝。喜びは格別だった。全日本を終えてもなお柳川は「まだここがスタート地点」と、世界と戦う頼もしい姿を見せた。
柳川メイジが始まる。「今までやったことのない経験をしてみたかった」と柳川は入学時から主将への強い思いがあった。インカレを終え玉城弘也(商4=興南)から主将のバトンを譲り受けたばかりだが、いきなり大舞台で最高の結果を残し強い常勝明治復活に期待がかかる。来年のカギとして「まず、自分が絶対に1位を取って引っ張る」と強く意気込む柳川。明大射撃部悲願のアベック優勝へ。序章はここから始まる。
[東後太一]
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