リーグ4戦目 専大にまさかのストレートで敗北/秋季関東大学1部リーグ
滑り出しは好調だった。加藤がライトからフェイントで決めると、続いて小林凌(政経4=桐生市商)が相手の乱れたトスを押し込み得点。その後も濱中のコンビネーションや加藤のバックアタックで順調に得点し、6―2と差を広げた。しかし15―10、ブロックアウトにより1点を奪われると、そのまま専大に6連続得点を許し同点に漕ぎつかれる。その後は取って取られての攻防を繰り返したが、23―23で同点の局面、頼金大夢(法3=東福岡)がコンビネーションで仕掛けるも、タイミングが合わずボールを押し込まれて23―24で相手側がブレーク。「敗因はサイド陣の決定力不足」(濱中)。加藤のライトからの攻撃で取り返そうと試みるが、頑丈な2枚ブロックに捕まり23 ―25。1セット目を落とした。
「サイドの調子が全然上がっていなかった」(小林凌)。加藤のスパイクがブロックに阻まれる中、相手のサーブミスで得点するという歯痒い展開が続く。流れをつかめないまま、相手側のツーアタックに続きライトからの強力なバックアタックを決められるなど一気に2得点を許し7―11。加藤に代わり勝俣輝一(営3=荏田)を入れ状況の打開を図るものの点差は縮められず。ついに専大が20点台に乗ると、欠ける決定力をカバーするため川村悠希(政経3=雄物川)を投入。しかしチャンスをものにできず、4点差をつけられたまま21―25、2セット目も落とした。
後がない第3セット。まず濱中がワンタッチで得点すると、続いて加藤のレフトからのバックアタック、さらに頼金も冷静にワンタッチを狙い7―4と少しずつ差を拡げる。また安井康平(政経4=倉敷商)の速攻も決まり、流れは明大に傾いたかと思われた。「トスが乱れたりしたボールに対して上手くブロッカーが止めきれなかった」(小川智大・政経2=川崎橘)と、相手の乱れたトスからのスパイクを2枚ブロックで止められず失点。さらには序盤決まっていたコンビネーションも決まらなくなるなど、決定力を欠いた状態で13―14と追い越されてしまう。「上から打たれてしまってどうにもできなかった」(濱中)。その後もライトからの強烈な攻撃に太刀打ちできず17―21、ピンチサーバーで鎌田佳朗(法1=東亜学園)を出すものの悪い流れは変えられなかった。そのまま相手の攻撃をブロックで防げないまま得点され21―25。ついにこのセットも落とし、0―3で敗北した。
リーグ前半にしてまさかの2敗だ。春季リーグではストレートで勝利した相手であった分、選手たちの悔しさは計り知れない。「リスクを負ってでもチームとして変わっていかないと」(小林凌)。4試合を終えた現在、完勝できた試合はない。勝ち切るためにはチームに流れる雰囲気をより積極的なものに変えていく必要がある。次週当たる相手は勢いに乗る中央学大と日大だ。「がむしゃらに、勝つぞって言う気持ちを前面に」(濱中)まずはこの悪い流れを断ち切り、気持ちを新たに試合に臨む。
[杉江夏海]
濱中
「(このような結果になった原因として)プレー面では、サーブレシーブが入っていることに対してのサイド陣の決定力不足。パスが返っていいトスが上がっているのに、ドシャット食らうとか。パスもちゃんと返る、トスもちゃんと返る、なのに決まらないってなったらもうどうにもできない。あとその決定力不足の背景としては、やっぱりそのスパイカー陣の思い切りというか、その一本にかける思いが軽い。その一本をどうにかして決めようっていう姿勢じゃなくて、ああもう決まらない、ああトス上がっちゃったしょうがないとか、そういった気持ちの部分が凄い現れている。それじゃあ勢いもつかないし結果的に決まってない。ぐだぐだしたまま相手のミスを待っているみたいなバレーになっている。そこがとにかく悪いところ。(相手のレフト攻撃について)ストレートを開けてコースを絞らせて、ワンタッチ取ろうっていうスタンスだった。けれど今回はとにかく上から打たれちゃってどうにもできなかった。(来週当たる中央学大と日大について)多分今一番明治が苦手なチームだと思う。僕たちに足りないものをもっているチームだから、その部分を考えると、今のチーム状況だと普通に負ける。明治は無駄にプライド高い選手ばっかりで、いまいち自分の殻を破り切れない。僕たちもやっぱり日大であったり中央学大みたいに、本当にがむしゃらにというか勝つぞって言う気持ちを前面に出しながらバレーボールをやらなきゃいけない。のに、なんかこう自分たちは上位だ、ポテンシャルがあるんだっていう、なんかスターがいるようなチームの雰囲気になっちゃっている。プライドと実力が比例していない。プレーが上手くいっているときはそのプレースタイルでもいいけど、結局上手くプレーが回らなくなった時に考え直さないといけない。けどそれも個人の問題だからって言って、未だ自分もどうにもできてないっていうのも反省点」
小林凌
「敗因は自分たちのバレーが出来なかっただけ。(専大のライトについて)上から打たれたのはしょうがないので、それはすぐ切り替えて、ワンタッチとか引っ掛けたやつだけ物にしようという感じ。レシーブがあんまり返っていないというのはあった。そこ(サイドアウト)とちょっと点差離れて、こっちがリードしていてもそのままブレイクが取れない場面、取れるのに取れない場面がいっぱいあったのも結構痛かった。(スパイカー陣の調子)全然。サイドが特に上がっていない。(来週の試合)まず自分たち。相手というより自分たちなので、リーグ戦中ずっとそうなのだが、一回チームを崩してでも、リスクを負ってでも変わっていかないといけないので、その辺もう一回多分チームで話し合うと思うので、まずは日大とか中院(中央学院)ではなくて、まずは自分たちのチーム作りを1からやる」
小川
「(敗因)サーブが弱い、明治は。サーブミスが多すぎるのと、ブロックとレシーブの関係がはまっていなかった。(専大のライトについて)上から打たれたのはしょうがないが、相手のトスが乱れたりしたボールに対して上手くブロッカーが止めきれなかったというのがある。(来週の試合)自分たちはもう2敗しているので、全力で。相手がどことか関係なく全力で戦いたい」
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