箱根駅伝予選会 直前特集⑤ 予選会展望
この20㎞のレースで一番の期待株は籔下響大(営4=須磨学園)。今季のハーフマラソンの成績はチーム随一だ。昨年度の箱根駅伝本戦は主要な5区で区間20位と大ブレーキを踏んだが、今季は結果を残し続けている。箱根後2月の丸亀国際ハーフマラソンでは1時間02分56の自己ベストを出し、3月には予選会と会場が同じ日本学生ハーフマラソンでチームトップの成績を残した。4年生になると、焼津みなとハーフマラソンで優勝、関東学生選手権ハーフマラソンで3位入賞。そんな好成績を連発した中でも「箱根でもう一回勝負したいので」と満足せず、リベンジに向け反省を欠かさずに練習を積んだ。20㎞勝負の走力も試合勘もこの1年で身につけてきた。照準を「日本人トップ狙い」に定め、リベンジの幕開けを誓う。
同じく先頭集団での勝負が期待されるのが坂口裕之(政経2=諫早)。初めての箱根駅伝本戦ではケガを負い苦いレースとなったが、すっかり復調を見せ7月には5000mの自己ベストを更新。「調子は上がってきている」と予選会での快走を予感させる。
ルーキーも頼もしい。阿部弘輝(政経1=学校法人石川)は「エントリーには確実に入ると思って1年間取り組んできた」と準備万端の様子。昨年度の高校駅伝優勝メンバーの中島大就(商1=世羅)もロードにはめっぽう強い。エントリー可能な14人のうち4人が選ばれた期待の世代からチームを盛り上げていけるか注目だ。
続くエントリー選手も、十分な走力を備えている。予選会出場校のうち明大は1万mで30分を切っている選手数が最も多く、上位12人が全員30分を切っているのは明大と大東大だけ(エントリー時点)。トラックの結果で一概には図れないが、大きなアドバンテージがあることには間違いない。西弘美駅伝監督も夏合宿の成果として「だいぶ安定性が出てきた」とチーム全体の仕上がりを評価に挙げる。
レースでは「中間層を元気づけられる走りができたら」と江頭賢太郎(商4=浜松日体)。籔下を筆頭に先頭集団で戦いながら、ロード経験豊富な4年生を中心にチーム力でも勝負に出る。総合力で挑む予選会へ、準備は整った。
あとは準備を結果に残すだけだ。西駅伝監督は「普段通りの走りができるか」をカギに挙げる。昨年度の箱根駅伝でもブレーキの踏んだのは日頃のエース。戦力があっても予断を許さない。8年ぶりとなった予選会の中で、常連校に気おされず走り切れればトップ通過が見えてくる。
いよいよ翌日に迫った箱根駅伝予選会。この予選会をトップで通過することが本選での戦い、そしてシード権奪還への第一歩となる。
◎応援に行こう!
◆10・15 9:35スタート 第93回東京箱根間往復大学駅伝予選会
≫陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園(距離:20㎞)
◎交通アクセスはそれぞれのHPをご覧ください⇒◎立川駐屯地、◎昭和記念公園
昭和記念公園の入場料は15歳以上410円 、小・中学生80円
◆応援上の注意はこちら⇒箱根駅伝公式WEBサイトより
関連記事
RELATED ENTRIES