
一橋大に快勝もPCは決まらず/関東学生秋季1部リーグ戦
「余裕を持ってプレーができた」(川村敬亮・政経3=今市)。慶応戦に敗戦したことにより5-8位決定戦予選に進み、今試合は一橋大との一戦となった。試合は開始7分、PCのこぼれ球に反応した佐々木遼(法4=石動)がゴールへ押し込み先制点を挙げると前半9分には太田のアシストから最後は谷光未有(法3=天理)が決めきり好スタート。前半29分にも太田がスコアし、続く前半33分には松波大介主将(営4=岐阜各務野)がPS(ペナルティストローク)を落ち着いてゴールした。「今日は点を取りにいく姿勢ができていた」(小池文彦コーチ)と得点力不足に明るい兆しが見え始めた。
ルーキーが躍動していく。前半の流れそのままに後半8分、カウンターからフェイントで抜け出した舘が大学初得点。「自分から前に出てゴールできた」(舘)と喜びをかみしめた。さらに、後半16分には谷光からのパスを太田が今試合2得点目を挙げた。「1年生同士は刺激になっている」(舘)とこれからを担うルーキーたちがチームを盛り上げる。
PCの復調が急がれる。今試合で獲得したPCは10個。そのいずれも得点へと変わることはなかった。「PCではやっぱり集中力が足りていない。」(小池コーチ)とインカレまでに修正が急がれる。
インカレまで残された時間は長くない。「絶対に負けられないという気持ちを持ってほしい」(宮田知監督)と今回の試合を大勝としたが選手たちは次を向かなければならない。まず次戦は早大を倒し波に乗っている駿河台大だ。インカレへ弾みをつけるためにも絶対に負けられない。成長が楽しみなルーキーと経験豊かな上級生で明大はインカレまで駆け抜けていく。
[東後太一]
試合後のコメント
宮田監督
「前半と後半に4点ずつ取って、相手の決定的チャンスもディフェンスは与えなかったのはよかった。少し粗はあったけど合格点。組み立てとしては明治のホッケーができていた。でも松山あたりが中盤でトラップミスが目立ったりとまだまだ精度を上げていかないといけない部分もたくさんある。PCも10本取ってきれいに決まった得点はないからそこも精度を上げないと。舘はここのところずっといい。舘は谷光と松波のベースラインからFWにつなぐための顔出し。舘がいないとなかなかつながらないので本当は70分間フルで使いたいがスタミナを考えるとそうもいかない。ただ、舘はセンスもいいし敵のボールをターンオーバーをするスキルも長けている。さらに今日みたいに自分で組み立ててサークルインしてシュートも打てる選手。それは太田陸登もそうでライト側とレフト側にいるのはうちの武器でもある。先々週に慶応に負けてもううちが上位になるのはもうないので、残りはリーグ戦ではなくすでにインカレのトーナメントがはじまってると思って、絶対に負けられないという気持ちを持ってほしい。あとはインカレしかないので負けたら4年生は即引退。そういう危機感を持ってやってほしい。リーグ戦5位は死守しないと。実力的にも優勝は山梨学院だと思うので来年の春に予選プールで山梨学院とやるためにも5位には取っておかないといけない」
小池コーチ
「慶応戦はやっぱり反省点が多く出てきて、今日の試合はインカレを見据えた勝ち癖をつけていくような試合だった。得点にもこだわっていくしFWは特にワンチャンスにしっかりと1点取れるようなFWにしていこうと思っていた。ただ点は取れていたのだけれどまだトラップミスが多く出ていてその辺は今後の課題になっていく。今日はしっかり前にいく姿勢があった。点を取りにいく姿勢もできていたと思う。ただ決めるべきところのPCが全く決まっていなくてそれはやっぱり課題かなと。あそこで何本かとっていかないといけない。もっと点を取れたと思う。前半に6点くらいはとっていたかった。8得点は全然満足ではない。インカレでの戦いだとこの甘えが響いてくる。どれだけワンチャンスで1点取れるかが重要になってくる。PCではやっぱり集中力が足りていない。集中力を普段の練習からやっていかないといけない。まだ甘さがあるんだと思う。インカレまでにまずはセットプレー。PCが決まらないとやっぱり勝ってはいけない。あと小さなパスミスだったりトラップ。基礎的なところもしっかりやっていかないと相手の得点につながっていってしまう。とにかくこれからは一個一個勝っていくことが大事」
松波主将
「点数は入ってはいるが、後半のPCがあまり入っていなかったのでもっと点は入ったのかなと思う。(PCでの)止めミスが目立ったことが成功できなかった理由かなと思う。全体的にトラップミスが多くて、つながる場面でつながっていなかったので、もうちょっとトラップをしっかりしないといけないと思う。点数が入らないので、できるだけ点数が入るように練習をしてきたつもり。一応FWで点を取れているのでそれなりにはできているのかなと思うが、もっと強い相手になってくると全然点が入らなくなってしまうのでもっと強化すべき点ではあると思う。次の試合は早稲田か駿河台のどっちかが上がってくるので、そこは確実に勝ってインカレにつなげていきたいと思う」
谷光
「最初は雰囲気が良くないというか、ペースを全然つかめてなかったのでどうやったらいいのかをずっと考えていて。自分のフリックが最初の方に入っていたらペースをつかめていたと思うが、それもできず。今日は自分的には悔しい。練習ではそんなに(PCの調子は)悪くはないが、試合になるとスティックにボールが乗らないというのがあって。慶応戦からもそうだが、いろいろ考えてもわからない。(練習では)悪くはない。今はそこを考え中というか探し中。結果的に今日は点差がついたが、全然納得のいくような感じではない。正直慶応戦とはあまり変わっていないのが現状だったので。試合のゲームづくりというのが(特に納得できない)。多分、今日自分が一橋に入っても明治の攻撃は怖くないと思うので、怖さのあるプレーが明治には必要だと思う。相手は慶応と一緒でガツガツ全力で必死にくるチームで、グラウンドも今浮きやすい芝で、その二つが重なって今日はちょっと上手くいかなかった。でも普段(ここで)練習しているので、あんまり言い訳はできない。(次戦は)自分たちのペースづくりを練習からしっかりとつくっていって、シュートの決定率とPCの自分の責任というのをもう一回徹底して、頑張って勝つ」
川村
「自分たちが余裕を持ってプレーできる場面が多かった試合になったと思うが、その中で逆に余裕を持ちすぎていつも通りのプレーができていない部分も多かった感じで。秋リーグはもう下の順位決定戦に落ちたので、チーム全体としての目標はインカレに向けての形になっている。今日の試合もそうですし、来週の試合もインカレに向けて個人やチームの目標とかを一つ一つクリアしていけたらいいなと思い今日の試合に取り組んだ。シュートチャンスも多かったし、PCの数も多くあった中で自分のミスも目立ったところも多くあって。一つ一つのチャンスをものにできていない部分もチームとしての大きな課題だと思う。今日はFWで出場する機会が多くあって。FWだったら点に絡みたいという気持ちを持ってやっているが、その中で自分は点を決めるなり、アシストするなり気持ちで試合に臨んだが、結果何も残せてないので。トラップミスなどのちょっとしたミスも増えてて、結果が残せなかったということが一番悔しかった。個人としてはコーチに言われて、自分はパスを優先的に選択する癖があって、今日の試合までの中で結構ドリブルで勝負することを心がけて練習に取り組んできた。自分は1年生の時から試合に出させて頂いて、1年生のインカレは3位で2生の時は準優勝という結果を残して、今年のインカレもまずはベスト4の壁を乗り越えないといけないと思うので一昨年と去年で作り上げてきた結果、明治の歴史を崩さないようにインカレでも結果にこだわって一戦一戦戦っていきたい」
舘
「得点はゴール前にパスを出そうと思っていたのだけれど自分でいったほうがいいと思ってフェイントをかけてそのまま自分で空いているところに打ったという感じ。春リーグ自分はあんまり活躍できていなかったのだけれどその原因は多分背負いこみすぎていたからだと思う。ミスしたら相手に入れられてしまうとか無駄なことを多く考えてしまっていてでもキャプテンと話しておもいっきりやればいいと言われてミスを気にせずにプレーするようになったら秋リーグで伸びていっているなという感じはする。大学のホッケーにもだいぶ慣れてきた。とにかく今は自分のできる精一杯のことをやるだけ。でもコーチとかからもう一段階上がるためには中盤でもらってから後ろに回すのではなくて自分で攻めていく姿勢が大事だと言われた。自分の持ち味はルーズボールが出た時にすぐとって前に出ていけるところだと思っている。やっぱり1年生同士は刺激になっている。今日の試合でも同期のやつが2得点決めていてそれに負けていられないということでやったら結果にも出てきた。1試合1試合自分がこれからどれだけ成長していけるかが大事だと思う。相手に囲まれても自分で打開できるようなプレーができるといい。これから上位のチームとかと戦っていくとプレッシャーもどんどん強くなっていくと思うのでそこで自分のプレーをしていきたい。次の試合もがむしゃらにゴールを狙ってやっていきたい」
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