立大に23点差勝利 入替戦に向け視界良好/関東大学女子2部リーグ戦

立大に23点差勝利 入替戦に向け視界良好/関東大学女子2部リーグ戦
 法大戦から2週間を空けて行われた立大1回戦。試合開始4分で10―0と大きく突き放し、勢いそのままに15点差をつけて第1クオーターを終える。後半に入ると萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)のミドルシュートや坂本真祐(情コミ1=山村学園)の連続3Pシュートでさらにリードを広げ、最後は23点差の86―63で完勝。良い形でリーグ最終試合につなぐことができた。

 スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本、松本真衣(理工3=鵬学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼。

 終始明大ペースで試合を進めた。第1Qでは開始30秒の萱沼のミドルシュートを皮切りに、立大がタイムアウトを取るまでの3分間で5連続得点を決めた。タイムアウト後も松本がバスケットカウントのフリースローを冷静に沈め、流れを譲らず第1Qを26-11で終えた。第2Qでは立大の好プレーが連発し、20失点を喫したが「タイミング良く打てたので良かった」(坂本)と、坂本が3Pシュートを3本沈め20得点と同点に持ち込み流れを離さなかった。後半も相手の得点を抑え最終スコアは86-63、圧勝だった。

 大量リードで迎えた後半も油断はなかった。藤野は第3Q開始直後の連続得点だけでなく、スティールしたボールを自らゴールに運ぶなどパワフルなプレーで魅せた。「みんな攻め気でできていた」(藤野)と、この試合では貪欲にスティールやパスカットでボールを手にし、速攻で得点する場面が多く見られた。さらに「ディフェンスを頑張れたのは大きかった」(多久)と、強気のディフェンスとシュートブロックで相手得点を遮断。攻守でスキのない試合を展開した。

 リーグ戦も残すところあと1試合。ここまで11の勝ち星を上げ、実力だけでなく自信もつけた。29日、30日に迎える入替戦、2部上位校相手にも戦える力は持っている。最終戦は「自分たちのバスケ」(藤野)で勝利するだけでなく、入替戦につながる試合にしたい。

[日野空斗]

試合後のコメント
渡辺徹監督

「出だしできちっとできたのでこういう展開になれた。オフェンスのところもこぼれ球なんかのフォローもよくできた。今日はコウ(萱沼)がよく当たってたし、イク(坂本)の3Pも入った。外から決められると楽になる。相手のシュートは当たってはいたね。でもこっちも大きなミスなく。入替戦は横浜桐蔭になるのかな。去年リーグ戦で負けてる相手だから難しいよね。身長的には明治でも十分対抗できる。この前少し試合見たけど、ゾーンプレスで色々やってたから、それをどう崩すかを考えていく」

萱沼
「気持ちの面で絶対引かないこと、どんどんプレッシャーかけていくこと、自分たちから頑張るっていうのを意識していた。自分たちから仕掛けていったことで、シュートも入ったしリバウンドも取れるようになった。全員出れる展開になれた持っていけて良かった。(立大に対して考えていたことは)もともと立教は明治には負けませんからって宣言されてて。でも変に意識することなく、全員落ち着いてできた。過去に1回も勝ったことがないらしくて。だから絶対負けたくないって気持ちが強かった。次につながる試合にしたいっていうのもあったし、ここは絶対勝ちたいって思いもあった。立教は気が強いし、ぶれない。いいチームだなって自分は思ってて。気持ちの強さが同等だと負ける。こっちが1試合通して引かない、こっちから攻めようって声を掛けていた。(明日でリーグ戦が終了)その日に戦う相手に気を付けたいことをしっかり確認して1試合1試合できたリーグ戦だった。先週がどうとかさっきがどうじゃなくて、一つ一つ切り替えて臨めた。こういうことは入替戦でも大事だし必要になってくると思う。明日も今日のことはまた切り替えて、いい形でリーグ戦を締めたい」

多久
「出だしが良かった。コウさん(萱沼)が今日もシュートが当たっていたので、その流れに乗れていけて、最後までいいゲームができた。ディフェンスを頑張って、何本か速攻も出て、相手がやりたいプレーをやらせなかったのは良かったです。(自身の良かったことは)コウさんに敵が寄っていたので、それに対して自分が空くことがあったので、そこで裏を取ったり、そういうところが狙えたのが良かった。(反省点は)もう少し攻め気でできたら良かった。そうしたら、あんまコウさんに敵が寄ることはなかったと思う。(明日に向けて)今日、途中ゾーンディフェンスをやられて得点が止まってしまった。ゾーンの練習はしてきてるので、明日はそこで得点が止まらないようにしたい。(今日の勝因は)守備が良かったことと全員がシュートを打ちたい時に打てたこと。流れに乗ることでシュートも入ると思うので、ディフェンスを頑張れたのは大きかった。得点が入らなくてもディフェンスを頑張っていたので、流れを渡さなかったし、我慢していたからもう一回流れを持ってこれた。(明日への意気込み)明日は入替戦前最後の一戦なので、入替戦につながるように自分たちのプレーをして勝ちたい」

藤野
「コミュニケーションが取れたことで、ディフェンスが良くなって、それがオフェンスにもつながった。あと、みんな攻め気でできていたことが勝因。(首位江戸川大に唯一勝利した相手だったが)あんまり気にしていなかった。どちらというと、自分たちのバスケをしようという話をしていた。(第3Q開始早々に連続ポイントを取っていたが)2ピリの最後にシュートを決められて、流れを持っていかれそうになっていたので、みんなで声出して盛り上げて切り替えることができたので、ああいう得点が取れた。(スティールが多く見られましたが)ディフェンスは頑張ろうという話になっていたので、意識していた。(反省点は)うまく攻められなくて、流れを持っていかれそうになった時があったんですけど、そこですぐに流れを戻せれば良かった。(第1Qでリードを広げたが)みんな楽しそうに、思いっきりできていた。第2Qはみんな頼りだしてしまって、ムードが悪くなってしまった。(ご自身の良かったところは)声を出し続けることができたこと。(明日はリーグ最終戦だが)入替戦を控えているので、それに向けて自分たちのバスケができたらいいと思う。(入替戦は)どこが相手になっても2部上位でやってきているので、そこそこ当たりも強いと思う。ですので、ちゃんと気持ちを持ってやりたい。(明日への意気込み)今日と同じように自分たちで声出してコミュニケーション取って、自分たちのバスケに持っていきたい」

坂本
「もう入替戦が決まっていて(入替戦の)相手は立教以上に強いと思うので、それにつなげられるような試合を意識した。立教はスクリーンプレーが多いということを話していた。それを意識して練習してきて、ローテーションもうまくいって、ディフェンスも機能していたと思う。(4本決めた3P)ノーマークで打ったボールをしっかりと沈められて、自分の中の流れも良くなった。その後のシュートもタイミング良く打てたので良かった。(明日の2回戦)相手は絶対勝つという気持ちでくるので、今日みたいに自分たちのプレーをして入替戦につながるような試合にしたい」