日体大に9―1で快勝 強さを見せつける/関東大学リーグ戦

 1点が流れを引き寄せた。試合開始から、なかなか自分たちのペースをつかむことができず、第1ピリオドを1―1で終える。第2ピリオドに入っても一進一退の試合が進む中、均衡を破ったのは工藤だった。相手選手のフッキングによりパワープレーに入ると、相手チームに生まれたスキを見逃さず、パックを受け取るとブルーライン付近からダイレクトにゴール。チームが勢いづくと、その約1分後にはFW池田涼希(政経1=北海)もゴールを決めて一気に流れをつかんだ。第3ピリオドに入っても勢いそのままに松本が連続して得点を決め、明大の躍進は止まらない。10分には立て続けに明大から2人の選手がペナルティを取られ、3対5と数的不利な状況に追い込まれるも、割り切った守備で失点を防ぎきって見せた。そしてキルプレーが終了すると同時にカウンターから流れるように追加点を獲得。今リーグ最多の9得点を獲得して勝利を収めた。

 次戦の相手は早大。これまで、早大に対しては少なからず苦手意識を持ってきた。しかし、夏のサマーカップでは勝利しており「やりづらい雰囲気はもうない」(FW川村一希主将・商4=清水)。ここまで全勝を収めてきている明大。明大のホッケーで一戦一戦をものにしていき、優勝に向かって走り続ける。

[高野夕]

試合後のコメント
間中朗監督

「(第一ピリオド押されていたが)去年インカレで初めて負けたので身体が固かったかな。動きが慎重になりすぎたというか、走れなかったですね、1ピリは。(インカレは意識)させないつもりでスタートさせたんですけどみんな少し意識しててやっぱりみんなやろうとか倍返しとか考えてたんだと思います。逆にそれが固くなるのと、慎重になりすぎた。(2ピリ以降)自分らのホッケーやろうということを言いました。固くなっていて、緊張してるしミスも出ているのでそういうことはしないようにといえ話だけはしました。(工藤選手のゴールで流れが変わった)本当はもっと早くそういうゴールが出れば、チームのムードメーカーだから変わるんですけど、最初動きが固かったです。今日は池田が良かったです。あとは松本。(昨日は)練習はしていないです。コンディショニングで各自やった感じです。(次戦に向けて)しっかり5人対5人で戦えるように、この2日間あるので練習して、仕上げていきたいです。」

川村主将
「最初は危ない展開でした。いつものスロースタートの部分があるので良くはありませんが、2、3ピリオドで良いプレーができたかなと思います。(第1ピリオドについて)インカレ負けたと言っても、格下のチームにはなるので、追い付ける気持ちだとか、油断してるところはあったと思います。僕自身、調子悪くてFW,そして主将なのでチームを勢いづける特典や、勝利に導くプレーをしなくてはいけないのですが、それをできなくて悔しいです。(早稲田について)早稲田にはサマーカップで良い試合して、やりづらい雰囲気はありませんでした。合宿中の練習試合でも、3回全部勝っているので、苦手意識はないと思います。後輩や同期もしっかりやってくれているので、絶対勝てると思います。(意気込みをお願いします)早稲田戦まで、練習は2、3回あるので良いコンディションで試合に向けて良い雰囲気でできたらと思います。」

工藤
「立ち上がりがすごく悪い状況で、その中でも1―1に終われたのは良かったかなと思います。スタートが悪いと、1ピリはあんな感じでずるずるいってしまうので。ただ、2ピリに立て直して、2ピリ、3ピリと得点を重ねていけたので。スタートが良ければもっといい試合でした。(2点目について)2ピリからは守りから点を入れていこうという形になってました。そして、パワープレーの形から自分がたまたま点を入れられて、勝ち越せたので、流れもよくなり、良かったです。(1ピリでは)ベンチの中でも悪い雰囲気や声も出ていたので、そこを修正して2ピリに臨めたことは良かったです。(日体大へのリベンジ)移動の時に、4年生の中で俺たちがリベンジを果たすという話しをしていました。ただ、レベルとしては自分たちの方が上で、練習もしていたので自身を持って臨めました。(課題)守りの点で崩れてしまい、前北が守ることが多かったので、打たせないようにしたり、バックチェックをして、みんなで守って攻めることができたらもっと良かったと思います。(次戦に向けて)夏に勝っている事は気にせず、気を引き締めて明治のホッケーをして頑張っていきたいです。」

松金
「ピリオドを終えるごとに調子を上げて、立ち上がり良くないわけではなかったと思うんですけど、向こうも良いホッケーができていました。でも、こういう結果で終えると失点した1点が悔やまれます。防げた失点だったので詰めが甘かったです。1ピリは前にプレーができていないというか、パックを持っていても下げるようなシーンが結構あって、そういうプレーが多くなっちゃうと、いざ攻めようとする時にセットの誰かがまた下げるような頭でいると、5人で攻められなくなってしまいます。それで1ピリ終わった後にすぐ下げるプレーはしないで、どんどん前にっていうプレーをしていこうというのは話しました。自陣でのプレーが多くなると、それだけ失点するリスクがあります。(2ピリの工藤さんのゴール)あれもパワープレーからの得点で、昨年散々パワープレーが駄目って言われてきて、今年は自信を持ってパワープレーができています。そこからプレーがノッてきて、ベンチの雰囲気も良くなってくると、自ずと得点もできるようになります。決めるべきプレーヤーがたくさん明治にはいるので、そういう人たちにしっかりパスをつなぐというだけです。流れ悪い時間でも失点を防ぐことは点数を取るよりも簡単だと思います。この我慢の時間帯でしっかり防ぐということを今後も意識してやっていきます。(3ピリでは3対5となったが失点せず)相木と氷に出たんですけど、1点は覚悟しようってくらい思い切って守ろうと話しました。いざ、3人みんな良いプレッシャーで失点防げたのは良かったです。(次戦は早大)もう苦手意識はないと思います。夏も結構みんなのびのびやっていて、しっかり勝てて来られたので、油断は駄目ですし、侮れません。一人一人がやるべきことをやります」

松本
「1ピリは全然足が動かなくてだめだったのですけど途中からウィング起用に変わってフォアチェックにどんどん足を動かせたのでいい流れを作ってアシストできてゴールも決められたので良かったです。第1ピリオドは相手のペースに合わせてしまったのが攻め切れなかった原因。この前の試合で自分はゴールできなかったので、今日は前向きにゴールできればいいかなという気持ちで臨んだらゴールできたのでポジティブに考えれたことがこういう結果になりました。(桂川が)いつも持って切り込んでくれるのでゾーンで勝負することができるのでその人がいない分自分が代わりにやろうと思っていたので結果的には良かったので安心してます。(次戦に)去年は追い込まれたりしてるので今日みたいに最初から足動かして勝って優勝できるように頑張ります。ゴールというよりチームのために走って声出していきたいです。」

池田
「慶応戦で決定的チャンスを外し続けたので、今日の試合は3点決められたので、まずはそこが良かったと思います。(1点目で同点に)立ち上がりがあまり良くなくて、日体大ペースで試合が進んでいたので、府中さんからいいパスを貰って、まずはチームを同点にしたいという一心でゴールを決めました。(今日のプレーは)70点くらい。まだまだ決められたと思うので。(1ピリでのチームの雰囲気は)いつもよりはベンチの声も少なく、点数が入らないとチームも乗らないので、少し静かだったと思います。(今日の課題)立ち上がりが悪かったです。これがもしインカレの決勝などだったら、相手もどんどん立ち上がりで点を決めてくると思うので。今後は立ち上がりをよくしていきたいと思います。(次戦に向けて)この試合だけだと思われたら嫌なので、次も取れるだけ点数を取って頑張りたいです。」