
本橋が初の公式戦でV/関東学生新人個人選手権
これ以上ないデビュー戦となった。女子未経験者の部に出場した本橋がトータル567点で優勝を果たした。「調子が良かった」という50メートルでは第2射で53点の高得点。唯一の合計260点台をマークし他の選手を大きく突き放した。続く30メートルでも安定した射ち筋を披露。大きく崩れることなく50メートルで作ったリードを守り抜きトップの座を射抜いた。「ドキドキして震えた」と語るが1射1射を笑顔で放つなど、緊張を感じさせない堂々とした姿が見られた。「個人で戦える競技性に魅力を感じた」という理由で入部した本橋。最高のスタートとなったが「自己ベストには届いていない。もっとできる」とストイックな一面も見られた。明大では渡邊里奈(政経4=聖徳大附女子)をはじめ新人戦で活躍した選手の多くが主力としてチームを引っ張っている。エースとなるために、まずは目標である「リーグ戦で射線入りすること」を目指す。
明大アーチェリー部の未来は明るい。男子未経験者の部で3位に入賞した高木は「気持ちよく打てた」と自身の目標点の580点を越え納得の表情を浮かべた。本橋や高木だけでなく多くの選手が健闘した今大会。今後の団体戦での活躍にも期待が懸かる一戦となった。まだ見ぬ可能性を秘めた新人アーチャーたちの躍進に注目だ。
[鈴木貴裕]
試合後のコメント
石川颯人(政経1=明大中野)
「いつも通りの力を出せなくて残念な結果に終わってしまいました。反省することがたくさんあるんですけど、これから精進していこうかなと思います。まあでも楽しくできました。(高校時代牧口さんと同じアーチェリー部だったが)牧口さんは高校の頃からうまかったです。自分が高一の時に牧口さんが高三でちょっとだけふれあう機会はありました。今日で自分の駄目なところがはっきりわかったので、そこをこれからどう改善していくかというのが自分の課題ですね。まあ新人戦なので、これから頑張ります」
金坂響(文1=浦和)
「満足はいかない感じでした。試合慣れしてないのもありますし、緊張もあって練習のときの点数には届かない感じでした。(初めての公式戦)いつもと感覚が違うところもありましたし、練習通りにはいかないところがありました。今回の大会で分かったのが、やっぱり自分は体力がないことを痛感したので、体力面の強化を図りつつ、今後の練習ではプレッシャーのかかる場面でもしっかり決められるように、自分にプレッシャーをかけていくような練習をしていこうと思っております」
鴨下壮一郎(文1=安城東)
「今日はあまりよくなかったです。練習の雰囲気と違い緊張感があってうまく引けなかったです。いつもは先輩方が応援して下さるんですけど、今日は一人で射ってる感じがしていつも以上に緊張感がありました。次の試合では500点以上とりたいです。そのために試合を意識した練習をしていければと思います」
窪田隆成(政経1=明星)
「50mと30mの真ん中くらいまではすごく良くて、そこでベストを意識しちゃって崩れたという感じでした。もう少し点数が出たらなと思います。(初の公式戦だったが)そんなに緊張もなく楽しく射てたのでそこは大丈夫でした。今後は明治のエイトとしてできるようになれたらいいなと思います。そのためにはやっぱりもうちょっと練習量増やして、ブレがないような選手になれたらいいなと思います」
佐藤勇希(情コミ1=宝仙学園)
「自己新に比べたら結構下がってしまったのであまり満足はしてないです。50mは目標は達成したんですけど、30mの方では緊張もあり思ったほど伸びませんでした。今日は応援とかがなく、先輩のフォローもないので少し安心感がなかったかなと思います。今後は600点以上は常に安定して出せるようにしていきたいです」
澤田有人夢(政経1=幕張総合)
「点数はだめだめでした。悔しいのもあったんですけど、まあ今日は今日なりに自分の本番での問題点というのが見つかったので、これからの課題となるのでそれはよかったかなと思います。(課題は)緊張したりすると利き腕が強張ってリリースがはねてしまうというのが具体的なところで、力んでしまうというのがあります。日常ではまだましな方ですが、本番ならではの問題点です。(目標)エイトとか王座とかはあまり考えたことがなくて、チームの足手まといにならなければいいかなという感じです。それ以外は、まあ自分が楽しめればそれが第一かなと思います。ただ今回の点数ではそれは叶えられないかなという感じです」
白崎雄太郎(政経1=東邦大東邦)
「目標の点数を立てて、その点数取ることを目標に今大会に臨みました。普段の練習通りの力を発揮できなかったことが一つ残念だったことです。それでも、終盤に高い点数が出せたのでその点は良かったと思います。今日の大会に向けては、アーチェリーの射形を意識した練習を行ってきました。今後の目標は、来週、再来週と練習試合が続くので、その度に少しずつでも点数を上げていきたいです。そして最終的には、自分の目指す600点を越えることができるようにしたいです」
高木敬徳(法1=逗子開成)
「今日の目標点は自己新の580点を越えることだったんですけど、見事に越えることができました。50メートルは普段の練習よりも気持ちよく射てて、高い点数を出すことができました。50メートルはあんまり得意ではなかったので、ひたすら50メートルを射つ練習をしたり、自主練も極力行くようにしていて50メートルを主に練習していました。今後はショートハーフで600点を越えることを目標にやっていきたいと思います」
田村亮祐(文1=翔陽)
「自分の実力は出せなかったです。やっぱり公式戦が初めてだったのと、緊張もあったと思うんですけど体が思うように動かなくて、修正するのも割と遅くなってしまいました。もう少し修正が早く効いていればと思います。50mの点数を底上げして、エイトに入れるよう精進していきたいです」
八町友貴(政経1=明大中野八王子)
「練習のときと比べて50点近く低い結果になってしまいました。練習でできていることができていないので、普段から試合に近い精神的な状態で練習した方がいいなと思いました。引いてきて最後にリリースする時、試合だとやっぱり当てにいってしまうことがありました。力を弱めてしまってそれがミスにつながってしまいました。普段の射場でなく、浮き足立ってしまったところがあると思います。今後は春にリーグがあるのでそこのメンバーに食い込めるよう努力して、あとは試合で600点以上取ることができればいいなと思います」
花谷亘(法1=桐蔭学園)
「いつもどおりにいかなかったので悔しい結果です。後半に少し一回崩してしまって、それを引きずってしまいました。最初は緊張してたんですけど、あとは落ち着いて射てたかなと思います。点数が出なくて、射形とか色々な課題があるのでそれを普段の練習で直して600点より上を目指して頑張りたいと思います」
細川和穂(法1=船橋啓明)
「結果は納得いく感じじゃなかったです。筋力が足りないところが一番だと思います。練習量をもっと増やしていかないと駄目だなと思いました。ショートハーフで600点出せるようにしたいので、それに向けて練習をしっかりしていきたいと思います」
吉田卓哉(商1=桐蔭学園)
「同期が少ない中でやったんですけど、緊張はしますし、自分の至らないところを発見できました。(試合自体は)あまりよくなかったです。目標には到底及ばなかったんですけど、自分の改善点が明らかになったので八幡山に帰って練習をしたいです。(改善点は)精神的に気持ちが萎えてしまうところがあったので、いつでもきちんとできるようにしたいと思います。(練習は)50mを中心にしてきました。先輩からはアドバイスももらって、50mは狙い込みすぎずに射つことを意識しました。(アーチェリーは未経験)高校の時はバトミントンをしていました。小学校中学校はサッカーをやっていて、バトミントンもダブルスで、どっちも団体戦でした。団体でやることは多かったので、自分が失敗した時に誰かに助けてもらってみたいなことがあったんですけど、そうじゃなくて自分1人でもできるようになりたくて、アーチェリーをやりたいと思いました。(入ってみて)先輩方が丁寧に指導してくださって、練習環境もとてもいいです。最初、5mくらいしか射てないんですけどそこから徐々に距離を伸ばしていって、射出た時は楽しいと思いました。(今後の目標は)ショートハーフで600点越えをできるようになりたいです」
井浪穂乃花(政経1=明大中野八王子)
「自己ベストでたらいいなと思って臨みました。でも結果は全然で、何なら最低点くらいでした。一射一射の悪かった点を考えながら普段の練習には取り組んできました。今後はもうふた頑張りくらいして、550点くらいを目標にしていきたいと思います」
太田葉月(政経1=明大明治)
「今日は最初の方は良かったんですけど、途中で集中が切れてしまったことが悪かったです。今大会に向けてはサイトをしっかり合わせることを意識して、50メートルと30メートルを交互に射つスイッチ練習をしてきました。今後の目標としては、あと30点くらい点数伸ばしていきたいです」
加藤友理恵(法1=東洋英和女学院)
「先輩と決めた点数を越えたらご褒美をもらえるという約束をしたので、その点数を目標に頑張ったんですけど、達成できなかったです。今日の手応えはあまり無いです。今大会に向けては50メートルが苦手なので、50メートルの練習を徹底的にやったんですけど、環境が変わったら上手く射てませんでした。それでも練習と試合との差を感じることができてよかったなと思います。近い目標としては来週の試合に向けて、点数を上げていけるように頑張っていきたいです」
高橋里奈(政経1=明大明治)
「先輩方に注意されたことであったり、普段自分が練習していて足りないと思ったことを少しでも直せるようにしようと今大会に臨みました。明治大学という枠ではなく初めての個人だったので、色々と試合としての経験を積むことができました。練習の時は反りやすいので、重心を落とすだとかそういうことを意識してやってきました。今後は自分の中で感じている直さなくてはいけない点を少しでも直していけるようにしたいです」
武井優実(理工1=洗足学園)
「目標は30メートルで自己新の269点を越えることで、今回は286点だったので嬉しかったです。できるだけ緊張しないことを普段から心がけていて、八幡山でもそれを意識して練習してきました。今大会でも緊張はしないで射つことができました。今後は30メートルで300点を越えることと、50メートルを射てるようになりたいです」
本橋佳奈(政経1=明大明治)
「調子は良かったですけど自己ベストの580点を越えられなかったのは悔しいです。今日に向けて同期でも頑張ろうという雰囲気になりました。もっとできたかなという感じです。緊張はしました。ドキドキして震えちゃいました。点数を伸ばすためにも練習して射形を正確にしていきたいです。高校までは水泳部だったのですが、大学でも個人の競技をやりたいと思ってアーチェリーを選びました。アーチェリーは個人で戦える競技性を持っているのでそこに魅力を感じました。目標は次のリーグ戦で射線入りすることです」
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