予選1位通過も張本擁するチームに敗れる/全日本選手権・団体の部

2016.10.16
 予選リーグ第2戦で愛工大名電高に勝利して1位通過を果たした明大だったが、将来の日本代表候補と呼び声が高い張本が所属するジュニアナショナルチーム(JNT)を前に終始苦戦を強いられ準決勝敗退に終わった。1番手の有延大夢(商4=野田学園)が張本に勝つも、2番手と3番手はフルゲームの末敗戦。最後は酒井明日翔(政経2=帝京)が張本に敗れ決勝トーナメント初戦で姿を消した

 リスクをいとわない思い切ったプレーに押し切られた。1番手の有延が張本に勝利し、2番手の酒井も宇田に対して2―0と試合を進めこのまま流れに乗るかと見られた。しかしここから3ゲームを連取され逆転負けを喫すると、徐々に相手のペースへ。3番手の町飛鳥主将(商4=青森山田)も最初のゲームは取るものの「フィーリングがあまり良くなくて途中から何をすればいいのか分からなくなった」と追われる立場としてのプレッシャーからか精彩を欠いた。最後の酒井も張本の伸び伸びと攻めるプレーを止めることはできなかった。

 予選リーグではこの大会過去10年で8回優勝した東京アートを破っていたが、2日目の2試合は年が下の相手に「東京アート戦の時と逆の立場みたいだった」と髙山幸信監督。 向かってこられる立場としての難しさを痛感した。2週間後には個人インカレが控えている。「今日は負けたが、技術面に関しては負けているというものはなかった。あとは精神面」と髙山監督。気持ちを切り替え、次は個人戦で頂点に挑む。

[吉田周平]