大妻女大に快勝! 次週江戸川大と全勝対決へ/関東大学女子2部リーグ戦

大妻女大に快勝! 次週江戸川大と全勝対決へ/関東大学女子2部リーグ戦
 速攻で得点を量産した。第1クオーター(Q)では一進一退の攻防が続くも、リードは許さず。第2Qになると持ち味のディフェンスで相手の得点を抑え、11点差に。後半になるとさらにリードを広げ相手を突き放し、大量93得点で勝利。この結果、開幕から8戦全勝となり、目標である2部Aリーグ昇格へ大きく前進した。次戦は江戸川大との1位対決となる。

 スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、松本真衣(理工3=鵬学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)。

 相手の特徴をつかみ、終始リードを保った。前半は劣勢だった前戦。打って変わって今試合は序盤から攻守がかみ合い優位に立つ。前半だけで5本の3Pシュートを決めるなど外からの得点もあり、43―32と差を11点に広げた。第3Q、ボールを奪い切れず苦しい時間帯もあったが、多久のバスケットカウントで流れを完全に取り戻した。同Q終わりから第4Q途中まで出場した笠井萌々子(理工2=千葉英和)はオフェンスリバウンドや3Pシュートを決め、少ない出場時間ながら7得点の活躍だった。萱沼はチーム最多の31得点をマーク。チームを引っ張るキャプテンは今日も安定したプレーを見せた。「全員で勝った感じがした」(多久)。各々が随所で良さを見せ、誰かが失敗しても誰かがそれをカバーできた。
 チームに新しい風が吹いた。第2Q残り4分でラクロス部から転部してきた上澤果林(営2=大阪桐蔭)が初出場を果たした。試合後に「最初交代するまではめちゃめちゃ緊張していた」と語った上澤だが、相手のファウルを誘いフリースローで初得点。第4Qではこぼれ玉を拾いゴール下からシュートを決めるとベンチにいたメンバーは思わず立ち上がりガッツポーズ。チームメイトの活躍を全員で喜んだ。

 ヤマ場を乗り越え、勢いに乗った明大。次週は「今までの相手より格上」(多久)である江戸川大との全勝対決だ。それでも「普通に今までと同じように」(萱沼)と動じない。目の前の相手だけに集中する。

[亀井笙子]

試合後のコメント
萱沼

「自分たちがやらないといけないのがディフェンスで、そこで粘って粘ってリバウンド取って自分たちのプレーをするっていうのができたから勝てたのかなって思う。昨日は出だしの部分でいろいろ相手への対策とかを考えてしまって最初硬くなってしまったが、今日は、自分たちのペースが作れた昨日の後半のような流れの感じで入っていこうっていう風にできたので。昨日よりは苦しい時間を短くしようって言っていたからそれがそのままできたかなって思う。今日の相手にはスリーポイントをしっかりチェックすることと、できるだけ苦しくシュートを打たせて外れたらしっかりリバウンドを取って速攻を出すっていうのを一週間やってきていたのでそれが生きたかなって思う。(江戸川大は)ちょっと今までのチームと違ってしっかりとバスケットボールをしてくるが、普通に今までと同じように自分たちが江戸川大に対してすべきことをもう一回確認してディフェンスを粘ってリバウンドを取ってっていう流れをやりたいなと思う。ちょこちょこリバウンドが取られたりしていたので、一週間でスクリーンアウトを徹底するっていうのをやっていきたい。入替戦にはもちろん出たいが、やっぱり目の前の試合で一つ一つしっかりやっていくのが入替戦につながると思うから、一試合一試合をしっかりやっていきたい」

多久
「(今日の試合は)全員で勝った感じがした。誰かがシュート外しても誰かがリバウンド取ってとか。ディフェンスからも取ったら走って、速攻ができていたと思う。また、昨日勝てたことで、自信をもってできていた。昨日は相手のディフェンスに苦戦してシュートにも行けなかったんですけど、今日はみんなゴールに向かえていたのでよかった。今日は昨日よりディフェンスが来ていたけど、昨日試合したことで、抜いたりとか、間割ったりとか、ファウルもらいに行ったりとか、そういうことはできていたと思う。あと、相手に3Pを決められると勢いに乗られるのでそこは乗らせないようにした。シュートを打たれてもリバウンドをしっかりやることと最後までシュートチェックに行くこととかそういうところを、徹底しようということを話し合っていた。(今回の試合終わってあと6試合あるが)とりあえず、来週江戸川大との1位対決があるので、江戸川大は今までの相手より格上なので、自分たちは弱気にならないで強気でどんどんゴール狙っていって勝ちたい。上澤が入ってくれて、下の層も厚くなっているので、そこでどんどん点を取っていきたい。江戸川大はフィジカルが強くて、大きい外国人の方もいるので、そこに負けないようにコウさんだけに頼らないでもっと他の4人で攻めていけたらいい」

上澤
「(デビュー戦となったが)最初交代するまでは、久しぶりということもあり、めちゃめちゃ緊張していた。高校で引退したぶりなので、しっかりやるのは高3の年末以来。(明大バスケ部に入ったのは)初めて試合に来たのが、9月11日。入部してからまだ2、3週間くらい。練習は少しずつ参加させてもらっていて、行き始めたのが6月末くらいで週に1回とか7月も2、3回だけ参加させてもらって、この前の9月5日から本格的に参加した。(高校で引退してからは)大学入ってから女子ラクロス部に入ったんですけど、いろんな機会があって、今回このタイミングで入部した。(どういう選手になっていきたいか)コウさん(萱沼)という偉大な先輩がいるので、目標にしている。引退するまでもう時間はないけど、それまでにしっかり勉強して、教えてもらって、コウさん以上のプレイヤーになりたい。(今日の試合は)あまりうまくできないことは分かりきっていたので、リバウンドとディフェンスとルーズボールだけはちゃんとやろうと思った。特にディフェンスは相手もよく動くし、飛び込んでくるので、すごい気をつけて意識してやった。(萱沼からは)とにかくいつも通り普通にやればいいからと言われた。(次週の江戸川大戦は)間が一週間しか空かないのと、学校も始まっちゃうので、大きな成長とかはできないと思うけど、一週間でもシュートとかフィジカル面とか少しずつ自分で調整してもっと直せるようにしていきたい。まだまだ力不足なところが多いので、リバウンド、強くプレーする、ファールもらいに行く、ゴール下などできることを全力でやりたい」