
4回戦で敗退するも、4年ぶりのインカレ出場を決める/関東女子学生優勝大会
4年ぶりの達成だ。実力を備えながらも、3年連続で全日本出場を逃してきた女子剣道部。4年生の大亀杏(商4=守谷)や三好絢女(営4=麗澤瑞浪)にとっては最後のチャンスであった。今大会、全日本出場に向けてまず大きな壁となるであろうことが予想されたのは2回戦。「今までで一番厳しいトーナメント」(大亀)と、早大戦に向け、チームとしても気を引き締めて臨んだ。試合でまず攻撃の口火を切ったのは先鋒の三好。「自分が取らなくちゃ」と積極的に攻め、相手の手元が上がった瞬間に引きコテ。1本勝ちを収めた。勢いそのままに次鋒の作山結香(商3=守谷)も振り向きざまに返しドウを打ち勝利。流れを明大に引き寄せた。その後中原光紗(法2=八代白百合)が引き分け、そして勝負を決めたのは大亀だった。副将として登場し、終始自らのペースで試合を運ぶと、コテとドウの2本勝ち。勝利を絶対づけた。大将の藤﨑薫子(営1=長崎県立島原)は1本負けを喫するも、強敵早大に3-1で快勝。チームとしての成長を見せつけた。
全日本出場が決まる3回戦では勝敗が代表戦までもつれこんだ。明大の代表選手は大亀。仲間の応援を背に打ち合いを制した大亀は、相手のスキをついたメンで1本。全日本への切符をつかみとった。
再スタートを切る。全日本へ出場を決めたものの、4回戦で敗退。ベスト8入りを逃し、悔しさの残る結果となった。「もっともっと努力してやっていきたい」(三好)。11月の全日本に向け、チーム一丸となって優勝へと走っていく。
[高野夕]
試合後のコメント
大亀
「やっぱり悔しい気持ちがあるが、4年ぶりに全日本に出場ができるので、複雑。悔しい気持ちもあるが、ホッとしてる気持ちもある。(早稲田戦への意識は)トーナメント見たときは、自分が大学入ってから今まで一番厳しいトーナメントに入ってしまったな、と思っていたが、チームとして力をつけてきたので、今年は絶対狙う気持ちで練習してきた。(オーダー変更について)監督とか指導してくれる先生と話し合って、得意不得意があるのでそこに合わせてオーダーを組んだ。(2年生だった時の代表戦と比べて)やっぱり全然違った。やっと4年生になって自信がついた。成長できたかなと思う。(最後の試合)これは勝ちたかった。最後自分の弱いところが出てしまった。全日まであと1ヶ月あるので立て直して、頑張っていきたい。関東優勝を目指したが、悔しい結果に終わったのでしっかり一からやり直して、優勝目指して頑張る。」
三好
「個人戦で、優勝、準優勝に届いたので、今年の団体は全日本出場だけでなく、団体関東優勝を狙っていた。挑戦者だと、負けたくない、勝たなくちゃいけないという変なプレッシャーがあった。最後自分が足を引っ張ってしまったせいで大亀に負担をかけて、チームを負けにしてしまったので本当に今日は駄目だった。(全日本の出場)出場は何とかできた。今日の負けを生かさないと何にもならないので、インカレまでにゼロから鍛え直して、日本一を狙いに挑戦者になっていきたいと思う。(早稲田戦について)自分がとらなくちゃいけないと分かっていたので、1本をものにできて良かった。(意気込み)今回の本当に悔しい思いとか、反省を生かして稽古するしかないと思うので、もっともっと努力してやっていきたいと思う。」
作山
「悔しいのもあるが、1年生から2年間全日に出れなかったので、少しほっとした部分もある。(早大戦について)自分自身、緊張していたが相手が高校の後輩で、また三好先輩が勝って自分に回してきてくれたので強い気持ちでできた。(早大に勝利して)内心、皆少しほっとしたと思う。全日本では、気持ちをしっかり作っていきたい。(最終戦)前試合から短いのもあって、全日本を決めた嬉しいという気持ちからそのまま行ってしまったかもしれない。油断があったかもしれない。(全日本では)チーム的には一人ひとり、みんな力があると思うので、今回のようなとれるところで取れなかったり、勝てるところで負けてしまうような失敗をしないようにする。足元をすくわれないように、一試合を大切にしっかり、戦っていきたい。」
中原
「取るべきところで取れなかったのがすごく悔しいので、全日ではチームを引っ張ていけるように。(調子は)一試合目は緊張していてあまりいい動きができなかった(早大戦について)早稲田と戦うと分かって、皆でしっかり話して、研究などをした。勝つというイメージがあった。(全日本を決める前とあとでは)決まった後は少し緊張が緩んだ感じ。ただ、この大会でも優勝を目指していたので悔しい。(最後の試合)自分が取れるところで取れなかったのでとても悔しい(チームの雰囲気)仲が良く、選手もそうでない人も一つになれている(全日本へ向けて)優勝を目指して頑張りたい。」
藤﨑
「全日本へは出場できるが、先輩に頼り過ぎてしまっている部分があり、攻めて取るという自分らしい剣道ができなかったので、悔しい。(大将を任される部分)前の先輩達がしっかりとつないできてくれていたので、自分が負けるわけにはいかないと思っていた。(早大戦)前で試合が決まっていたので、自分は思いっきりやろうと思っていた。(最後の試合)自分たちの目標は、関東と全日本両方での優勝だったので、負けた原因があると思うので、また引き締め直して、いい形で全日本に行けるようにしたい(全日本に向けて)今年のチームは全日本を優勝できる力があると思うので、チーム一丸となって優勝目指して頑張りたい。」
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