拓大に善戦 あと一歩及ばず連敗/関東大学1部リーグ戦

 後まで食らいついた。相手は春の関東トーナメントの準々決勝で敗れた拓大。立ち上がりからシーソーゲームを展開し、第2クオーター(Q)以降はリードされるものの点差は1桁に抑え続ける。第4Qでも2点差にまで追い詰めるが、バンバ(拓大)にゴール下から得点を量産され、逆転とはならず82―87で敗戦。次はリーグ戦全勝中である筑波大との対戦を迎える。

 スターターは齋藤拓実(営3=桐光学園)、會田圭佑(法4=市立柏)、濱西秀人(国際3=国学院久我山)、今川友哲(営2=大阪桐蔭)、宮本滉希(政経3=明成)。

 課題だった後半も粘りを見せた。61―67と6点ビハインドで迎えた第4Q開始直後、齋藤が3Pシュートを決め3点差に縮める。そこから相手に連続でシュートを許し8点差となるが、攻守ともに粘りを見せ、突き放されることなく4点差に。「最後までキャプテンが試合に出ていて、声を出してくれていたので第4Qも切れずにやっていけた」と宮本。田中井紘章主将(政経4=山形南)が声と体を張ったプレーでチームを鼓舞し、最後まで拓大の背中を離さなかった。しかし高さを攻略できずバンバに計45得点を奪われ、最後にはファウルゲームを仕掛けるが実らず、惜しくも5点差で敗れた。
 今試合バンバとのマッチアップとなった宮本は、身長2mを誇るバンバがブロックショットを狙ったところを、器用にかわしてシュートを決めた。3本のバスケットカウントも決まり、チームハイの21得点をマーク。積極的にルーズボールにも飛び込む気迫のこもったプレーも披露し、貪欲に勝利を目指す姿を隠さなかった。「もともと能力のある選手だし、リーダーシップも出てきている」と山本健一監督。コートでの存在感は確実に高まっている。

 敗戦したものの最後まで集中できた。開幕からの6戦、後半に入るとペースを崩し接戦を落としてきた。けれども今試合は終始点差を8点以内に留め、最後の最後まで拓大を追い詰めた。「ディフェンスでもオフェンスでもしっかりコントロールされたバスケット」と指揮官も評価した。過去6戦同様あと一歩及ばず悔しい敗戦。それでも「今までの試合で一番いい試合だった」(今川)と手応えを得た。

 1勝が欲しい。入替戦を逃れるためにもいち早く勝ち星を挙げたいところだ。次の相手は筑波大。強豪ではあるが臆せず今回のような明大らしいバスケをしたい。「下見ることなく、次のゲームに進んでいってほしい」(山本監督)。選手、指揮官一丸となって1戦1戦を全力で戦う。

[亀井笙子]

試合後のコメント
山本監督

「6連敗してるから、チームとして守ることってない。選手たちが練習して、月曜にミーティングしてやったことが今日生かされたゲームだったと思う。今までの明治のバスケットと違った。ディフェンスでもオフェンスでもしっかりコントロールされたバスケット。良かったなと思うし、勝たせてあげられなかったのがベンチといて反省すべき所。下見ることなく、次のゲームに進んでいってほしい。(宮本は)もともと能力のある選手だし、ずっと負け続けてきているので、リーダーシップも出てきている。周りの選手たちも付いてきていると思う。大きいほうの中心選手、リーダーシップ取れる選手が出てきた。小さいのと大きいののバランスがうまくいったから今日みたいなゲームができた。最終的には競ったときに付いていくか、離したいときにどうやって離すかが明治の課題。どんどんチーム力を上げていきたい。(筑波大)実力が上ってことは分かっている。将来ナショナルチームに行くようなやつもいる。けど結局同世代なわけだから、どことやっても、明治のバスケットをやれば今日みたいなゲームができると思っている」

宮本
「負けてしまったが、今までの試合よりは良い試合できたっていうような印象はある。バンバはすごく身体能力高くてブロックとか飛んでくるんで今週ずっとそれをかわせるようなシュートを意識して練習した。それを生かせた部分が何回かあったのでよかったと思う。また、最後までキャプテンが試合に出ていて、声を出してくれていたので第4クオーターも切れずにやっていけたと思う。月曜に行われたミーティングによって練習もだいぶ変わって、今日も拓殖相手に負けてしまったが良い試合ができたので、筑波と慶應の残り2試合につなげていけるようにする。あと2試合全力で戦う」

今川
「月曜日にチームでミーティングして、こういう結果にはなりましたが、今までの試合で一番いい試合だった。トーナメントの映像とか見て、絶対勝つイメージで今日臨んだ。7試合ともずっと言ってるけど、勝てそうな試合だった。先週の相手よりも強い相手ではあったけど、エース2人を止めたら何とかなると思っていた。結局バンバに45点取られてしまって、それが敗因。多田のスリーはずっと警戒していて、無駄に寄りすぎて決められる時もあったけど、そんな点は取られてないので良かった。ただピックアンドロール決められてスリーとな無駄な点数が多かった。(オフェンスでは)最近ずっとできが悪くて、コーチとかにもずっと言われていて。1回原点に戻ろうという話になって、インサイドに徹しようと。その点でこぼれ球とかうまく拾えて点数取れたんじゃないか。徹し切れてはなかったけど、意識を上げてやった。得意ではないんですけど、やらざるを得ない。使命。宮本さんもパワープレーってわけではなく、器用に取っていくタイプなので、落ちたところは助けるとかお互いに支え合いたい。今日はバンバがデカいというのもあって、リバウンド取らないと勝てない。逆に、バンバじゃなければ周りは小さいので、バンバをマークしていないほうが攻めたり、リバウンド取ったりしようと宮本さんと2人で話していた。自分自身は、この6試合今まであまりやっていなかった外のプレーに挑戦していて、外だけになってしまって。それがチーム的にも良くないので、中入って外に出ることに意味があると今日気付けた。勝たないとやばいんで、勝ちたい」

日時 対戦相手 会場 結果
◆第92回関東大学バスケットボール1部リーグ戦日程表◆
9/3(土)11:00〜 対専大1回戦 代々木第二体育館 明大74—84専大○
9/4(日)14:20〜 対東海大1回戦 代々木第二体育館 明大59—69東海大○
9/10(土)14:20〜 対青学大1回戦 青学大相模原体育館 明大68—75青学大○
9/11(日)11:00〜 対白鴎大1回戦 青学大相模原体育館 明大76—88白鴎大○
9/17(土)14:20〜 対早大1回戦 慶大日吉体育館 明大64—69早大○
9/18(日)11:00〜 対日大1回戦 慶大日吉体育館 明大67—77日大○
9/24(土)14:20〜 対拓大1回戦 青学大相模原体育館 明大82—87拓大○
9/25(日)17:40〜 対筑波大1回戦 青学大相模原体育館 明大68—77筑波大○
10/1(土)11:00〜 対慶大1回戦 白鴎大体育館 ○明大65—64慶大
10 10/2(日)10:00〜 対専大2回戦 白鴎大体育館 明大88—98専大○
11 10/8(土)14:20〜 対東海大2回戦 つくばカピオ ○明大81—71東海大
12 10/9(日)16:00〜 対拓大2回戦 つくばカピオ 明大81—99拓大○
13 10/15(土)18:20〜 対筑波大2回戦 明大和泉体育館 明大57—98筑波大○
14 10/16(日)15:20〜 対日大2回戦 明大和泉体育館 ○明大77—68日大
15 10/22(土)12:40〜 対早大2回戦 専大生田体育館 ○明大65—42早大
16 10/23(日)14:20〜 対青学大2回戦 東海大湘南体育館 ○明大69—54青学大
17 10/29(土)11:00〜 対白鴎大2回戦 国立代々木第二体育館 明大70—77白鴎大○
18 10/30(日)12:40〜 対慶大2回戦 国立代々木第二体育館 ○明大74—63慶大

◆第92回関東大学バスケットボール1部リーグ戦星取表◆
東海大 拓 大 筑波大 青学大 明 大 専 大 白鴎大 慶 大 日 大 早 大 勝敗 順位
東海大 ●○ ●○ ○○ ○● ○○ ○● ○○ ○○ ○○ 14勝4敗
拓大 ○● ●● ○● ○○ ●● ●● ○○ ○○ ●● 8勝10敗
筑波大 ○● ○○ ○○ ○○ ○○ ○● ○○ ○○ ○○ 16勝2敗
青学大 ●● ●○ ●● ○● ●● ○○ ○○ ○● ○● 8勝10敗
明 大 ●○ ●● ●● ●○ ●● ●● ○○ ●○ ●○ 6勝12敗
専大 ●● ○○ ●● ○○ ○○ ●● ○○ ○● ●● 9勝9敗
白鴎大 ●○ ○○ ●○ ●● ○○ ○○ ○○ ●○ ○○ 13勝5敗
慶大 ●● ●● ●● ●● ●● ●● ●● ○● ●○ 2勝16敗 10
日大 ●● ●● ●● ●○ ○● ●○ ○● ●○ ○● 6勝12敗
早大 ●● ○○ ●● ●○ ○● ○○ ●● ○● ●○ 8勝10敗
18日目終了時点