
日大に快勝 新たなスタートを切る/関東大学リーグ戦
明大の誇る4年生が勝利を引き寄せた。立ち上がりから相手ゴールを脅かす明大はミスから試合開始2分に先制点を献上してしまうも、流れは渡さなかった。失点直後、ゴール裏でボールをキープしていたFW府中祐也(商2=武修館)からのパスを、FW上野俊輔(政経4=北海)が左側から流し込み同点。「勝つことだけを考えていたので落ち着いていた」と冷静さが結果につながった。さらに8分には第1セットに復帰した主将が魅せる。パスを受けた川村は素早いドリブルでアタッキングゾーンへと突破していき、ゴール前で反転。相手をかわして打ったシュートをキーパー右脇へと叩き込んだ。前回の日大戦以来となったゴールに対して「なかなか得点を挙げられず悔しかったので素直によかった。これからも自分のゴールをチームの勝ちにつなげたい」と振り返った。
多彩な攻撃スタイルで相手を脅かす。1次リーグを終え新たなセットで今日の試合を迎えた。第2ピリオドには各セットからゴールが生まれるなどそれぞれの長所が光った。第3セットは「桂川(涼・政経3=白樺学園)を中心に点数を取りに行った」(上野)。第2ピリオド9分、パックを回し徐々に相手ゴールへと近づく。すると最後に桂川が放ったシュートはゴールネットを揺らし、作戦通りのゴールが生まれた。「いい形で点が取れた。3セット目が点を取ればチームも勢いに乗る」(上野)とその内容に手応えを感じている。また、第1セットも理想のホッケーを繰り広げる。第3ピリオド16分、ゴール右側から川村の放ったシュートのリバウンドをFW工藤翔介(政経4=北海道栄)が押し込んだ。「きれいな形ではないが、こういう点数の取り方が自分たちに求められているプレー」(川村)と好感触を口にした。
絶対に負けられない勝負が続く中、頂点だけを見つめている。「優勝することで成長できるものがある。優勝を経験していない1、2年生のためにも必ず成し遂げたい」(上野)と4年生は悔いのない大会へとするために一戦一戦を最高の見せ場とする。次戦の相手は慶大。前回は8-0で大勝を収めているが油断はできない。
[鈴木貴裕]
試合後のコメント
間中監督
「なかなか中央戦負けてからの試合だから難しいけど、まあ長いリーグ戦だからこういうのもあるんじゃないですかね。(立ち上がりは)去年の悪いところがちょっと出ましたね。1対1で負けないっていうところを注意していたら、違うとこが出ちゃいましたね。(1対1は)全然駄目ですね。まあ集中力見てて分かったと思うんですけど無かったですね。(1戦も落とせない状況だが)全部勝って優勝します」
川村
「点数はもっと取れましたし、内容的にもあまりいい内容とは言えない試合だったので改善するところもいっぱいありました。(先制点を入れられて)あれも集中していなかったプレーなので今回は日大だったので追いつけたのですが、中央などの強いチームだと厳しくなるので一番気を付けなければなりませんでした。(ゲームプラン)セットも新しくなって僕もやっと一つ目にあがったので点数を取ることと、いい点数の取り方を目指していました。セットごとにいろいろな攻めだしの仕方があったり自分たちの持ち味があるのでそこを意識しました。第1セットは最後の工藤がリバウンドでいれたゴールはしつこいプレーで、ゴール前混戦できるのはきれいな形ではないが、こういう点数の取り方が自分たちに求められているプレーなので大切にしていきたいです。(自身のゴール)これまで試合にちょこちょこしか出てなかったので、点数を取る機会もあんまりなかったんですけど、なかなか得点を挙げられず悔しかったので素直によかった。ここから2巡目に入ったので僕が一番点数とるくらいの気持ちでやってこれからも自分のゴールをチームの勝ちにつなげたいです。(4年生として)僕たちが引っ張っていかなければならないですし、上野もいい場面で点数とってくれたのでよかったです。今日見つかった改善点を直して次に臨みたいです」
工藤
「もっと点数入れててもおかしくない試合でした。(先制点入れられて)先制点入れられても焦りもしなかったですし負ける気もしなかったので落ち着いてプレーできました。もっと足動かすプレーもできましたし、1ピリシュート数全然少なかったので立ち上がりも悪かったですしその点で失点してしまったのもあります。全体的にはみんないい感じでプレーできてなかったのと球離れも遅くて悪い方向へと流れていったのでその辺がダメだったと思います。パワープレー今日一回しか無かったんですけどミスも多くて自分らのセットいい感じでシュート打てなかったので、もっと練習が必要だなと思いました。(3点目のゴールは)自分がゴール前に詰めてたのでいい感じにリバウンド出てきてそこに入れたのは良かったです。監督もそういうプレーを心掛けていこうっていう話をしてたので自分がそうやってできて、綺麗なゴールっていう訳ではないですけどゴールはゴールなのでそういうゴールを増やしていきたいです。毎回0点に抑えたい試合ですけどそう上手くはいかないんで、もっと守りを意識していかないと無失点っていうのは難しいと思うので守りの姿勢をもっと強くいかないとダメかなと思いました。狙うは優勝のみなので今日は後半戦スタートで勝利できたのは良かったです。これからどういうチームと当たろうと明治のホッケーやって、一個一個試合する度に内容を良くしていって最終的には強豪チームと当たるのでいい流れで勝ちたいです」
上野
「(失点の後の得点について)勝つことだけを考えていたので落ち着いていました。自分のゴールは府中からのパスのおかげで、ごっつあんゴールです。久しぶりのゴールだったのでそのあと自分でも気持ち的に軽くいいプレーできました。3つ目は桂川を中心に点数を取りに行ったんですが、5人がいい形で点が取れたのでもっと詰めていけばいいと思います。桂川とは去年組んでますし、2セット目がいい調子なので3セット目はそれに負けないようにやってます。自分はセンターでやってるので井上(東吾・法3=日光明峰)と重ならないようにプレーしたことで桂川が生き生きプレーできたと思うのでよかったです。3セット目が点を取ればチームも勢いに乗りますし。(次戦に向けて)自分はセンターなのでまずフェイスオフを取っていい展開につなげたいです。あとはミドルでのパスの展開と一対一での勝負を強化したいです。アイスホッケーの集大成でもあるので全力で取り組んで負けられないです。これまでお世話になった人達に恩返したいという気持ちから今頑張ろうと思えます。下級生には優勝を味わってもらいたいです。優勝することで成長できるものがありますし、優勝を経験していない1、2年生のためにも必ず成し遂げたいです」
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