早大に無念の敗戦 悲願の王座奪還ならず/全日本大学対抗王座決定試合

2016.10.17
 悲願の大学日本一まで、あと一歩届かなかった。30年ぶりに王座の舞台に進出した明大。12連覇を狙う王者・早大相手に王座奪還を誓うも、ダブルスで1―2とリードを許すとシングルスで1―5と突き放され2―7で敗戦。準優勝で今大会を終えた。

 もう一つの負けも許されない後がない場面。早大に王手をかけられた中、西脇一樹(国際4=松商学園)が夏関王者である島袋(早大)の猛攻に必死に食らい付くも、最後は相手コートに返球をできず、ゲームセット。その瞬間にチームの敗北も決定。その後も、残りの4年生である澁田大樹(商4=鳳凰)、諱五貴(営4=松商学園)がそれぞれ奮闘を見せるも、惜しくも敗北となった。最後は相手の勝負強さを目の前に打ちひしがれた。

 最後の最後で取り切れなかった。試合を大きく左右するダブルス。チームカウントは1―1の状況で最後のダブルスの勝負の行方は諱・澁田組に託された。第1セットは順調に取るも、第2セットはペースに飲み込まれ奪取される。そして最後の第3セットは5―4のマッチポイントまで追い詰めたが「12連覇が懸かっているという気合いもすごく感じた」(諱)。追い込まれた早大は強かった。勝負を決める大事な1本を取り切れず、5―5と追随を許す。その後も、相手の強気なプレーに圧倒され5―7と逆転負けを喫した。

 勝利への執念で白星をもぎ取った。ダブルス2の切詰魁主将(政経4=高松北)・西脇組は松崎・小堀組(早大)と対戦。ダブルスでリードするためにも「絶対に負けられない」(西脇)と強い気持ちで試合に臨むと、第1セット序盤から4―1と突き放す。そのまま勢いに乗りたい切詰・西脇組であったが「前に出てこられて自分たちが受け身な状態になってしまった」(切詰)と、リターンで迎えた第6ゲーム目から流れをつかまれミスを多発しタイブレークにもつれ込んでしまう。しかし「自分たちが思い切ってやり切ればチャンスは来る」(切詰)。我慢の時間も焦らずに自分たちのプレーを発揮することに集中。ミスをなくしペースを取り戻すとタイブレークを8―6で勝ち取り、続く第2セットを接戦ながらも6―4で制しチームに大きな一勝をもたらした。

 主将の責任をプレーでも全うした。シングルス4に登場した切詰はダブルスで対戦した松崎(早大)を相手に迎えると、6―3で第1セットを奪取。しかし、リベンジに燃える松崎も意地を見せ3―6で第2セットを奪われてしまう。「自分が負けたらチームが負けてしまう」(切詰)という状況下で緊張感の高まる中挑んだ第3セット。力が入りすぎて先に攻めてミスをしてしまうという課題を修正するため、しっかりと我慢してチャンスが来たら攻めるように意識した。何度もジュースを繰り返したものの6―4で第3セットをものにし、2―1で勝利をつかみ取った。そして今大会無敗で終わった切詰は優勝校を差し置いて、最優秀選手を獲得した。

 “黄金世代”と言われた切詰主将・澁田・諱・西脇の4人の4年生。彼らの活躍はめざましく、リーグ戦では26年ぶりに強豪校の慶大を撃破、王者・早大相手にも4―5と肉薄し二強時代に終止符を打つなど常に先頭に立ってチームを前進させた。悲願の王座奪還は叶わなかったが、チームにとって大きな財産を残してくれたことには間違いない。
[江原璃那子・島村昭二]

試合後のコメント
上原監督

 「(今の気持ち)悔しいですね。勝たせてあげられなくて申し訳ないです。あとはここまで連れてきてくれてありがとう。それに尽きますね。来たからには優勝しないと意味は無いので、準優勝はむなしいですよね。だけどいい戦いをしてくれたと思います。やるべき事は果たせたんじゃないかなと思います。いろんな面で4年生がずっと背中を見せてくれたけど、その中で下級生が王座でチャンスをつかんで勝利できたやつできなかったやついますけど、それなりにいろいろ感じたものがあると思うので次につなげられると思います。(ここの年に照準を絞ったのか)うちは元々ジャガイモなので4年の時にしっかり強くなって旅立っていければと思います。いきなりスターはいませんので、そういう意味では1年の時から使いながら、経験させながら強くなってくれたかなと思います。来年は2部落ちしないように作り直さないと、4人抜けますから。だけどそこは伝統でつないで、もう一回作り直します。また楽しみにしていてください。(この世代を指導する事ができて)本当に誇りに思います。1年の時から特別強い選手ではありませんでしたが、4人がいい形で競争して、高め合って、その中で指導できたのは僕もううれしいですし、それぞれが横に逸れずにやり切ってくれたと思います。後輩は育ち切ってない部分はあると思いますが、何か感じできるはずなので努力に期待したいなと思います。(来年に向けて)王座奪還を今回成しえなかったわけなので、もう一回狙いに行くために1つずつ努力していきたいと思います。」

切詰

 「悔しいです。今日は必ず単複取って次につなげようと考えて試合に臨みました。まずダブルスを2―1か3―0でリードしようということを目標にしていたので、自分たちダブルス2がキーになると考えていました。固く取っていこうと考えていたので緊張してしまいましたが、ペアの西脇がしっかり引っ張ってくれました。(第1セット6ゲーム目で流れが変わってしまったが)前に出てこられて自分たちが受け身な状態になってかなり流れが変わってしまいました。相手に決められることはなく、自分たちがミスを連発していたのでどうにか打たせてチャンスが来るまで待とうと話して切り替えました。第二セットは僕があまり良くなかったのですが、それでも自分の持ち味である動きを生かせるように前でしっかりチェンジして動いて後ろは返して相手に打たせて展開を考えるようにしました。西脇とは自分たちが思い切ってやり切ればチャンスは来るということを話していました。シングルスは勝ったことがない相手で力んだところもあったのですが、そこで応援が支えてくれました。自分が負けたらチームが負けてしまうとわかっていたので、勝って3人の同期につなげたいと考えて戦いました。ベンチコーチも冷静に指導してくださったので無駄なミスが減りました。力が入りすぎて先に攻めてミスということが多かったのでしっかり我慢してチャンスが来たら攻めるように意識しました。(シングルスの前にチームに何を話したか)今日はリーグの早大戦と全く同じ状況でダブルスを終えていたので、今日はリベンジしようと話しました。早大は無駄なショットが無くてしっかり仕上げていました。1年生の時から部として日本一を目標にしてきて、その中でも僕たち4人は期待されていたので今年はチャンスだと思いましたし、日本一になりたいという気持ちも今までで一番強く持てたチームだと思います。(4年間を振り返って)1年生の時から悔しい思いは誰よりもしてきたと思いますが、そのおかげでここまで頑張ってこられました。自分がやっとの思いで結果を出しても常に同期の誰かが自分より上の成績を出していて、4年生全員が切磋琢磨してレベルアップできました。最後まで3人をこえることはできませんでしたが、切磋琢磨できる仲間ができたことを誇りに思います。主将の自分にここまで文句を言わずついてきてくれて、王座まで連れてきてくれてありがとうと伝えたいです。(応援について)今日は18年間テニスをしてきて一番応援をしてもらえました。やっぱり応援の力はプレーにも比例して、応援してくれている人たちと一緒に戦っていると思えました。昨日からずっと緊張していましたが、応援をしてもらえて力に変わりました。また、これまでテニスを続けさせてくれた両親も応援に来てくれて本当に感謝しています。30年ぶりの王座進出を自分たちの手で果たすことができたということはうれしく思います。自分にとってテニスは無くてはならない存在です。今後は明大職員として部に関わることができるので、この悔しい思いを生かしてサポートをし続けていきたいです」

澁田
 「負けちゃったのですが、清々しいです。やるだけやって負けたので悔いはないです。(敗因について)ダブルスはゲームポイントを1本で取り切るっていう勝負強さが早稲田に比べてなかったのかなと思います。シングルスは最初からかなり力が入ってしまって、離されてしまいました。自分をコントロールできなかったのが一番の敗因かなと思います。(4年生が全員勝たないといけない状況だったが)入った時は、全員を信じて、4年生が負ける事はないと思っていました。自分の試合だけ集中して周りを気にするほど余裕がある相手ではなかったので、自分の眼の前の1本だけを取ってこようという気持ちでした。朝は緊張していて、そのせいか起きるのも早くて目覚めも逆に良かったです。万全の態勢だったとは思うのですが、体の調子も全然悪くなくてあとは試合に臨むだけでした。(4年間を振り返って)1年目は予選で負けたりしているような自分が、最後は王座だったり、リーグだったり、インカレだったり大きい大会で活躍できるようになった自分を褒めてあげたいですし、正直言って自分もここまで活躍できる選手になれると思っていませんでした。最後は負けてしまったのですが、本当に色んな意味で充実して人間的に成長できたいい4年間だったと思います。(最後のミーティングでは何を話したか)自分たちが王座奪還できなかったのを、後輩たちに託したのと、自分たちから下の代が2部に落ちるんじゃないかとささやかれている中で、自分だけは後輩たちを絶対に信じてあげると伝えました。(後輩たちへ臨む事)何年かかってもいいので、自分がOBとして、もう一回ここに戻ってきて、明治をこの有明で応援して日本一に立つところを夢見たいですね。(感謝の気持ちをだれに伝えたいか)両親ですね。関東の大学に出すこと自体に不安があったと思いますが、それでも一番自分を信じてくれた存在です。こうして自分が活躍できた姿を見せることができてうれしいです。最後は勝って恩返ししたいなと思いましたが、今までの成長過程を見せることができて、恩返しになったかなと思います。そういうことを含めて直接口で伝えたいと思っています。(同期への思い)今思えば、かけがえのない時間をあいつら3人とずっと過ごしてきて本当にうれしく思います。もうあの時には戻れないなと思うと、悲しいかな。学生という大事な時期にあいつら3人とテニスを続けてこられて、いい環境でやらせて頂けたかな。一番下っ端でついて行くので精一杯だった自分がいたのですけど、3人に支えられながら自分を踏ん張ってここまで来られたので感謝の気持ちを伝えなければいけないなと思います。(この4年間の経験を今後どう生かすか)ここで培った4年間の自分の人間性だとか、色んな力はどんなどこの学生よりも優れているものがあると思うので、社会人になってからは誰よりも結果にこだわって、OBとして恥ずかしくない立派な社会人生活を送っていきたいです。テニスだけじゃなくて、後輩にもここを巣立ってから活躍している自分の姿を見せてあげたいです」

 「マッチポイントを握ったときにこそ相手はいいサーブを打ってきたし、やっぱりそこに差があったかなと。12連覇が懸かっているという気合いもすごく感じました。大事なところでミスを怖がったプレーがちらほら見えちゃって、もちろんそれは自分でも分かっていて澁田にもコーチの濱中さんにも言われていたことです。『あそこで』っていうのが何本もありました。シングルスは4―6、3―6でスコア的には競っていると思いますが、僕からすると全部相手のミスに助けられていたのでスコア以上の差があったかなと思います。相手は1年生で、インカレ優勝して自信もあるし強いのはもちろん分かっていたので、リーグ戦のリベンジをしたかったですけど、差がありました。1として、チームの顔として、学校のエース同士の戦いで。二個上のエースの小野さんが1年生から4年生まで1でやってきて、そのプレッシャーや辛さを見ていたので『あの人もこんな感じでやっていたんだ』って思いました。僕は3年の時からずっと1でやらせてもらったんですけど、もともと1でやりたいって思っていたので楽しかったです。でも勝率は悪かったですね。もうちょい頑張れたかな。リーグ戦でいいプレーができていたんですけど、王座まで少し間が空いてプレー的にちょっと落ちたかなっていのもありました。後悔ばかりですよ。リーグ戦からサポートと選手分かれてずっと練習していたので、『本当にありがとう』と。『リーグ戦から長い間テニスできなくてつらかったと思うけど、その中でしっかりサポートしてくれてありがとう。結果的には全国準優勝だし、30年ぶりの快挙は僕らだけじゃなくて全員で成し遂げたものだと思うので、そこは胸張っていいと思う。この後の閉会式も準優勝のチームらしく胸張っていい』と伝えました。来年は早稲田も慶應も中央もほとんどメンバーが変わらない状態で、明治は主力が抜けるので王座出場は険しい道のりかもしれないけど、チャンスは絶対どこかにあるからと。中村も本城も池添も高坂もデビューした子もいるし、負けても来年につながるプレーはちらほら見えました。チャンスは絶対あるから満足せずに練習してほしい。『次は俺らをOBとして、ここへまた連れてきてほしい』と後輩に言いました。最後の最後の試合で3人が後輩に負けたので恥ずかしい姿だったと思いますけど、本人たちは僕らが思っている以上に刺激を受けたんじゃないですかね。(学生テニスを終えて)もっとテニスしたいなっていうのがありますね、やっぱり。これで優勝していたら「もういいや」ってなっていたと思いますけど。準優勝だし1年生に負けたので。4年生全員はテニスが好きだからここまでやってこれたかな。たぶん今後も練習に行くと思います。(同期に伝えたい感謝などは)西脇は中3のときに初めて出会ってずっと一緒に7年やってきて、まあむかつく野郎でしたけど(笑)。ずっと高校から競い合ってきたし、尊敬し合える仲だと思うし分かり合える仲です。特に言うことはないんですけど、西脇がいたからここまで来ることができたのかな。インターハイ一緒に優勝したときも「西脇がいたからここまできた」って取材で言ったんですけど、本当にそうだと思います。西脇が常に横にいて競い合ってきたので結果が残せたと思うので本当にありがとうの一言です。プロに行くということで4年生の途中あたりから意識をもって高いステージでやっていたので、それは本当に尊敬できます。嫌なトレーニングもしっかりやっていたし、それで差が出ちゃったかなとインカレでも思います。ハングリーにやってきた結果だと思います。奴のせいで坊主になったり25時から罰ランやらされたりありましたよ。澁田も切詰も中学生の頃から知っていました。澁田はインターハイとか選抜の会場で練習試合を常にして、競い合ってきました。最初は性格が合わないというか、人見知りなので会話がなかったんですけど、やっぱり話していくうちに面白いし意識も高いし、「頭で考えるテニス」をダブルスを組んでいて教えてくれて自分も勉強になったので本当に最後の1年、いいパートナーに巡り合えたかなと思います。切詰は、僕が中3の頃初めて出た全国大会の1回戦であたったんですよ。緊張しすぎてボコボコに負けたんですけど。そこから大学も一緒っていうのは運命を感じます。部屋も一緒だったし、本当に真面目に取り組んできて一番つらい思いをしてきているので、やっぱり彼がキャプテンで良かったなと思いますね。本気で王座にいくんだ、本気で王座奪還するんだって気持ちが毎日伝わってきました。それに僕らも応えないといけないので。西脇も澁田も僕も。あいつの王座への思いに応えたくて最後リーグ戦も勝ち切れたと思います。本当にすごい存在でした。(現3年生に伝えたいことは)正直な話、一個下は自己主張ができない子たちが多いんですよね。全部人任せで僕らに対しても意見言えないので、そういうところを直していかないと先はないと思うし、彼ら7人が明治を背負っていくなら自分の意見をしっかり言うことを徹底してほしいです。ポテンシャルある子たちがいて、絶対持っているものは持っているので。それを生かすのは自分自身だと思います」

西脇

 「悔しいです。本当にシャレにならないです。(シングルスで負けた瞬間)早大に王手を掛けられているっていうことは試合前から分かっていて、僕が負けた瞬間にチームの負けが決まったので、ああ終わったということを最初に思いました。それほど悔しいとは感じなかったんですけど、周りの人から『お疲れ』とか言ってもらえるうちにだんだん悔しく感じてきて。僕の試合の後、残りの試合も負けてしまったんですけど自分が負けを決めてしまったということをすごく感じました。チームの負けを決めてしまったという事実が本当に悔しいです。(ダブルスについて)最後に切詰と組むことは分かっていたので、切詰にいい思いをして今日帰ってもらおうという気持ちでした。僕自身も自分のやるべき事をしっかりやれたと思います。ダブルスだけは絶対負けられなかったので、そういう意味でもしっかり実力が出せてよかったなと思います。(シングルスについて)夏関の決勝戦を戦った相手だったので、戦略をすごい練られていたなという印象です。それで第1セットが0-5までいってしまって、それが負けにつながったかなと思います。僕自身も対策を立ててはいたんですけど、早大のチーム力に負けた感じでした。4年生が勝たないといけないということは最初から分かっていたことなので、特にプレッシャーには感じなかったんですけどただただ負けて悔しいという気持ちです。(後輩に向けて)去年の僕らと比べると正直、レベル的には落ちるという事実はあると思います。そういう中で、これからの1年間僕らと同じことをしても、今日成し遂げられなかった王座優勝という目標は達成できないです。考え方だったり、フィジカル面だったり色々やらなくてはいけないことがあると思います。それを僕たちより考えて、頑張って1年間本気になってやってもらいたいです。そしてもう一度王座に進んでもらいたいと思います」

田鍋佑輔(営3=修道)
 「ダブルス3でしたけど、インカレベスト4とかで結構強い相手で、全然勝てるチャンスもあったし、そういうとこでしっかり勝てなかったです。ダブルスを2-1にしとけば結果も違ったと思うので悔しかったです。(4年生に向けて)今日の4年生がプレーしている姿を見て、自分達の代でまた王座に出たいとすごく強く思ったので、ここまで4年生が築いてくれたチームを引き継いでそれに加えて自分達のよさを付け加えて頑張りたいです。4年生はやっぱりテニスが強いだけじゃなくて、練習に対する姿勢とかそういうところで尊敬するところがあって、最後まで頼りすぎてしまったかなと思います。4年生がやって来たことと同じことをやっていたら今の自分達の実力ではダメだと思うので、4年生が1年間やってきたことよりも更にもっと頑張ります」

中村彰宏(理工2=筑陽)
 「4年生最後の試合で、王座で全国の決勝なので緊張していましたが、前日くらいから4年生から気負うことはないと声をかけてもらって、落ち着つくことができました。試合も落ち着いてできたので、内容としてはよかったのですけど、最後は体力負けしてしまいました。ただ、僕の中では好感触でした。最初メンバーから外れていて、池添(克哉・政経2=札幌日大)が怪我をして、残りの中で戦績が良かった僕が選ばれました。メンバーに入ったのも王座の2日前くらいで、練習し始めたのも3日前くらいですが、それでもやれることはやろうと思って練習してきたので、補欠に入った時は嬉しかったと同時に驚きました。1セット目はチャレンジャーのつもりで最初から攻めていたので、足も動いていましたし、頭もクリアな状況で思い通りのプレーが出来たのでよかったです。いつもよりアップをしっかりやりました。(4年生はどのような存在か)いい先輩で、手の届かない、テニスのレベルでは神のような存在でしたし、そういう人たちと練習で打ってきてもらっていたので、部の意識も上がっていて、最後は王座に出ることも出来たのでとても感謝しています。練習時間が終わった後も球出しに付き合ってくれたり、プレーに変なところがあるとアドバイスをくれたので感謝しています。(4年生へメッセージ)それぞれの道で日本一を極めてくださいと伝えたいです(来年以降どのようにやりたいか)3年生が最上級生にはなると思いますが、僕ら2年も池添とか本城とかもいるので2年も軸となってやるつもりで頑張りたいと思います」

本城和貴(政経2=東山)
 「準優勝しましたけど、正直言って優勝できなくて悔しいです。(自身の試合を振り返って)粘ってくる相手ということは事前から分かっていたので、100球打ったら100球返ってくる相手だと思って試合に臨みました。自分も一切打たないで相手との長いラリーで勝負しようと最初から決めていました。だから遅い球を使ったり、スライスを使ったり色々な球で戦ったんですけど、相手もなかなか痺れを切らしてくれませんでした。先に自分の方が根負けして第1セットを落としたと思います。それでも第2セットは相手の体力が削られてきて、強打してくるようになりました。それを待っていたのですが、もう一踏ん張りできなかったです。(4年生の存在)4年生がいたからこそチームは勝てていたと思いますし、学ぶこともすごく多かったのです。どうやったら勝てるようになるかなど色々教えていただきました。だからこそ王座も優勝させてあげたかったですし、僕が勝っていたら流れも変わっていたんじゃないかなと思って、本当に悔しいです。来年は自分たちの力で王座に来て、4年生はOBという形にはなりますがそこで気持ちを一緒に優勝を勝ち取りたいです」

合戸廉太郎(法1=大分舞鶴)
 「王座は4年生4人に連れてきてもらったという面が強いので、自分も試合に出させていただいて準優勝は素直にうれしいです。でも、4年生に頼ってばかりの王座準優勝だったのと思うので自分自身満足はできないなという感じです。(ダブルスを振り返って)昨日の試合とスコアは同じだったんですけど、インカレベスト4相手に内容はよかったと思います。ダブルス1、2がやっている中で、できるだけ試合時間を引き延ばして早く負けないで粘り強く、僕らのやれることは全て出し切れたと思うのでよかったなと思います。監督には『チャンス来るから』と何度も声を掛けていただきました。監督は現役時代ダブルスがすごい強い方で的確なアドバイスをいただいたんですけど、生かし切れませんでした。(4年生の存在)4年生4人は突出して強いので僕からしたら雲の上のような存在で一緒に練習できること自体がすごいことでした。テニスの面でも人間性の面でも素晴らしい先輩方だったと思います。明大の部活として関われた時間は短いのですが、すごく充実した8ヶ月でした。4年間お疲れ様でしたという気持ちと、8ヶ月間ありがとうございましたという気持ちを今は伝えたいです」