大妻女大に競り勝ち リーグ戦開幕7連勝!/関東大学女子2部リーグ戦

大妻女大に競り勝ち リーグ戦開幕7連勝!/関東大学女子2部リーグ戦
◆8・27~10・16 第66回関東大学女子2部リーグ戦(代々木第二体育館他)
▼9・17 対大妻女大1回戦(江戸川大駒木体育館)
○明大74{15―11、16―21、21―15、22―19}66大妻女大

 苦しみながらも勝利をつかんだ。渡辺監督も「大事な試合」と位置づけた大妻女大との1回戦。前半、相手のプレッシャーをかけるディフェンスと3Pシュートに苦しめられたが、第3クオーター(Q)で松本真衣(理工3=鵬学園)が3Pシュートを決め、逆転に成功。第4Qでは萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)が14得点を稼ぎ、74―66で見事競り勝った。これで開幕から7連勝となった。

 スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、松本、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼。

 勝利への執念が勝った。31―32の1点差で迎えた第3Q。前半こそ劣勢だったものの、相手ボールを果敢にカットし、ディフェンスから流れをつくる攻撃で徐々に追い上げる。45―45と同点に追いついた場面で、相手が落としたシュートをリバウンドし、萱沼のアシストから松本が3Pシュートを決め勝ち越し。「自分のタイミングで打てたから入ったっていうのもあるので、コウさん(萱沼)のおかげ」(松本)。チームの連携プレーでつかんだ貴重な得点だった。その後の第4Qでは、萱沼が相手のファウルを誘う気迫あふれるプレーで魅せた。6本のフリースローを含む14得点を決め、チームの勝利を決定づけた。
 ディフェンスでも粘りを見せた。「何が起きても、とにかく粘ってディフェンスをするっていうことを意識しようと思っていた」(萱沼)。前半先制され、今季初の一桁得点差の苦しい展開となったこの試合。しかし「何本かスリーを打たれたけど、あの程度はしょうがないと割り切ってやれた」(渡辺監督)と気持ちを切り替え、チーム全員でわずかな点差を守り抜いた。

 2部Aリーグも見えてきた。リーグ3位だった大妻女大を破ったことにより、入れ替え戦出場の条件である2位以内を引き寄せた。明日も大妻女大との対戦となる。リーグ戦開幕から7連勝となったが「明日も勝たないと今日の勝ちも意味がなくなってしまう」(松本)と気を引き締める。第2戦では「ちょっとずつのミスをできるだけゼロに近づけられるようにっていうのを意識したい」(萱沼)。一戦一戦を大事に戦い、チーム一丸なって2部Aリーグ昇格へ前進する。

[織田有衣子]

試合後のコメント
渡辺監督

「入れ替え戦に出るためには非常に大事な一戦だった。最後までみんな頑張って、特にディフェンスで頑張ってくれた。何本かスリーを打たれたけど、あの程度はしょうがないと割り切ってやれた。4ピリも含めてその後はケアをできたし、大妻ペースにさせなかった。ただオフェンスがもう少しね、ゴール下とかパスのミス、キャッチミス、凡ミスでもったいないシーンがいっぱいあった。そういう中で勝てたんで良かったけど、また切り替えて、修正していけるようにしたい。選手も疲れているだろうけどね。選手交代も考えていたけど、ああいう展開だと少し難しかった。明日勝てれば2位は見えてくるし、連勝して、江戸川大と1位対決をできるようにしたい」

萱沼
「みんなで始まる前から言っていたが、何が起きても、自分たちがリードしていても相手がリードしていても、とにかく粘ってディフェンスをするっていうことを意識しようってみんなで声をかけて試合に臨んでいたので、その部分でしっかり粘って、自分たちのペースでディフェンスが出来たのが今日勝てた要因だと思う。大妻女大は負けちゃいけない相手だってみんなが認識している。(今年のリーグ戦は)土日同じ相手っていうのは今年初めてだったが、一試合一試合、今日はこの相手に勝つぞって、一回一回気持ちを切り替えて、今日の相手に向かっていけるのが続いているので、また明日も絶対勝たないといけない。一勝一勝を大事にして、明日は明日で気持ちを切り替えていきたい。(入れ替え戦も視野に入ってきたが)今年の最高の目標は2部の上位に上がることなので、それを達成できるように入れ替え戦でも戦っていきたい。今までやってきたことと今までやってきたことと相手がどう戦ってくるかに対応して、やることをしっかりやるっていうのを、入れ替え戦でもその他の試合でも意識していきたいと思っている。自分たちのやるべきことをしっかりやりたい。今日は小さいパスミスだったりキャッチミスだったりがあって、ちょっとずつのミスだったが、そのちょっとずつをできるだけゼロに近づけられるようにっていうのを意識して、落ち着いて判断しながら明日の試合に臨みたい」

松本
「(大妻の)立教戦とかを見ていたらもっと前から当たってくるかと思ったが、それほど当たってこなかった。だからハーフまで運ぶのは簡単だったけど、そこから先でうまく攻めることができなかったので、明日は回りが動けるようにしたい。(3ピリの得点)速攻を出せたり、勝ち越しの得点を決められたのは良かった。全部パスが良くて、自分のタイミングで打てたから入ったっていうのもあるので、コウさん(萱沼)のおかげ。スリーをばんばん入れられる時間があったけど、それでもケアしなくちゃいけなくて、抜かれない程度に厳しくついて、リバウンドもちゃんとやれたから立て直すことができた。明日も勝たないと今日の勝ちも意味がなくなってしまうので、しっかり勝って入れ替え戦につなげていきたい」