
100点ゲームで江戸川大に完敗 リーグ初黒星/関東大学女子2部リーグ戦
スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、松本真衣(理工3=鵬学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)。
序盤で大量リードを許してしまった。対戦相手の江戸川大は、今年6月の新人戦で2部上位の山梨学大や1部の拓大などの格上を次々に破り3位と快進撃を遂げた、今季絶好調の相手。そんな手ごわい相手に対して、第1Q開始早々は善戦し、何とか追いつこうとする。しかし、フィジカルの強い相手に対し「気持ちの面で負けてしまった」(萱沼)と弱気になったところに付け込まれた。江戸川大の高いリバウンド力は、明大にセカンドチャンスを全く与えない徹底ぶり。開始3分半から9分半までの6分間、1得点も生まれることはなかった。その間にシュート精度の高いアウトサイド、外国人選手擁する高さのあるインサイドに翻弄(ほんろう)され、24失点を喫した。このQだけでスコアは8-35と苦しい展開に。第2・3Qではさらに24点のリードを広げられ、最終スコアは54―101。全体で47点差を許しているが、第1Qだけで27点差と序盤で離されすぎてしまった。
最終Qで次戦への兆しを見せた。今試合は大敗したが、第4QではリズムをつかんでこのQのスコアを20―16とし、相手を上回った。昨年の対戦で「ゾーンディフェンスが効いていた」(渡辺徹監督)と手応えもあり、試合序盤からインサイドの主導権を握るべく、ゾーンディフェンスで臨んだ。しかし「うまく回されてしまった」(多久)と対策してきた相手に外から攻略されてしまう。アウトサイドの対策としてマンツーマンディフェンスに切り替えると、第4Qでは守備がうまく機能。失点を16と最少点に抑えると、攻撃もリズムを取り戻した。小野尾梨紗(文1=昭和学院)の一人速攻、多久の連続得点や成田ちはる(理工1=福島西)の3Pシュートでチームを盛り上げた。「後半は良いイメージでできていた」(萱沼)と次戦につなげる前向きな内容で終わることができた。
大量失点を喫してしまった今試合だが、課題は相手のペースに飲まれた「最初だった」(萱沼)とはっきりしている。次こそは序盤から明大らしいバスケを取り戻し、リベンジを狙う。
[古賀章太郎]
試合後のコメント
渡辺監督
「勝ちたかったが、やっぱり相手が春のトーナメントでいい成績を挙げているチームだし簡単ではなかった。うちのチームも気持ちの面でちょっと舞い上がったような感じはあった。相手の当たりが強かったので、それに慣れるまで選手たちがいつものシュートじゃないし、落ち着いてしっかりゴールに向かってやれれば良かった。自分たちのタイミングじゃないシュートになってしまっていた。(対策は)去年江戸川大と対戦したときに、ゾーンディフェンスが効いていた。だから出だしはシュートが入ったらゾーンで、と。けど、向こうも練習してきていて、外からきれいにパス回ししてシュートを入れられたので、途中からマンツーマンに切り替えた。(101点取られたのは)ディフェンスだよね、100点取られたら勝てるわけないし、強いディフェンスを目指して、今日のことは忘れてもう1回きちっとプレッシャーをかけるディフェンスをやっていきたい」
萱沼
「最初から相手の強いプレッシャーに受け身になってしまった。相手の当たりの強さに対して、外に逃げてしまい、フロアバランスが悪くなって、5人がバラバラになってしまった。後半は外国人選手に合わせず、フロアバランスを均等に取って、いつも通りできた。(ディフェンス面での課題は)切り替えが速いチームなので、そこを誰かが止めたり、カバーできたらよかった。どんどんノーマークができてしまった。リバウンドで絡めなかったので、相手の速攻を遅らせることができなかった。また、もっと一人一人が相手に対して、スクリーンアウトをするのができていなかった。当たりとかスクリーンアウトを遅れてでもいいからやらないといけない。(100点も取られたのは)最初だった。体だけではなくて、気持ちから負けてしまっていた。ディフェンスの部分での声掛けもガタガタになっていた時もあって、そういうところがあるとスキが生まれてしまうので、連絡や指示とかが大きかった。(対策は)相手がどう来るのか分からなかったので、相手のしてくることを見て落ち着いて対応すればよかった。でもそれよりも気持ちの面で負けてしまい、相手のフィジカルの強さに対して弱気になってしまった。(次戦へ)後半は良いイメージでできていたので、それを最初からできるように。そして、勝てるように頑張りたい」
多久
「(今日の感想)もう少し戦えると思っていたが、体の当たりや体の強さの部分でまだまだ敵わなかった。入り方は悪くて点差を離されていたので、追いつかなきゃとどこかで焦ってしまった。出だしから向こうのペースになってしまったのは、ディフェンス面でのコーチからの指示をあんまり理解できていなくて、それで守備があんまり機能してなかった。(外国人選手に対しては)中に入ってきた時に気をつけようと意識しすぎて、かえって中に寄りすぎてしまって、外が手薄になってしまった。ゾーンディフェンスで対応したが、うまく回されてしまって、外をケアするとうまく中を使われてしまった。(今試合に向けての対策は)当たりは今までとは全然違うと思っていたので、当たり負けをしないっていうのは頭に入れていた。でもそれを意識しすぎて、自分たちのプレーができなかったので、今回はチャレンジャーとして自分たちのバスケができるようにしようということを話した。あと、ディフェンスとリバウンドも負けないようにしようっていうことは練習してきたけど、あんまりうまくいかなった。(次戦に向けて)今回はディフェンスができていなかったので、今度はディフェンスをしっかりやって、出だしは大事だと思う。序盤で差をつけられてしまうと追いつくのは難しいので、明日は出だしのディフェンスから頑張って、自分たちのペースに持ち込んでいきたい」
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