入替戦で専大に勝利 創部初の1部昇格!/関東大学女子リーグ1部入替戦

2016.09.26
 チーム一丸となって念願の1部昇格の切符をつかんだ!2部リーグ戦を2位で終え、迎えた専大との入替戦は6-1で勝利し創部14年目にして初の1部昇格を決めた。ダブルスでは佐野真代(文4=津田学園)・森美咲(法4=富士見ヶ丘)組、斉藤佳帆(文2=拓大紅陵)・宮田みほ(文1=名経大附高蔵)組がともに勝利し有利な展開でシングルスにつなぐと、勢いそのままに勝ち星を量産。3試合を残しながらも熊谷ひかる(文3=浦和学院)が勝負を決めた。昨年は亜大を相手に0-7と完敗。悔しさを糧に積み重ねてきた努力が実を結んだ。

 相手からの返球がネットにかかった瞬間、熊谷はガッツポーズを決めた。振り返った先にはうれし涙を流すチームメートたちの姿が。チーム一丸となって目指した1部昇格。これまでチームをけん引してきた佐野、森はそれぞれ「本当にうれしい」(佐野)、「最高です」(森)と真っすぐな言葉で喜びを表した。

 勝利への執念を見せつけた。シングルス4としてコートに入った熊谷。緊張の中、第1セットを6-2で幸先良く奪うも第2セットでは足を痛め2-6で落としてしまう。しかしここで流れを渡さなかった。「応援とチームのために絶対に勝たなきゃ」と声援を力に変えた。第3セットではゲームカウントを3-2と詰め寄られる場面もあったが第6ゲーム目をブレイクすると続く第7ゲーム目もポイントを落とすことなくキープし、一気に引き離した。第8ゲーム目はストレートで奪われたがしっかりと立て直し、最後は相手のミスを誘い試合を決めた。勝利の瞬間には熊谷自身もうれし涙を流したものの、試合後には「自分の手で決められたことはすごくうれしかった」と満面の笑みを見せた。

 4年間の集大成を見せた。チーム最初の勝利を手にしたのは佐野・森の4年生ペア。第1セット序盤「緊張してガチガチになってしまった」(森)と最初のサービスゲームを破られ、ゲームカウントは0―2。開始早々に出はなをくじかれる形となった。それでも4年間ともに戦い、積み上げた互いへの信頼は揺るがない。「4年間ずっとダブルスを組んできて、何回も苦しい試合のときに美咲に助けてもらった」(佐野)。ペアを信じ、声を掛け合い、いつものプレーを取り戻し始めた2人。3―3で迎えた第7ゲーム目、ジュースの攻防をものにすると何かが吹っ切れた。息の合ったコンビネーションを見せ、第1セットを6―3で奪取すると第2セットも付け入るスキを与えず6―0。ストレート勝ちを収め、チームに勢いをもたらした。
 感謝の言葉があふれてくる。2人がペアを組めるのは今日が最後の試合。「思い切って自分のダブルスができたのは(佐野)真代のおかげ」(森)。「良いコンビネーションでこれたことに感謝しています」(佐野)。4年間連れ添った相方に、感謝の言葉が止まらなかった。

 新たな挑戦が始まる。創部13年目にして初の1部リーグへと昇格を果たした明大女子硬式庭球部。今後はさらに高いレベルでのプレーが求められる。「一から作り直して、1部についていけるようなチーム作りを始める」(上原監督)。悲願の1部昇格を果たしたチームはさらなる高みを目指す。

[秋山祥子・藤田幸大]

試合後のコメント
上原監督

 「みんなにも言ったけど、まずはありがとう。4年生4人にありがとうという思いと、おめでとう。よく苦しい中、戦ってくれたなと誇らしく思います。(MVPをあげるとしたら)美咲かな。キャプテンでね、今回本当はシングルス出るという形があったんですけど、オーダー変えて、熊谷を出すと。色んな葛藤の中、よくチームをまとめてくれて、ダブルスを早いタイミングで勝ったのもそうだし、その後のシングルスでもみんなのフォローに入って声を掛けてくれてね。よくチームをまとめてくれてなと思います。ここ2週間、強い気持ちを持たせたというか。負けて2部で2位になり、より強い相手に当たることになって、自分たちがより強い気持ちで戦わなくちゃいけない心が芽生えました。もちろん簡単に勝てる相手ではありませんでした。去年の勝てるかなと思った戦いで0-7とファイナルセットまでいったものが5本ありながら全部取られました。そういうことがありながら、勝ったのは心の強さだと思いますし、美咲が外から背中を押してくれたとか、滝口助監督、沼尻コーチに浜中コーチもいてうまい体制でバックアップでき、チームとして機能したかなと思います。精神的に支えになって、勝ちに対する体制が作れたかと思います。(1部ではどれくらい通用する実力か)まだまだ全然駄目です。。来年入れ替えだね。また去年と同じですけど、1年間かけて一部で戦える体や技術よりもハートを強くしなくちゃいけません。来月から新しい代になりますから、そこから1から作り直して、ついていけるようなチーム作りを始めたいと思います」

 「最高です。任務完了という気持ちです。(例年とはどう違ったか)去年までは先輩方がいたので、自分は試合で勝つことだけを考えてプレーをしていましたが、今年は主将になったのもあって、自分の勝利だけではなく、チームをどう勝たすか。3年生までの3年間で引っ張ってきた目線と違った目線でやってきました。 今日はみんなに楽しんでって言ったにも関わらず、自分が一番緊張してガチガチになってしまい思うようにテニスができなかったです。でもそこで0―2になった時も、「これまでの5戦でこんな事何回もあったし、いつも通りじゃん」って話したり、ベンチコーチの沼尻さんが「これまでみたいに我慢して、我慢してチャンスが来た時に、一本つかみとればいいんだよ」とアドバイスしてくれました。お互いに声をかけたり、沼尻さんのアドバイスがあって立て直すことができたと思います。第1セット、3―3で(佐野)真代のサービスゲームの時に、0―30からジュースがずっと続いたゲームを取りきったゲームから吹っ切れました。得意とする逆クロスやストレートアタックだったり、それまでダブルフォルトをしていたのが、しっかりファーストからコース狙って入れることができたり、本当に少しずつなんですけど、自分のダブルスを取り戻すことができました。得意なダブルスを成功させるうちに、試合の中で自信がついて、最後まで一気に駆け抜けることができました。もちろんいい流れでつなぐことができて、まずはホッとしたんですけど、そこでチームが勝利したわけではないですし、シングルスのオーダー交換した後の円陣で後「シングルス2本とるんじゃなくて、あと5本とるんだよ」って、後輩につなげたのはもちろんですけど、ここからが勝負だよと再確認しました。昨日は自分が今日の入れ替え戦で最後というのもあったので、自分を組み入れて、オーダーを作成しました。監督と話した時も来年のことを考えたら熊谷を出すと言われましたが、自分が出ると言い切って、そうしたらお前も監督も勝てるようにして一緒に頑張ろうと言ってくれました。でも考え直した時に、自分がやらなくちゃいけないことはダブルス、シングルス出ることじゃなくて、任されたダブルス一本とチームを任せること、仲間を信じることだと思ったので、シングルス当日には葛藤の末にひかるに託すことにしました。(佐野さんへの気持ち)自分は気持ちのアップダウンが激しくて、プレーもいい時はいいけど、悪い時は本当に悪くて、自分の世界に入ってしまうことがありました。ですがその中でも(佐野)真代が自分に大丈夫、大丈夫って声をかけてくれました。私が緊張して声が出なかった時とか、(佐野)真代が私の分まで声を出して盛り上げてくれました。自分がポーチとかストレート抜かれるのを気にせずに出れるのは、(佐野)真代が後ろで走り回って取ってくれるって信じていたからです。私が思い切って自分のダブルスをできるのは(佐野)真代のおかげなので本当に感謝しています。(3年生以下に向けて)4年間は長いと思うけど、本当にあっという間で、うまくいかないことの方が多いと思うけど私はその中でも、このチーム全員のことを信じてきて、結果このように笑って終えることができたので、みんな大丈夫です。私は高校生の時とか、インターハイで優勝や、団体戦を経験してきたんですけど、このチームでつかみ取った一部昇格が一番うれしかったです」

臼井
 「うれしいです。自分が1年生の時より余裕が少しあって、1回昇格しているのを味わっている分、昨日の夜から昇格するイメージトレーニングができていたので、緊張で眠れないってことは無かったです。思った以上に、今までのリーグ戦とみんなが変わらないプレーしていて、ガチガチになっている感じが全く無かったので、いつも通りのリーグ戦のように応援をしてました。私は途中抜けている部分がありましたが、本当4年間早かったです。(3年生以下に有明の場をプレゼントができて)本当にうれしいです。私も1、2年生の時に試合出て、自分の勝利で2部昇格した分、自分がプレーヤーとして戦いたかったなっていうのはなくはないですが、途中抜けたのに、部員がみんな受け入れてくれて最後の最後まで一部昇格の場面に立ち会えることができて本当にうれしいです」

佐野
 「本当に嬉しいです。みんな頑張ってくれて、本当に良かったです。去年の0ー7という悔しさがずっとありました。去年はどうしても消極的になってしまったり、一気に相手にペースをつかまれてしまったので、今日はダブルスで先に明治の流れをつくろうと思い臨みました。ダブルスは、出だしで緊張してしまい0-2でリードされてしまいました。その時美咲に楽しんでやろうと声をかけてもらって、ずっと二人で組んできた信頼もあり、最後の二人でのダブルスだったので絶対に勝ちたいという思いをのせて前に出るように持ち直しました。最初はアウェイということと絶対自分たちがダブルスを勝つということを考えてしまい、力が入りすぎてラケットが振れませんでした。段々と緊張もとかれ、リードされても自分たちのプレーを変えることなく、気持ちも引かずにプレーをして勢いに乗れました。セカンドは勢いがあったので、自分たちのポーチに出て高いロブを上げて美咲がスマッシュを決めるという形をとれました。美咲とは4年間ずっとダブルスを組んできて、何回も苦しい試合のときに美咲に助けてもらいました。ここまで良いコンビネーションでこれたこと、主将としてみんなを引っ張ってきてくれたことに感謝しています。二人でのダブルス最後を良い形で終わることができて嬉しいです。シングルスは、最初にコートに入ったのでまず自分が1本絶対取ろうと考えていました。絶対取るということをプレッシャーに感じてしまうと立教大戦のときのようにうまくいかないと思ったので、思い切り後悔のないようにプレーすることを意識しました。緊張とファーストから沢山コートを走っていたことからか、途中足をつってしまいました。這いつくばってでも勝とうと思っていたのですが、相手も足をつってくれて助けられました。気持ちでは負けていないと思いましたし、何本も何本も拾うことを心がけました。今回のリーグで立教大に負けてしまったことを引きずっていたので、今日は自分が単複とってチームの勝利に貢献しようと思っていました。今日は明治の応援を沢山の方からしていただいて、応援の拍手が力になりました。応援を背負って戦えるということを楽しんでプレーできました。リーグは一年生の三部のときから今日一部昇格を果たすまで、明治は苦しい戦いを重ねてきました。三部のときから目標であった一部昇格を決めて後輩たちに一部のステージを残すことができて最高の形で終われます。今まででつらかったことは、二年目に二部で最下位になったときです。シングルス1としてチームを引っ張らないといけないのに勝てなくて悔しかったです。去年の入替戦、0-7で負けてしまったこともつらかったです。つらかったこともありますが、今日で帳消しになりました。今年はチームがまとまっているのはもちろん、テニスの層が厚くなってみんなミスが減り体力もつきました。技術的な面でもチームのまとまりにおいても更にレベルアップできたと思います。後輩たちには、一部での戦いは厳しくなるかもしれませんが明治のテニス部なら大丈夫なのでチャレンジャーの気持ちを忘れずに戦ってほしいと伝えたいです。今朝家を出るときは不安でしたが、みんなを信じて戦うことができて大きな目標を達成できました。関係者のみなさんに感謝しています」

濱村
 「いろんな方におめでとうと声をかけていただいていますが、まだ1部昇格した実感が湧きません。昨晩はそわそわしてしまいあまり眠れませんでしたが、今日試合会場に入ったら気持ちも落ち着きいつも通り試合を迎えられました。今まで通りの動きでやっていこうと意識しました。4年間サポートをしてきて心がけたのは選手たちが良い環境で試合に臨めるようにできることを一番に考え、一個見つけられてもまだまだできることをさがしていくということです。今は部員も増えましたが、ひとりひとりが常にチームのことを考えているということは4年間変わっていません。昨年は2部優勝を決めましたが、勝ちにこだわり過ぎて立ち向かう体制ができていませんでした。今年は常にチャレンジャーとしての気持ちを忘れないようにしてきました。部員だけだと応援の人数が少なくなってしまいますが、OBOGの方々や保護者の方々が応援にきてくださってことが明治にとって大きな力になりました。今日はアウェイにもかかわらず明治の応援の方が多くとても力になったと思います。後輩たちには、これからも部員みんなのことを大切にして欲しいと伝えたいです。私も真代や美咲や佑奈と助け合い、先輩にも後輩にも助けられました。チームが一つになって一部で頑張ってほしいです。1年生の時に2部昇格をして、今回2部昇格を決めて、自分がいる4年間で2つの史上初を経験させてもらえたことに感謝しています」

井上
 「素直に嬉しいです。1年生の時に先輩方が2部に上げてくださって、2年生の時は3部降格の危機とかもあって。それを乗り越えてきたので。(4年生について)今の4年生には1年生の頃はずっと怒られていて。いっぱい迷惑をかけてしまったので、どんな形であれ恩返しをしたいとはずっと思っていました。(今年のリーグ戦について)やっぱり去年までは自分も試合に出ていたので、正直悔しい部分もたくさんありました。でも、一人一人が自分に与えられた仕事を果たすことがこのチームにとって必要だと感じていましたし、プレー以外で貴重な経験もたくさんできました。リーグ中はチームに昇格してほしいっていうそれだけを思ってやってきました。(今年のチームの雰囲気は)とにかく4年生が良い雰囲気を作ってくれてて、他大学と比べても部員間の仲は良いと思います。そしてやっぱり、一人一人の1部昇格したいっていう思いが誰の目から見ても明らかなぐらい強かったです。応援もどの大学よりも大きいですし、一番団結してたチームなんじゃないかと思います。(来年からはいよいよ1部リーグ)1部のステージで戦えるっていうドキドキと同時に不安もあります。来年は初めての1部での戦いになるので、チャレンジャーとして思い切り臨みたいです。そして、これからは男子と同じ王座を目指して戦っていきたいです」

熊谷
 「今日は試合入る時から自分は勝たなきゃだめだなと思って、竹本と私で決めようと思って入りました。最初緊張したんですけど、6-2といういいスタートが切れた後に足が痛くなってセカンドを簡単に落としてしまったのはすごい良くなかったなと思います。ですがファイナルは明治の応援がすごい多かったので応援のためにとチームのために絶対に勝たなくてはいけないと思って、今日は自分の戦術というより気合いで勝った感じです。2部2位ってなった時に選手は強いけれど頑張ろうってなって、今週は雨がずっと降ってて練習とかバラバラになってしまうことが多かったんですけど、いつも上がるっていうのをずっとみんなが一丸となって思ってたから、すごい良かったと思います。(勝利の瞬間)最後相手がネットして決まったんですけど、一瞬真っ白になって、『うわ、勝った』っていうのと同時に『うわ、昇格だ』ってテンションがMAXに上がって、後ろを向いたらみんなが喜んで嬉し泣きをしていましたし、簡単な試合ではなかったので自分も嬉しくて泣いてしまいました。自分の手で決められたことはすごいうれしかったし、勝ってよかったと思いました。(去年との違い)チーム力は去年も高かったんですけど、1部昇格したいっていう気持ちが年々増していって今年はすごい大きかったと思います。試合も去年はこの相手だから嫌だって思って試合に入ってしまいましたが、今年はどんな相手でもみんなで勝つっていうのをずっと思ってやってきたので、それが去年と違ったのかなと思います。自分も去年出て簡単に負けてしまって悔しい思いをしたので今年は絶対に勝ちたいって思いましたし、昇格したいって思いが去年以上に強かったのかなと思います。(真ん中のコートでのプレー)自分が沈んだら両端にも悪影響を与えてしまうと思ったので、どんな場面でも絶対声を出して自分が盛り上げて周りもどんどん引き連れて、元気になってほしいっていうのを意識しました。プレーでは大していいことはしていないかもしれませんが、気合いと声で引っ張っていけたかなと思います。(1部での意気込み)1部上がったからには王座に出たいと思いますが2部みたいにそう簡単に勝たせてもらえないし流れも絶対明治に来るわけではないので、きつい戦いが今年以上に待っていると思います。どんな相手でもチーム力はどこにも負けていないと思うのでチーム力の明治って言われるくらいにチーム力を良くして王座に行きたいです。みんながバラバラの目標だと団結しないと思いますし、目標を明確にしてしっかりその目標を達成できるようにみんなで頑張っていけるチームにしたいです」

本多
 「本当にうれしいの一言に尽きます。今3年生なのでこれまで三部に落ちる危機や去年も一部入替戦、0-7で負けるっていう経験があったので今日6-1というスコアで勝てたのはすごいうれしくて感極まりました。去年ボロ負けしてしまって、私は選手として試合に出るとかではなかったんですけどみんなをサポートして、みんなを勝たせるって気持ちでした。最後も勝ちを決めたのが同期の熊谷ひかるだったのですごくうれしかったです」

江崎
 「去年、1年生のとき私はコートレフリーの立場でリーグ戦を見ていたんですけど、今回こうやって初めてリーグ戦の中でチームとして応援できるという立場でいろいろ立ち回らせていただきました。ボーラーにたくさん入らせていただいたんですけど、選手と関われるということが私の中ではすごくうれしくて、チームの中にいるから余計に去年よりも何倍も10倍も団結力が高まっていくのを感じました。去年から今までいろいろなことがあったんですけど、それでも4年生は先頭に立って必死に引っ張っていただいて、リーダーシップを発揮してくれたので、本当についていこうという気持ち一本でここまでこれたと思います。来年に向けて、私がどういう立場にいるかは分からないですけど、それでもチームのために自分ができることを一つずつ精一杯こなしていければなと思います

川上真
 「一般で入ったので実力的にずっとサポートメンバーだろうとは思っていましたが、こういう形でチームに貢献できて、去年負けてしまってやっと1部昇格できたのですごくうれしい気持ちと自分の役割っていうのを果たせたのかなと思いました。いかにサポートできるかっていうことやきっちりやらなきゃいけないことをやることが一番大事だなと思います。今回上がれたので上がって終わりではなくて、来年1部の中で自分の仕事というのを考えながらやっていきたいと思います」

斉藤
 「ずっと去年の入替戦の0ー7っていう悔しさを忘れずに1年間練習してきました。リーグ戦を迎えて、すごく厳しい戦いばかりでした。2部で優勝して入替戦にいくっていうのが私たちのイメージだったので2位になって専修大学との入替戦が決まりました。終わっちゃったなというか、まだあまり実感がわいてないです。まず4年生がいるチームで戦えるのは今日が最後という実感がありません。でも、今日はこのチームで昇格できたことが本当にうれしいです。とりあえず1部に昇格できたことの実感はあるんですけど、このチームで戦ってきたという思いが強い分、4年生がいるチームでの試合はこれが最後っていう実感がわかないです。次は自分が3年生になって、今まではどちらかというと先輩方に引っ張ってもらって私が思い切りプレーしていましたが、そうではなくチームのために、私も下級生を引っ張っていきたいです。プレーとか試合中の態度とか、声とか、チームを盛り上げる存在にならなきゃなと感じています。(親御さんがいらっしゃっていましたが)お母さんは毎回応援に来てくれていました。お母さん自身が選手のような気持ちで戦ってくれていたと思うので、やっぱり最後お母さんの喜んだ顔を見たときは本当に良かったなと思いました。試合中もパッと見たらうなずいてくれたり、私の中ではすごく心強い存在なので、今日は本当にチームが昇格できた姿を見せられて、嬉しかったです。とりあえず抱きあったので(笑)。『いぇーい! 』みたいな。(リーグ戦を通じて一番印象に残った試合は)今日のダブルスですかね。リーグ戦を戦ってきて、やっぱりダブルス2ー0をつけることが明治の流れをつくる一番のきっかけとなると思っていました。ずっとダブルス1で出させていただいて、美咲さんと真代さんが絶対に1本取ってくれるっていうすごい心強い存在で、私たちは思いっ切りやっていた分、どこかで絶対に勝ちたいとか、2ー0にしなきゃっていう思いがありました。今日は出だしが0ー3で、最初は1部校でずっと戦ってきた専修大学に正直『強いな』って思ってしまって『もしかしたら負けちゃうかもしれない』ってすごく不安になってしまったんですけど、隣で戦ってた美咲さんと真代さんがすごい声出してやっている姿を見て、本当に最後なのですごい思いを背負って戦っているんだろうなっていうのが伝わってきて、こんな場面で私たちが不安になっちゃいけないと思い直しました。今までのダブルスの中で私の中では一番我慢したり、何本もラリーしたりしてやっと1点が取れるっていう試合だったので、印象に残りました。シングルスでも真代さんとかひかるさんが速攻で試合を決定づけてくれたので、ダブルス勝てて良かったなって応援しながら思いました。今日は明治の選手も絶対勝ちたいって気持ちでいって、向こうは負けたら2部に落ちるっていう思いが強かったと思います。明治はただチャレンジャーとしていくだけだったので、そういう部分で今日の6ー1っていうスコアになりました。去年の亜大との入替戦は明治にとって初めての入替戦ということもあって、みんながみんな勝たなきゃっていう風にガチガチになってしまいました。その経験があったからこそ、今日の試合をいいイメージで入ることができたのかなと思います。スコアはともかく、1部校はこんな簡単に勝たせてくれないですし、2部のときは『明治は上位にいくだろう』って周りの大学に思われていたと思うけど、来年からは1部で『明治は下位だろう』って思われないように、明治も王座に食いつけるんだぞっていうくらいの勢いで、もっと練習して、1部の選手に引けをとらないような選手になっていきたいと思います」

福田
 「(1部昇格を決めて)去年の入替戦の0-7というところから1年間やってきて、今年は1部に昇格できたのでとてもうれしいです。(応援について)今日は声出し応援ができないということで、選手と応援が目を合わせたり、ボーラーをやっていても選手とアイコンタクトが取れていたので、声は出せない中、選手と応援が通じ合って戦えたのではないかと思います。(今後の目標)私は体力がないので人一倍走って、自分に厳しく練習に取り組んでいきたいと思います。4年生の方たちは抜けてしまうんですけど、来年からは男子と一緒に有明で戦えるので来年入ってくる1年生たちと頑張って王座を目指したいです。個人戦でも良い結果が残せていけるように頑張っていきたいです「」竹本「(1部昇格を決めて)本当にやったんだなという気持ちで、うれしいです。先輩方がこういうステージを与えてくださったので、期待に応えられるようにこれからも頑張ります。(試合について)2-0でシングルスに回してくださって、勢いも明治にあったんですけど相手選手も1部の意地があると思っていたので簡単に勝たせてはくれないだろうと思っていました。それでも絶対勝って、私が1本取ろうという気持ちで臨みました。今までの試合も、もちろん勝とうという気持ちで試合に入っていたんですけど、今日はその気持ちで少し硬くなってしまったかなと思います。それでも、とにかく1本取ろうという気持ちでした。試合内容として、今日はサーブが全然入りませんでした。サーブが入らないと他のショットも入らなくなってしまって、本当に調子が悪かったです。その中で、決して良い試合とは言えない試合をしたんですけど勝つことができたのでその点は良かったと思います。それでも、個人的には反省するところがいっぱいです。試合中にチームの勝利が決まって気が楽になったことで思いっ切りプレーできて第3ゲームは6-1というスコアをつけることができました。(今後の目標)自分はまだまだだなと感じたので、冬の間に多くの課題を練習して、チームも個人も日本一を目指したいです」

宮田
 「本当に嬉しすぎて実感が湧かなくて。4年生が引退することも、来年から1部の舞台でプレーできるってことも全然想像つかなくて。でも、明日になったら『勝ったんだな』って改めて思うんだろうなって思います。とりあえず、ダブルスで絶対に2勝したくて。美咲さんたちは絶対に取ってくれると信じていたので、私たちのダブルスがカギになると思っていました。『もし負けてしまったら』っていう不安もありましたが、美咲さんたちが先に1勝してくれたので自分たちも積極的にいけました。(シングルスの試合中に1部昇格が確実となりましたが)嬉しくてしょうがなくて。自分の試合に集中しないといけないのは分かってたんですけど『ひかるさんが勝ってくれた!』っていう喜びが大きくて。私も絶対に勝とうって最後まで集中力切らさずにやれたのでこれからの自信にしていきたいです。(チームの雰囲気は)とても良いです。一人一人の勝ちたいという思いも強いですし、監督やコーチの『勝たせたい』っていう思いもすごく伝わってきます。本当に良いチームだと思います。(4年生には)本当に感謝しています。先輩たちの姿を見て『頑張ろう』って思えたので。私も来年後輩ができますが、そんな先輩になれたらいいなと思います。1部昇格を目指してやってきたので、今日は本当に嬉しいです。それしかないです」