
森・熊谷組が1部校ペアに悔しい敗戦/関東学生選手権6日目
自分たちのダブルスの形がつくれなかった。作日の入替戦を終え、疲労感を抱えた中で迎えた今試合。それでも「1部に昇格した勢いで思いっ切りやろう」(森)と諦めの姿勢は見せなかった。試合序盤、熊谷がラリー勝負に打ち勝ち、森がポーチを何本も決めるなど3―1とリードを奪う絶好の滑り出し。しかし3―2で迎えた第6ゲーム目、白熱したジュースの応酬を相手に奪われ、勝負を五分に戻されると流れはがらりと変わった。ポーチを読まれることが増え、攻撃の糸口が見つからない。「1部校の強さを感じた」(森)。第1セットを落とすと、第2セットも一方的に攻められる展開に。その後わずか1ゲームしか奪えずストレート負け。1部校の強さを肌で感じた一戦となった。
バトンは次の世代へと渡された。今日の試合をもって、女子主将としてチームを支えた森は一線を退く。ペアを組んだ熊谷は「今後は自分が(森)美咲さんの立場になっていかなくてはいけない」と今後の自分の姿に思いをはせる。そんな熊谷に対し、森は「仲間を信じてやってほしい」と最上級生としてのあるべき姿を期待した。ここから新たな世代の戦いが始まる。
[藤田幸大]
試合後のコメント
森
「ここまで夏関が順延するとは思っていませんでした。入替戦に照準を合わせてここまでやってきて昨日1部昇格を達成できた中での今日の夏関だったので、疲労感がありました。でも相手も早大の選手だったので、1部に昇格した勢いと負けたら最後の試合になるということで、とにかく思いっ切りやろうという気持ちはありました。(試合を振り返って)序盤は調子が良くて、最初からボレーでポイントを取ったり、ラリーで打ち勝ってミスをさせるポイントも何回かあり3-1でリードを奪えました。次のサービスゲームでしっかりキープして4-1にできたら流れも違っていたのかなと思います。3-2の時に、10回くらい続いたジュースも結局ものにできなくて。勝負どころでゲームを取らせてくれない点は1部の強さを感じました。長いジュースを落としてからは自分たちも焦ってしまい、早い段階でのミスが増えて、ポーチも読まれてストレートを抜かれることも増えてしまいました。最後の方は全く自分たちのダブルスがさせてもらえなかったです。(ペアを組んだ熊谷について)去年もこの大会でペアを組んでベスト8に入れたので今大会はベスト4以上を目指して頑張ろうと決めていたんですけど。(熊谷)ひかるは後ろで力強いストロークを打ってくれるのでラリーで優勢になったところを私がポーチに出る、などのポイントの取り方を分かり合えていたんですけど、今日はそれがさせてもらえなかったです。ひかるは3年生の時点でも入替戦の時のように真ん中のコートで声を出してチームの雰囲気を盛り上げてくれるプレーをしてくれていたんですけど、4年生になれば自分の勝利のことよりもチームの勝利を考えなければいけなくなるのかなと思います。そこは一歩大人になって仲間を信じてやってほしいなと思います」
熊谷
「昨日、長い試合をして疲れた状態で試合に入ってしまいました。(試合を振り返って)負けたら(森)美咲さんが引退してしまうので勝ちたいという思いは強かったんですけど、相手は1部校の早大で名前とかにびびってしまうところがありました。それがプレーにも影響していたところがあると思うので、これから1部で戦っていく身としてまだまだだなと思いました。どんな相手でも思い切りよくやれたらなと後悔が残っています。(森とのペアについて)美咲さんは試合中にもすごい積極的なプレーをしてくれるしポイント間でも話し合って引っ張ってくれていたのでありがたいところがありました。今後は自分が(森)美咲さんの立場になっていかなくてはいけないなと感じました。練習中であったり、後輩とダブルスを組んだ時にひかるさんについていきたいと思ってもらえるようにこの1年間はやっていきたいなと思います」
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