最後に笑うのは明治 悲願のインカレ制覇で29年ぶりの頂点へ/全日本学生選手権展望

2016.11.09
 1年間の集大成となるインカレがついに開幕した。昨年2位の明大は第2シードで2回戦から出場。初戦は秋季リーグ戦優勝の夢を絶たれた慶大とのリベンジマッチとなる。全日本選手権を懸けた準々決勝でも東農大や福井工大との対戦が予想されるなど厳しい戦いが続く。目標は29年ぶりの日本一。最後に完全燃焼で頂点を狙う。

リベンジ
 初戦から難しい戦いが続く。初戦の慶大は秋季リーグ戦1-2で敗れた相手。過去2年間公式戦で勝利できず、明大には天敵となっている。「そろそろ負けを断ち切りたい」(松波大介主将・営4=岐阜各務野)とここで苦手意識を払拭したい。慶大に勝てない理由の一つは「相手のレベルに合わせたホッケーをしてしまう」(松波)こと。今年は格下のチーム相手に攻めあぐね、明大のホッケーができていない時間も多くある。さらに、春調子のよかったFW陣の得点力不足も敗因の一つ。慶大へのリベンジにはFW陣の復調も必要だ。
 「昨年は天理大戦で体力を使い果たして決勝で足が動かなかった」(松波)。昨年は初戦から接戦を制し、準決勝では優勝候補だった天理大にシュートアウト戦の末勝利している。だが、接戦を制してきただけにメンバーの交代ができず。一方決勝の山梨学大は全試合に得点差を広げて勝利し、決勝でどちらが動けていたかは明らかだった。そのため「準決勝前の2試合でどれだけ差を広げて主力選手を休ませるか」ということも優勝へのポイントになる。
 「絶対勝たないといけないというプレッシャーの中で勝たないといけない」。準々決勝までは関東同士のつぶし合いのブロックに入った明大。秋季リーグ戦では上位校との戦いになるが、実力では負けていない。「点を取れば一気に波に乗れるチーム」(松山隼也・政経2=丹生)だけに勝負のカギは先制点を取ることだ。「昨年は準優勝なので、今年は取りに行きたい」(松波)。悲願の日本一へ向けて勝負の4日間が始まる。

[常光純弘]