男子単で4年生2人がベスト4進出 女子は複2組に/関東学生選手権4日目

2016.09.18
 夏関4日目を終え、男子シングルスベスト4が出そろった。明大勢からは諱五貴(営4=松商学園)、西脇一樹(国際4=松商学園)の2人が共にストレート勝ちを収め、ここに名を連ねた。男子ダブルスでは諱・合戸廉太郎(法1=大分舞鶴)組が3回戦で敗れ、ベスト8。女子ダブルスでは斉藤佳帆(文2=拓大紅陵)・宮田みほ(文1=名経大附高蔵)組が1回戦から同校対決を制し、勢いそのまま明日の3回戦へと駒を進めた。

 イレギュラーに苦しむも、自力で勝ちをもぎ取った。西脇は得意とするクレーコートで男子シングルス4回戦に挑んだ。しかし、コートコンディションは最悪。毎ポイントのように起こるイレギュラーにさすがの西脇もイライラを募らせる。それでも「イレギュラーに対して切れてしまってはばか」と自らをコントロールし、第1セット第6ゲームに相手サービスを攻略してみせた。その後、ラリーの主導権を握る機会を増やし6-4で第1セットを危なげなく取ると、第2セットでも実力差を見せつける。1-1で迎えた第3ゲーム、サーブアンドボレーで勝負に出た相手に対し、容赦ないリターンエース。どよめきが起こるほどの好プレーでサービスブレークに成功するとあとは西脇ペース。最後は「要所要所で入ってくれた」と語るサーブでノータッチエースを決め勝負あり。明日の準決勝へと駒を進めた。

 もう一つ上のステージへさらなる進化を遂げている。未公表ではあるが明大史上初となるプロ入りの話も上がっている西脇。インカレ単3位、リーグ戦シングルス無敗と強さにさらなる磨きがかかっている。それでも「先のことばかり言っても仕方がなくて、一試合一試合を大事に勝たなくてはいけない」と謙虚な姿勢は崩さない。今後も彼の活躍から目が離せない。

 いよいよ大会も大詰めを迎える。残っているのは、男子単の2人と女子複の2組だけ。名のある猛者たち相手に激戦は必至だが、いずれも好成績を収め男子は王座決定戦、女子は入替戦へと大きな弾みをつけたい。

[藤田幸大]

試合後のコメント
西脇

 「今大会はインカレやリーグ戦と違って緊張感なく入ることができているのでリラックスして試合に臨めました。(クレーコートについて)コートによってイレギュラーのしやすさは変わってくるが自分がプレーしたコートはひどかったです。イレギュラーに対して切れてしまってはばかなので、切れないようにだけ意識していました。クレーコート自体は得意です。今日は個人的にはサーブが良くなかったです。最後の方は要所要所で入ってくれたが、最近は試合の後半になるとサーブが入らなくなることが多々あるので入らなくなった時にどうやって入れていくか考えながらサーブを打たなくてはいけないなと思いました。(プロ入りについて)まだ色々決まってはいないが、あまり先のことばかり言っても仕方がなくて、一試合一試合を大事に勝たなくてはいけないので、それだけです」

合戸
 「(ご両親が応援に)福岡で家が遠いので普段は来られないんですけど、今回は諱さんとペアということで、人生でそういうこともなかなかないので「できれば来て」と伝えました。昨日の1回戦の同校対決が一番プレッシャーが大きかったので、今日は本当に僕のやれることだけをやろうと思いました。2回戦の早稲田もメンバーの方でした。僕はやることをやって、あとは諱さんに任せていこうと思いました。(諱さんから吸収できるところは)勝負どころで安パイなセオリー通りいくのではなく、相手の裏を書くようなプレーだったりショットだったりっていうのを自信を持って打ってくださるので、僕はあそこまでセンスがあるわけではないんですけど真似できるところはしっかり吸収していきたいです。(試合中の雰囲気は)僕のダブルスのプレースタイルは、前で動いて相手にプレッシャーをかけることなので、決めたときは自分で盛り上げています。応援もすごく盛り上げてくれたので、やりやすかったです」

斉藤
 「まさか1回戦で私たちのペアが同校対決に当たると思ってなかったので最初に組み合わせを見たときは驚きました。意識するのは良くないと思っていたんですけど、緊張が試合でも出てしまった。お互いの苦手なところや得意のパターンを知っているので、なかなか簡単には点を取らせてもらえませんでした。(宮田とのペアは)春関から組み始めていろいろと経験を積みましたが、インカレでベスト4になったのが一番の自信になっています。まだ半年ですが、たくさん2人で試合に出させてもらっている分、競ったときに信用してプレーできます。(接戦の末勝利した2試合目)第1セットは落としてしまいましたが、タイブレークに持ち込めば自分たちが絶対に勝てると信じていたので、気を引き締め直して頑張りました。(残りの試合への意気込み)次はおそらく第1シードの相手なので、挑戦者としての気持ちを忘れずに攻めの姿勢で臨みたいです」

宮田
 「(佐野・井上組との組み合わせ)見た瞬間すごく嫌だと思ったんですけど、気持ちで負けたら負けちゃうと思ったんで強気でいきました。私たちは春関から組んできて、コンビネーションには自信があったので一つ一つしっかりとポイントを重ねていけば勝てると自分に言い聞かせていました。競ったときとか良くない試合展開のときこそ、言葉をかけ合って落ち着いてプレーできました。佳帆さんとたくさん試合で経験は積んできたことも、不利な試合状況での自信につながっています。私は攻撃的な分ミスも多いので、佳帆さんが長いラリーで流れを引き寄せてくださったりチャンスを作ってくださるのでありがたいです。(明日の試合への意気込み)きっと第1シードが上がってくると思うので、まずさインカレベスト4っていうのはとりあえず忘れてチャレンジャーとして挑みます。もちろん目標は優勝です」