リーグ初戦黒星スタート 山梨学大に大敗/関東学生秋季1部リーグ戦

2016.09.11
 秋季リーグ初戦山梨学大に1-4で大敗を喫した。前半15分、ディフェンスの足が止まった一瞬のスキを突かれ先制点を献上。後半開始早々、PC(ペナルティコーナー)から谷光未有(法3=天理)がゴールを決め同点に追いついたものの、細かなミスが重なりその後3失点。八幡山グラウンドで行われた初のホームゲームを勝利で飾ることはできなかった。

 またも山梨学大の前に敗れ去った。秋季リーグ初戦の相手は王座で完敗を喫した山梨学大。公式戦初のホームゲーム、雪辱を果たすべく試合に臨んだ。前半11分、試合最初のPCを獲得するも連携が乱れシュートチャンスに持ち込めない。すると前半20分、相手ボールが味方ディフェンスに当たりボールが宙に浮いた。審判のジャッジを待つディフェンス陣が足を止めたところを押し込まれ先制点を献上。このプレーに対し「まだまだゲームに集中しきれてない」と宮田知監督。その後も防戦一方で前半を折り返した。
 細かなミスから点数を奪われた。逆転を誓い臨んだ後半戦。開始早々に佐々木遼(法4=石動)の中央突破からPCを奪うと、このチャンスを谷光が生かし、同点に追いつく。しかしその後、体力的に限界を迎えた選手たちの足が止まり万事休す。「後半の中盤からディフェンス面で体力的に耐え切れなかった」(小池文彦コーチ)。サークル内で相手選手をフリーにする場面が増え、決定機を何度も作られた。GK國友督仁(政経4=丹生)がファインセーブを見せるもしのぎ切れずに3失点。一気に突き放され1-4で試合を終えた。

 選手たちは手ごたえを感じている。「きれいに攻められた失点はなかった」(松波大介主将・営4=岐阜各務野)。1-4と大敗を喫したものの監督、コーチ、選手たちのコメントは明るい。「決勝トーナメントの方に進めれば山梨学大とまたやれる」(宮田監督)とチームは前向きだ。悲願のリーグ優勝へ、次戦駿河台大に挑む。

[藤田幸大]

試合後のコメント
宮田監督

「最初の失点がね。敵の攻めがうちのディフェンスに当たって、宙に浮いたボールを呆然と見てしまった。足が止まって反則だろうということで、その間に向こうは執拗に飛び込んでくるので入れられちゃって、まぁああいうところがまだまだゲームに集中しきれてないなと。谷光にはPC取ったらお前が決めるという意識でやれと、それで2本目は決めてくれた。それで追い付いたところである程度時間がね。逆転できなくても均衡状態を続けて、お互いが緊張感をキープできなきゃいけないんだけど、うちのレフトのディフェンスがかわされて、センターから豪快に決められた。その時間が早すぎたのかなと。(4失点)向こうのFWも日本代表クラスがいるの。スピードがあるし、しぶとく、しぶとくいってはいたんだけど、後半になってそれがボディーブローのようにきた。プール戦なんで、あとは慶應と駿河台に勝って決勝トーナメントの方に進めれば山梨学大とまたやれる。変な話今日は勝ちにこだわらなくてもいいから自分たちの力を出しきれと話した。最後は縦に伸びすぎて、スクープで前に前にいこうとしていた。うちの組み立てるホッケーができていないので、もう一度やり直しかなと。(ポジティブな面では)PCの数はうちが3本で向こうは2本でそこで1本決めている。うちのPCは谷光がいて、バリエーションもある。最大の武器であるということを相手に示したという点では良かったのかなと。(後半佐々木がPCを2本獲得)負けないでボールキープして相手の反則を誘った。FWには特別特訓もやったんだけど、とにかく低くボールキープしろと、それでトラップミスばかりしているようでは、せっかく後ろがフィードしてくれてるのにね、士気にも影響するしね。それが出来上がってきているのかなと思います。(初のホームゲーム)八幡山になって初の記念すべき公式戦ということで、勝って終わりたかったんだけどね。まぁ次駿河台戦があるので、そこで勝ちたいと思います」

小池コーチ
「1点先制されて後半にすぐ追いついたがその後すぐに点を決められて1-2の展開にしたことがよくなかった。そこが全て敗因かなと。後半の中盤からディフェンス面で体力的に耐え切れなかった。ドリブルされて第一ディフェンスがだんだん対応できなくなって攻められていた。1-4という点差ほど山梨学大との差の開きはないかなと思う。オウンゴールもあって、綺麗に崩されたゴールは1本だけ。PCの数も同じくらいで差はないと思うので、後半からどうやって守るか、どう集中していくかが重要。この点はやっていくうちに力がついていくと思うのでしっかり修正して走るトレーニングをしっかりやっていきたい。(秋季リーグに向けて)普段は走るトレーニングと組織的な練習、土日は社会人のチームとゲームを何本も何本も繰り返していた。それでも山梨学大は日本代表も結構いるのでまだまだ対応できなかった点がある。ただし力の差はそんなにないと思うので、まだまだいける可能性は十分ある。技術面では上手くなっていると思うのでその辺はできている。ただ、全体でのホッケーができていなくて、後半は谷光のスクープに頼ってしまった。明治のパスホッケーをしていけば追付けるチャンスはあったと思うが、そこがまだ足りなかった。今日は負けてしまって勝ち点が取れなかったが、あとの2戦を勝ってもう一度山梨学大と決勝で当たって、勝って優勝したい」

松波主将
「最初の失点の仕方が悪かった。審判の判断を待って足が止まってしまったことは自分たちに落ち度があったということ。王座のときは自分たちの主力選手が二人いなくて、今回は山学の主力が何人かいなかったので本当の力の差は分からないが、きれいに攻められた失点はなかったので思っているよりは縮まっている。オフェンスもPCも取れていたので春よりはよかった。でもワンチャンスをものにできなかったというのはもったいなかった。後半終了間際は相手のメンバーが代わってフレッシュになって走り回ってきたのでどう攻めるか迷って谷光のスクープに頼ってしまったのが攻めきれなかった要因だと思う。ホームだったので利点を生かしてなんとか勝ちたかったが、結果負けてしまったのでしょうがないので切り替えていきたい。今日は負けてしまったが、慶応と駿河台の試合が残っているのでまずそこは確実に勝って、農大になると思うが順位決定戦でもしっかり勝ち上がって決勝で今日のリベンジをしたい」