精度の高いバスケットに屈す 江戸川大に連敗/関東大学女子2部リーグ戦

精度の高いバスケットに屈す 江戸川大に連敗/関東大学女子2部リーグ戦
 ヤマ場で今季初の連敗を喫した。江戸川大との2戦目は、第1クオーター(Q)こそ18―26と点差を1桁に収めたが、第2Qで20点ビハインドに広げられる。後半に入っても相手の高確率で決まるシュートを前に、対応策が見つからず第3Qでは27点差に。最後まで粘りを見せたものの、75―90で敗戦。8勝2敗で次週は法大戦を迎える。

 スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、松本真衣(理工3=鵬学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)。

 地力の差を痛感した。8点差を追いかける第2Q、高確率のジャンプシュートで得点を積み上げられると、セカンドシュートもうまく沈められていく。多久、松本、坂本の連続3Pシュートで応戦するが、すぐに返され前半で20点のビハインドを背負う。後半では、ゴールまで持ち込むが、江戸川大の激しいディフェンスでタフショットに。「あっちのほうが一枚上手」(渡辺徹監督)。なかなか得点につながらない明大に対し、相手は前半と変わらず精度の高いシュートと速攻でスコアを重ね、最後は75―90。完成度の高さを見せつけられた。

 大敗の雰囲気を引きずらなかった。54―101の100点ゲームで敗戦した前戦は、第1Qで8―35と出だしで突き放されていた。「気持ちで負けちゃいけない」(萱沼)と今日はメンタルから勝負。リバウンド、ルーズボールに積極的に飛び込み、勝利への意欲を前面に押し出した。1試合目は途中からマンツーマンディフェンスに切り替えたが、今回は最初から展開したこともあり、第1Qは8点ビハインドと食らいつくことに成功。27点差で迎えた第4Qでは、ズルズルと点差を広げられてもおかしくない状況だったが、萱沼が「絶対にここで引かないことが次の試合につながる」とチームを鼓舞。お互いのメンバーにほとんど変化はないものの、23―11とスコアを上回り、最後まで気持ちを保ち続けた。

 また白星を積み重ねたい。次週は法大との対戦。昨年のリーグ戦では2点差で勝利した。接戦も予想されるが、江戸川大との厳しい2試合を経験しただけに、簡単には崩れない。この二つの黒星を、勝利につなげていく。

[田中愛]

試合後のコメント
渡辺監督

「今日はみんな気持ち切り替えてできたね。そういう気持ちがプレーに表れてた。負けたのは、あっちのほうが一枚上手という感じだね。連携もうまいし、個人のシュートのうまさだったり。これからAリーグでやるなら、いい経験になったと思う。キャプテン中心に最後まで話して、最後まで気持ちを切らさずやってくれた。来週の法政やれば1週間空く。昨日の状態で今日も負けたら来週も心配だったけど、今日みんな吹っ切れてやってくれたので良かった。次はいけるんじゃないかな」

萱沼主将
「出だしはこっちからプレッシャーかけていこうと思っていた。粘りの部分が弱くて、お互いに決め合うべきところで、あっちは決めてこっちは決められなくて、向こうにまたもう1本決められてっていうリバウンドのところ。これまではそういうシュートが入っていないチームが多かったけど、江戸川とかこの先はほとんど決めてくるので。しっかり守ったり、走られたら、リバウンドきっちり取ってっていうのを徹底したい。リバウンドは気持ち。後半とか乗ってるときはリバウンドも取るぞってなる。5人全員がリバウンドへの気持ちを持って、当たり前にやっていきたい。昨日は向こうの当たりにそのまま圧倒されてたので、来るなら立ち向かっていかなければならない。次の法政と立教にも、苦しいけどこっちからディフェンスで向かっていけば、楽な展開にできる。今日はもうマンツーでやるって言って。昨日と今日で、気持ちで負けちゃいけないって分かった。次の試合につながる。来週も絶対負けない」