
松元400m自由形で銅メダル 出場全レースでベスト更新/W杯東京大会2016
潜在能力の高さを見せつけた。9月の日本学生選手権の出場種目全てで表彰台に上った松元は、今大会でもその実力を遺憾なく発揮。400m自由形に出場すると、リオオリンピック銅メダリスト小堀(ミズノ)を含む世界トップレベルの選手たちの中、3位入賞を果たした。これにより短水路世界選手権への選出が濃厚となった。普段あまり泳がないという400mだったが、同じセントラルスポーツに所属する寺村(日大)が直前のレースで短水路日本記録を樹立するなど、仲間から大きな刺激を受けた。レースは上位2人が抜け出し3位以下が混戦という展開。前半から好位につけていた松元は250m地点で頭一つ抜け出し3番手のまま残り50mへ。「久しぶりに3位狙おうと思って暴れました」。最後のターンを終えると勝負を見極め猛スパート。各国の選手が出場するなか見事表彰台へ上り「タイムもいいけど周りに抜かされず耐えれたことがうれしい」とはにかんだ。100mでも併せて開催された日本選手権(25m)で4位に輝くなど、スピードも一級品であることを証明した。「来年の世界水泳に向けて良い流れを作りたい」と臨んだ今大会で見事銅メダルを獲得。有言実行を果たしさらなる進化を遂げた。
悔しさの中に希望も見えた。200mバタフライに出場した平井はベストタイムを更新するも5位。日本人3位以内に入れば短水路世界選手権の代表に選出されると言われていたこのレース、しかし結果は惜しくも日本人4位。「本当に悔しい」と涙をのんだ。200m平泳ぎに挑んだ小日向も4位に終わり「練習不足だったのかな」と振り返った。それでも両選手をはじめベストタイムを更新する選手が続出。チーム全体でも「光明が見えてきた」(平井)というような前向きな発言が目立った。明日は初日決勝に上がった選手だけでなく、惜しくも決勝進出を逃した選手たちのメインとする種目が多く開催される。4月の日本選手権を前に、世界と戦いレベルアップを図りたい。
[日野空斗]
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