
前回王者百合草が4回戦敗退 上位進出者も現れず/全日本学生個人選手権
連覇の夢はもろくも崩れ去った。昨年度、同大会で2年生ながらに優勝を勝ち取った百合草。「今大会は楽しもう」と、あえて連覇のプレッシャーを考えずに今大会に臨んだ。順当に勝ち上がりを見せていた中、迎えた4回戦は1度負けたことがある梅垣(同大)との対戦。「相手を動かしてやろうと思っていた」。対策を立てて臨んだが、ペースは試合序盤から相手に握られてしまう。すると一瞬のスキを突かれ、先に胴蹴り一本を奪われる。その後、巻き返しを図ろうと攻勢に出るも今度は面蹴り。「練習を含めて全てが甘かった」。王者として挑んだ今大会だったが、苦くも4回戦敗退で幕を閉じた。
府立5連覇で借りを返したい。個人戦である今大会ではいい成績を残すことができなかった。しかし団体戦はここまで絶好調。東日本リーグ戦、全国選抜、東日本大学選手権とここまで圧倒的な強さで優勝を総なめにしている。「絶対に成し遂げないといけない」(玉置)。府立5連覇はチームの悲願。残り1か月での調整が勝負のカギとなる。
[藤田幸大]
試合後のコメント
原田主将
「悔しいの一言です。昨年の課題だった攻めずに判定勝ちで勝つ拳法をどうにかしたくて、今日は前に前に行こうとしたんですけど、偏ったものになってしまいました。試合運びも上手くいかなくて、試合内容は納得のいくものにはなりませんでした。団体戦では絶対に決めなくちゃいけないのでどんどん前に行きますが、個人戦だとそこで負けてしまう部分がありました。この前に行くスタイルは変えるつもりはないので、もうちょっと考えて違う戦い方を研究していきます。もう団体戦で負けは許されないので、前に行くなら前に行くでしっかり確立させていかないと同じことになってしまうので変えていきます。必ず新人戦は後輩たちに優勝してもらって、そこから府立。トーナメント表も出たので相手の研究もしつつ自分の研究をして優勝をつかみたいと思います」
玉置
「悔しいですね。高校の後輩に負けたのが悔しいです。あと30秒耐えていれば勝ってたかなというのはあったんですが、しっかり自分のゲーム作りができていなかったのが良くなかったです。自分が入学した時からスター選手だったので、根本的なところからレベルが高いなと感じました。自分の拳法に持ち込めなかったです。体力面は結構良くなったと思うので、この調子で自分のスタイルを最初から貫き通します。(府立優勝すればグランドスラム)意識しています。絶対に成し遂げないといけない。絶対に外せないです。もう今日の試合よりいいパフォーマンスができるように精進していきます」
百合草
「今日勝てなかったことは、自分がしっかり考えて練習してこなかった結果だと思います。反省して次頑張りたいです。(敗戦を振り返って)過去に1回負けたことがある相手でした。今日は前と違う戦い方をしようと思っていました。相手を動かしてやろうかなと思っていたんですけど、最初から相手のペースでいってしまって、蹴りをもらってしまいました。次は以前の対戦と同じで面蹴りをもらって、前と同じようなやられ方をしているので、以前の対戦をしっかり反省できていなかったことが敗因だったと思います。(連覇について)今大会へはあまりプレッシャーのことを考えずに楽しもうと思っていたんですけど、そう簡単にはうまくいかなかったです。研究されるのは当たり前のことですし、それでも勝つのが本当に強い人だと思います。そこで勝てなかったのは、自分が練習を含めて全てが甘かったんだなと感じました。(府立に向けて)今日反省することはとても多いですし、一つ一つ直していきたいです。府立は団体戦で、個人戦とは大きく異なるので、絶対みんなで優勝したいという気持ちです。5連覇を達成して、先輩たちを気持ちよく引退させられるようにチーム一丸となって優勝します」
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