大事な一戦を落としてしまった。両校ともリーグ戦５連敗で迎えた日大との１回戦。第１クオーター（Ｑ）では相手に７本の３Ｐシュートを決められ、14―23と突き放される。第２Ｑではリバウンドからの攻撃でじわじわと点差を詰め、35―31と逆転に成功する。しかし後半、相手が確実に得点を積み重ねる一方、明大はシュートがことごとくリングに嫌われ、66―76で敗北。崖っぷちの対決は日大に軍配。これで開幕から６連敗を喫した。

　スターターは黒田章吾（商４＝九州学院）、田中井紘章（政経４＝山形南）、濱西秀人（国際３＝国学院久我山）、平佐田葵（営４＝美濃加茂）、宮本滉希（政経３＝明成）。

　またしても後半に粘りを見せられなかった。14―23の劣勢で迎えた第２Ｑ。相手のファウルを誘うシュートでフリースローを獲得し、それを確実に点にする。28―28の同点に追い付いた場面で、ルーキー野口龍太郎（政経１＝九州学院）が３Ｐシュートをゴールに沈め、勝ち越し。ベンチを沸かせた。しかし、勢いがあったのもここまで。35―31で迎えた第３Ｑだったが、先ほどまで決まっていたシュートを落とし、攻撃の流れが止まってしまう。また、相手のボールをカットするもその直後にターンオーバーし、ミスを連発。47―53の６点ビハインドで第４Ｑに入り、吉川治耀（情コミ３＝京北）のシュートなどで追い上げにかかるも一歩及ばず。67―77で悔しい敗戦となった。

　開幕から同じ負けパターンが続いている。しかしまだリーグ戦全18試合中３分の１を終えたばかりで、逆転のチャンスは多く残っている。「自分たちのやるべきことをこの１週間で練習していければと思う」（齋藤拓実・営３＝桐光学園）と気持ちを次へ向ける。「最後諦めムードになってしまうところを直していかないといけない」（宮本）。月曜日に行う全体ミーティングでもう一度チームを立て直す。
　
　来週は拓大、筑波大との対決となる。拓大は昨年度のリーグ戦２位、筑波大は３位の強豪で、厳しい戦いが予想されるが「しっかり走って勝ちたい」（濱西）と自分たちのプレーでリーグ戦初勝利をつかみにいく。また、拓大には関東トーナメントで敗れ、筑波大には新人戦で敗れており、リベンジの試合ともなる。リーグ戦上位に食い込むためにも、負けられない戦いは続く。

[織田有衣子]

試合後のコメント
齋藤
「今日は、お互い全敗しているっていうのもあって本当は落とせない試合だったが、試合の流れを見る感じ、選手としては、コーチの選手交代の意図がよく分からないっていうのもあった。そこはもっと話し合いたいと思う。ただ、出たメンバー全員がしっかり自分の仕事をやれてるかっていうと、決してそうではないので、もちろんコーチと話し合うのも大事だが、自分たちのやるべきことをこの１週間しっかり練習でしていければと思う。特にディフェンスを修正していきたい。まずマンツーマンで守っていけないとゾーンも成り立たないと思うし、マンツーマンで足をしっかり動かさないとプレッシャーも全然かけられないので。あとはリバウンドの意識がまだまだ低いので、そこもしっかりやっていきたい」

濱西
「昨日延長までいって、出てたメンバー疲れてたと思うので控えの自分が頑張らないとと思ってた。スリーだったりの対応力が足りなくて、そこの差で接戦に勝ち切れなかった。早稲田の対策はしてたけど、日大の対策はあんまりしてなくて。もっと日大の対策をみんなで話し合って、一つの意識を固めれば良かった。前半は（ターンオーバーが）二つだったと思うんですけど、最後にターンオーバーが響いた。連携のミスとかディフェンスのスイッチミスとか度々見られた。練習からもっと厳しく、言い合えるようにしなければいけない。（個人として）スリーの確率は低いんですけど、入んないとパスも回ってこなくなる。確実に決めていきたい。監督から言われていることを、どう理解して表現するかを考えてやっているので、プレータイムが伸びてるんじゃないかな。そういうことをみんなをシェアして、自分から発信していきたい。（自身の役割は）自分から崩していくというタイプじゃないので、身長が180ちょっとあって、走れるほうなのでブレイクのとき走ったり、コートバランス見ながらスペースつくったり、その中で自分がフリーだったらシュート狙ったり。一番自分がやんなくちゃいけないなと思っているのは、オフェンスリバウンド。センターだと中で待っているとスクリーンアウトかかりやすい。外から飛び込む人がいれば、センターの人も助かると思うので、意識している。森山とかシュート入るほうだけど、疲れて来るとやっぱり確率低くなる。そこで自分が走ったりリバウンド絡んでいったりで点取れる人のサポートをしたい。（今年のリーグ戦は）上級生として、下級生や自分より試合出てる同期にも厳しく言っていかないといけない。試合出てる自覚を持つことが大事。（来週は）みんなでタイムシェアしながら、ブレイクするところはしっかり走って勝ちたい」

宮本
「相手のスリー入ってるのにゾーン変えなかったり、切り替え切り替えって言ってるけど全然切り替えできてなかった。第２ピリオドで追い付いたけど、じわじわと。今日も最後、後半。相手の３Ｐ連続で入ってて、もっと厳しくチェックいければ抑えられたかもしれない。勝負所で弱かった。ベンチはよく声出してくれてる方だと思う。個人個人の問題。最後諦めムードになってしまうところを直していかないといけない。チームの雰囲気を直すのはそこから。月曜日にチーム全体でミーティングするので、そこからどこまで立て直せるか」

野口
「いつもと同じパターンで、最後勝ち切れなかったので良くなかったし、痛い負けになった。（自身は２本の３Ｐシュートを決めているが）昨日は全然ダメで、同じ１年の奥野が出場して活躍していたので、負けられないと思って今日の試合に臨んだ。（来週の試合へ向けて）最後までディフェンスとかリバウンドとか、粘るところをしっかりやっていきたいと思う」