早大に惨敗 TOP8残留に暗雲/関東学生1部秋季リーグ戦

 秋季リーグ戦の第4戦は前年王者の早大と対戦し、7―52と大敗した。ここまで3連敗中と苦しむ明大は、この日も試合開始直後にキックオフリターンTD(タッチダウン)を許すなど、第1Q(クオーター)だけで3つのTDを許し、21失点。その後も点差を広げられる一方で、第4QにTE#87串田聡太(政経3=東農大二)がTDを奪うも焼け石に水だった。攻守に精彩を欠く敗戦で、入れ替え戦圏内の7位に転落した。

 わずか2つのプレーで力の差を見せつけられた。最初のプレーでブレナン(早大)にキックオフリターンTDを許すと、続く明大の攻撃シリーズでQB#18南卓真(政経4=日大三)がQBサックを許し、完全に主導権を握られた。「入りの段階で取られて復活することなくやられっぱなしの状態」(岩崎恭之監督)になり、開始9分足らずで0―21と勝敗が決してしまった。ディフェンスは1対1で振り切られる場面が多く、ランプレーで大量281ヤードのゲインを許した。「こっちはただ凡ミスをしていただけだった」(DB#28杉山将太主将・文4=日大三)と精彩を欠き、全QでTDを許した。
オフェンスも「スピード感が全然違った」(QB#3中村聡・政経3=海陽学園)という早大ディフェンスに苦戦し、相手を上回る所有時間ながら、攻め手を欠いた。特に「かなり割られてどうにもならない」(岩崎監督)とOL勢が奮わず、ランプレーでのゲインは早大の4分の1ほどの68ヤードにとどまった。第4Qに串田がTDを奪い完封を阻止したがそれ以外は「ふがいない結果」(OL#72髙橋幸運リー・政経4=駒場学園)とラインでの攻防で屈し、チャンスすら作れなかった。

 もう退路はない。今日の敗戦で7位に転落。事実上の2部であるBIG8降格の可能性が出てきた。これからの相手はすべて昨年の順位が下のチームのため相手関係は楽になるが、そのすべてが残留を争うライバルだ。まずは29日に立大と対戦する。立大は今年、BIG8から昇格したチームだ。春季オープン戦では32―17で勝利しているが、第3Qまでは同点で、簡単な試合ではなかった。「ここからは一人一人が自分の役割を全うするしかない」(髙橋)。明大グリフィンズの威信をかけた残り3戦。死に物狂いで勝利をつかみ取る。

[加藤真人]

TEAM TIME PLAY PLAYER(S) PAT PLAYER(S) G/NG Score
◆得点経過◆
早大 1Q0:13 91yds  KOR ―ブレナン K #20長谷川 G 0―7
早大 1Q4:30 28yds  PASS #1坂梨→#85鈴木 K #20長谷川 0―14
早大 1Q8:32 50yds  RUN #28須貝 K #20長谷川 G 0―21
早大 2Q0:04 2yds  RUN #6北條 K #20長谷川 G 0―28
早大 3Q2:29 59yds  RUN #28須貝 K #20長谷川 G 0―35
早大 3Q8:04 25yd   FG #20長谷川  ――― 0―38
早大 4Q1:59 6yds  PASS #12笹木→#84鈴木 K #20長谷川 G 0―45
明大 4Q3:59 36yds  PASS #3中村→#87串田 K #19山田 G 7―45
早大 4Q7:06 5yds  RUN #22三浦 K #20長谷川 G 7―52
明大 早大
◆早大戦スコア◆
タッチダウン
P.A.T. (1点)回数-成功 1-1 7-7
(2点)回数-成功 0-0 0-0
フィールドゴール 回数-成功 0-0 1-1
セイフティ
1stダウン(ラン-パス-反則) 12(6-6-0) 21(9-11-1)
パス 試投-成功-INT 32-15-3 28-14-2
獲得ヤード 180 197
ラン 回数-獲得ヤード 29-68 32-281
攻撃 回数-獲得ヤード 61-248 60-478
反則 回数-喪失ヤード 7-55 8-55
ファンブル 回数-喪失回数 2-1 1-1
3rd DOWN CONV. 17% 2/12 36% 4/11
4th DOWN CONV. 25% 1/4 100% 1/1
ボール所有時間 25:50 22:10

試合後のコメント
岩崎監督

「どうにもならない。入りの段階で取られて復活することなくやられっぱなしの状態。オフェンスラインがかなり割られてどうにもならない。割られていることで全部のプレッシャーが(QBに)かかっているので。割られたときにQBがその場で判断してどういうプレーコールをするかを含めて、早く入れないためのやり方もいろいろあるが全てが空回りした状態だった。もうあとはモチベーションの問題。残り後1カ月でどれくらいやる気になれるか。中村も組み立てというよりも投げ急いでいた。プレッシャーがかかっていなくても投げ急いだりして判断力がうまくいっていなかった。QBもバックもラインも全てが空回り。今回の負けで上位の壁が厚いとは思わないが、やはり入りの問題で。少しでも歯車が狂うとこういう状況になってしまうのは弱いところかな。これだけ負け続けたらここからはチャレンジャー。昨日中央が日大に勝っているので気を抜けるチームはない。明治らしさを出して勝負する。ここまできたら入れ替え戦をどういう風に回避するしかない」

杉山
「最初の立ち上がりからやられた。(キックオフリターンTDについて)一人一人の役割のミスとタックルミスが原因かなと思う。(タックルがうまく決まらなかったが)もともとうまいランナーと知っていての試合だったが、練習でのタックルミスだったり、集まりの悪さだったりといったものが試合に出てしまった。(相手との差を感じた部分は)きっちりと自分の役割とミスのないプレーが向こうは完璧だった。こっちはただ凡ミスをしていただけだった。役割といったところに甘さがあった。(ディフェンスの課題)1対1での勝負だったり、タックルミス。1対1にこだわった練習をもっとしていかないといけない。あとは集まりだったり、一人で止めるのではなく、全員で止めるというのを徹底していきたい。(練習と実戦の差を感じる部分)一人一人の価値観。何に対していいプレーであるとかが早稲田とは違かった。しっかりタックルするのがいいプレーというのではなくて、ディフェンスだったらしっかり三つで抑えるのがいいプレーであったり、オフェンスだったらしっかりタッチダウンを取り切るといったところであったり、レベルの差があったかと思う。(課題を埋めるための具体的な練習)練習からもっとどん欲に行く。あとはチーム内でもっと言い合って、ミスにもっと厳しくやっていきたいと思う。(ラインについて)ラインで押されていた部分もあったが、後ろがフォローできていなかった部分もあったので、ディフェンス全体で止められなかった。(残り3戦は絶対に落とせないが)まあ本当に油断できないので、残ってる3校もいい試合はしているので、気持ち一回引き締めて、もう一回全員で戦っていきたい。(立大の印象)今年からヘッドコーチが水野さんという方に変わって、プレーの質であったり、一つ一つのプレーにどん欲にやっているチームだと思うので、自分たちももっとどん欲にやっていきたい。(今後の意気込み)次節の立大戦はチーム一丸となり絶対に勝ちたい」

髙橋
「ふがいない結果としかいいようがない。早稲田のディフェンスは相手をかき回してきてそれに対しての練習はしてきたが、それでも相手に対策という面で上回られた。正直最後は時間も点差もかなりつらい状況だったので焦りはなかった。とにかく一本一本TDを積み重ねるしかないと思っていた。去年に比べて上位4校とは勝負できている面はあるが、今日が悪すぎたので後味が悪い結果になってしまった。日大戦で前半までは同点というシチュエーションで、負けてしまったので納得とまではいかないが均衡したのは4年間でなかったので勝負はできている。ここからは一人一人が自分の役割を全うするしかない。死んでも勝つという気持ちが重要。次の立教戦は絶対に勝つ」

中村
「前半からスタートダッシュも何も切れずに、オフェンスもずっとスリーアンドアウトで、テンポを作れなかったのが敗因。そのあと自分が入っても4thダウンだったり勝負どころでバスを決められなかったり、フレッシュが取れなかったのが痛かった。(早大との差を感じた部分)練習から意識が違うというか、スピード感が全然違ったし、ディフェンスも全然違った。試合中に修正できることだったが、第4Qに入っても全然修正できなかったのが大きかったと思う。(終盤のパスをつないで行く攻撃は理想通りだったか)時間も時間だったので、パス繋いでいかないと点も取れないと思ったので、繋ぐことを意識した。(TDについて)パスラッシュがかかったので自分が逃げたら、串田がフリーだったので、投げた。狙い通りというわけではなかった。(試合中のパスは臨機応変に出していたのか)プラン通りに行った部分もあったし、思ったよりも出なかったプレーも何個もあった。(インターセプトを許してしまったが)ターンオーバーは流れを崩すと分かっていたが、ディスタンスに応じての状況判断を誤ったのが大きかった。(チームと個人の課題)チームとしては4敗してやばい状況になっているので、あと3戦は絶対勝たないといけないし、情けない試合をしているので、ここから奮起しないとあと3戦もやばいと思うので、そこは頑張っていきたい。個人としてはパス精度が低いと思うのでそこは上げていきたいと思う。(具体的に行っていきたい練習は)投げ込みが足りないというかフォームが安定していないので、安定させることからかなと思う。(残り3戦は絶対に負けられない試合だが)格下とは思わず、自分たちが格下と思ってやっていかないと勝てないと思うので、ハングリーに相手を倒す気持ちでやっていきたい。(立大の印象は)昨日の慶應戦でも20点取っているし、ディフェンスもスター選手がいるので、気を抜かずにやっていきたい。(残り3戦の意気込み)全部圧勝して、目標ではないがTOP8残留のために相手を倒したい」