
グレコでの躍進続く 奥田が準優勝/全日本大学グレコローマン選手権
成長は止まらない。決勝で敗れはしたものの「出稽古も自主的に行って成長は実感できていた」。大会前から感じていた手ごたえは確かに2位表彰台という結果となって表れた。インカレ後にあった全日本合宿は「いい刺激になった」と、トップ選手との練習で着実に力を付けている。グレコで結果を残しているが「グレコもフリーもやるスタンスは崩さない」。スタイルに縛られないレスリングで進化を続ける。
大会2日目は59・71・80・98kg級の試合が行われる。明大からは71kg級で昨年2位の寺田靖也(農4=八千代松蔭)が登場する。昨年に続いて今年も入賞に期待がかかる。ルーキーながら活躍が目立つ98㎏級の二ノ宮寛斗(営1=岐南工)も表彰台を狙う。フリースタイルが専門の明大ではあるが、グレコローマンスタイルでも結果を残してチーム力の底上げを目指す。
試合後のコメント
中出幹児監督
「うちはグレコよりフリースタイルのチームなので、グレコで2位という成績を残したのは私としてはよく頑張ったと思っています。できれば優勝したかっと思うんだけども、今の実力では拓大の選手には厳しかったかな。2位という結果には満足しています。ただ、他の選手は明治の代表として出ているにも関わらず1回戦で負けてしまったということは、ベスト8ぐらいには残ってほしいという気持ちはありました。クジ運とかもありますが、ベスト8に入ることを目標にやっているので頑張ってほしかった。昨年は寺田が2位に入って今年は奥田が頑張ったと思います。明日は寺田も出るし、1年生の有望な選手の二ノ宮も出るので期待してほしい」
奥田海人(政経2=霞ヶ浦)
「この試合に向けて国体が終わってからあまり期間が無かったが、集中的にグレコローマンに取り組んで、出稽古も自主的に行って成長は実感できていたので決勝まで行けるだろうと思っていた。この試合は抽選で組まれるので組み合わせもあるが、運がよくてどうにか決勝まで行けた。初戦の相手は国体の初戦でフリースタイルで負けている相手なので、今回は負けられないと思ってまた初戦で当たったのでしっかりリベンジできた。決勝の相手は同学年のグレコローマンのトップ選手で一度も対戦したことがなかったので、思い切って技をかけようと思っていたが、相手の技がうまくてなかなか僕の決め手を欠いて相手のペースで進められてしまった。フリースタイルは小さい頃からずっとやっていて、自分の悪い癖も良い癖も慣れみたいなことで癖がついてしまっている。グレコローマンは最近始めたので、新鮮な気持ちで楽しむことができる。そういったのが勝ちにつながっていると思う。12月に天皇杯があって、たぶんそれの75kg級グレコローマンで出るので、その前のグレコローマンの試合ってことでしっかり結果残しておこうって思っていた。(全日本合宿について)全日本インカレで入賞した選手が集められる合宿で僕は3位で参加したが、トップ選手ばかりが集まる合宿でいい刺激になった。前より技の精度が増して投げ技がかかるようになった。(勝利後はガッツポーズが目立ったが)僕は気持ちで左右されてしまうところがあるので、無理にじゃないけどテンション上げてやっていこうってことで感情が出るとこもあった。自分で鼓舞していく感じ。決勝行くことが目標と言っていたが、決勝に行ったからには勝ちたかったので結果には満足していない。でも、ここまでしっかりやってきた自分は頑張ったと思う。決勝に行けた分、報われたかなと思う。出稽古に自主的に行ったので、そういう面で今までになかった練習をした。昨年もこの大会で寺田先輩が2位に入っていて、明治大学の良いところはグレコに専門に取り組まないので、逆に思い切ってできるところがある。グレコは良い意味でリラックスして試合ができる。グレコもフリーもやるスタンスは崩さない。楽しんでやっていけば自ずと結果はついてくると思う。高校も強豪校でやらせてもらっていたので、周りの同級生が結果を残し始めている。今日の結果に満足することなく、高校の同級生に置いて行かれないように必死でやっている。同級生が各大学に散らばって頑張っているのでモチベーションになっている。次の内閣はフリースタイルでスタイルも変わるので、そこはしっかり切り替えてチームのために頑張りたい。来年は3年生になって大学生活も折り返し地点なので、個人的にもチームも鼓舞してみんなで頑張っていけるチームになるように頑張っていきたい」
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