
入れ替え戦出場決定! 日大との最終戦を勝利で飾る/関東大学女子2部リーグ
チームを勢いづける貴重な1勝となった。今リーグ戦無敗の佐野真代(文4=津田学園)・森美咲(法4=富士見ヶ丘)組はこの日も2―0で勝利を収め、最高の流れで下級生にバトンを渡した。3ゲームを先取されながらもその後のゲームを連取し、5―3とした第1セット。そのまま流れに乗れるかと思われたが、あと1ゲームが遠かった。「簡単なミスが原因でゲームを取られてしまった」(佐野)とシーソーゲームの末タイブレークに突入。ミスも重なり開始直後に1―5とされ、後がなくなってしまう。そんな中流れを引き寄せたのは佐野のサーブだった。「勝つしかないと思ったので、そういう場面でこそ思い切りの良いプレーをしようと」(森)と続けざまにポイントを重ね6―6とすると、そこからは両者譲らぬ点の取り合い。果敢に攻めてくる相手に一歩も引かずに応戦した結果、見事10―8でタイブレークをもぎ取った。続く第2セットも6―4で奪い取り、後に控える下級生たちをプレーで鼓舞した。
1部昇格はチームの願いだ。「後輩たちに1部で戦うステージを残したい」(佐野)。「2部に上げてくれた4年生のためにも、1部に昇格したい」(斉藤)。4年生は未来ある下級生のため、そして下級生は4年生への恩返しも込めて何としてでも入れ替え戦で勝利を収めたい。25日の入れ替え戦に向け、チームは最終調整に入る。リーグ戦は終わっても、悲願達成の最後の瞬間まで戦いは終わらない。
[谷山美海]
試合後のコメント
佐野
「(ダブルスは)出だしが悪かったわけではないので『自分たちがやっていることは間違っていない』と二人で自信を持って挑みました。5―3までは自分たちに流れがきていると思ったんですけど、相手もラリーを続けてきたり引いてくれなかったので簡単なミスが原因でゲームを取られてしまいました。サーブの調子が良かったので打ち始めから攻めていきました。(タイブレークは)苦しいからといって引かずに常に攻めの姿勢でいったおかげで最後10―8で取りきれたんだと思います。(シングルスの試合中に入れ替え戦進出が確実になりましたが)前回の立大戦で私が負けたせいで入れ替え戦への切符をつかめなかったので、今日は単複両方で絶対に勝ってやろうと思っていました。すごく気持ちが楽になりました。(リーグ戦について)1年生の時から3部リーグでやってきて1部昇格が目標だったので、今日は本当に気持ちが入っていました。去年は入れ替え戦で0―7と悔しい思いをしましたが、今の明大なら絶対に勝てると信じているので全力で臨みます。4年間の集大成を入れ替え戦で見せられたらいいですね。今日が最後の団体戦だと思いたくなくて、絶対にもう一度入れ替え戦でみんなと戦いたかったので下級生には『ついてこい』って言いました。後輩たちもそれを信じてついてきてくれて。本当に良いチームです。(入れ替え戦への意気込み)1年次から夢見て3部からやってきたっていう思いを乗せて絶対に勝って、後輩たちに1部で戦うステージを残したいです」
森
「率直に言うと、入れ替え戦が決まってホッとしています。まずは私自身ここに来るまで、私たちの代だけ入れ替わりにかかることができなかったらどうしようと不安な気持ちでした。まずは自分たちのダブルス確実に一本取ることが大事だと思っていました。 (立教戦後のチームの雰囲気は)負けたからこそ最終戦は気を引き締めていけました。もしかしたら今日が最後の戦いになっていたかもしれないということで、ミーティングを行いましたし、昨日は雨でしたが、インドアのコートを取って練習に行きました。本当にチーム全員が今日の一戦でも勝とうという、そんな雰囲気でやってきました。昨日の時点では最終戦は勝ちに行くのも、そうだけどみんな楽しんでプレーしようということを伝えました。そしてもう一つ、選手はもちろん、ボーラーも自分が一番速く走ってボールを届けるって考えていたり、審判も自分が一番大きい声でジャッジする。選手だけでなく、全員が相手に勝つ気持ちでやろうと話しました。初戦終わった後、ミーティングで喝を入れて、このままじゃ勝てないよと言いました。その後だったので正直、後輩たちビビらせてしまったかなと私の中ではあったのですが、それをみんな受け止めてくれ、すごくうれしく思います。(最後の西調布での試合は)私も昨日それを思いまして、5戦目にして初めてシングルス出たのもあったので、ここのコートで2戦させてもらえることに感謝して、自分が試合しているのをみんなが応援してくれるっていう光景を見るのも今日で最後だったので勝っても負けても最後までみんなに向かってガッツポーズをしていました。感謝の気持ちを持って戦おうと思いました。(入れ替え戦に向けて)今年は全員に入れ替え戦のステージを楽しんでほしいと思いますし、去年負けた悔しさもあります。一部の下の人たちも、絶対自分たちの代で降りるわけにはいかないって気持ちでやって来ると思うのでそれに勝るくらいの強い気持ちを持って挑みたいと思います。このチームで戦うのも本当に最後になるので、全員で悔し涙じゃなくて、うれし涙を流して写真に写れるように頑張りたいと思います」
熊谷
「今日はダブルスが2―0で勝って良い流れで自分の番が回ってきたので、絶対に勝ってチームの勝ちに貢献しようと思って試合に臨みました。(入れ替え戦のことは)戦いながらずっと頭で考えていました。自分の手で勝ちを決めたことが今までなかったので勝った瞬間は本当に嬉しかったです。(リーグ戦は)あっというまでした。去年はせっかくリーグ戦にいったのに0―7であっけなく弾かれてしまって悔しかったので、今年は7―0で勝つつもりで挑みます。私たちは挑戦者なので全力でぶつかっていきます。(佐野さんと森さんについて)いつも前日のミーティングで『絶対にダブルス一本取ってくるからついてきてほしい』って言ってくれて。『絶対昇格したい』っていう気持ちが年々増しているのも感じていたので、私も絶対に一緒に頑張ろうって思ってました。試合の時は一人一人にあったアドバイスをくれますし『私たちが連れていく』って感じで引っ張ってくれます。常に前に立って先陣を切ってくれるのでありがたいです。大変なのを表に出さないのもすごいです。(入れ替え戦への意気込み)私も来年ラストイヤーで有明でテニスがしたいですし、1部昇格したいっていう思いがすごく強いのでチャレンジャーとして立ち向かっていきたいです」
斉藤佳帆(文2=拓大紅陵)
「ファーストセットで一度は1―5になってしまったんですけど、いつもだったら下を向いてしまったりどんどん暗くなってしまうので、今日は『下を向かない』とか『笑顔で』とか『ポジティブに考える』とか、自分の中でいつもと違う気持ちで試合に入れていたので、諦めずに1本ずつ取っていこうとしました。やっぱりホームということで、親御さんやOB・OGの方々、明治の男子の人たちが応援してくれて、それが励みになりました。第1セットをタイブレークまでいって取られてしまったことは悔しいですが、それを引きずらずに切り替えてセカンドセットで思いっ切りプレーして、何とか6ー2で取れて良かったです。最後はどっちに転がるか分からない展開で、本当は勝って『良かった』って思いたかったです。でも、このリーグ戦の中で出た反省だったり前回の試合と比べたら『今自分がやりたいテニス』ができてきたので、逆に、入れ替え戦に向けていい形で入れる試合になったのかなと思います。自分の中ではチームも勝ったし入替戦の切符もつかめたので良かったなと思っています。入れ替え戦は、向こうは絶対に負けられないっていう気持ちできますし、去年の亜細亜との0―7っていう入替戦を経験しているので、やっぱりまずはダブルス2―0をつけることが明治の流れを作ることだと思います。(入替戦への意気込みは)このチームでやる最後の団体戦です。私はこのチームで絶対に1部昇格したいっていう思いがあります。今の4年生が2部に上げてくれたので、4年生のためにも。4年生に引っ張られている部分が大きいので、私たちにできることは試合とかで声出して盛り上げることだったり、元気よく思いっ切りプレーすることだと思います。「絶対に1部に上がりたい」っていう気持ちだと去年みたいなガチガチな試合になると思うので、チャレンジ精神を持ちつつ、『いつも通りいつも通り』って思えるような明治の流れを作っていけたらと思います」
竹本
「リーグは初めてのことばかりで緊張もしたけど、勝つことだけを考えてチームに一勝をもたらすことができたのでよかったのかなとは思います。(佐野、森の存在)本当に大きいです。ずっていてほしい。ダブルスで1戦目から5戦目までどんな苦しい場面でも絶対取ってくれましたし、ダブルス1本を必ず取ってくれるっていうのがあるからそれを中心にみんなの気持ちも変わるんだろうし、ダブルスの1本を絶対取ってくれるって信じているのでそれはすごく大きいです。(入れ替え戦は)絶対に勝ちたいです。ここまで来たからには今のメンバーで1部に行きたいです。あと2週間くらいは調整しつつ入れ替え戦に向けて万全の状態で臨みたいです。楽しみです。今のチームは応援が他大と違うんですけど、決まったことをずっと言い続ける歌応援とかではなく明治はその人、その場面に合った言葉をみんなが一人一人それぞれかけているからそれを信じて頑張れるし、言っている方も勝ってほしいと思って応援しているので選手もそれに応えようとしているところが好き」
宮田みほ(文1=名経大附高蔵)
「5戦戦っていると最後の方は体力的にもきつくなってきてしんどかったんですけど、やっぱりこのチームで1部昇格したいなっていう気持ちが強かったので最後まで頑張れたのかなって思います。入れ替え戦出場が決まったのはとりあえず一安心ですが、これからが勝負だと思うのでももう一回気を引き締め直して入れ替え戦に臨みたいです。仕事の面も大変なんですけど先輩方がすごくサポートしてくれるので試合の面でも迷惑をかけないように1本を確実に取りに行けたらいいなって思っています。ダブルスでは自分が追い込まれたり競ったりしている時に隣のコートで美咲さんや真代さんが頑張っていたり声をすごく出してすごくいい雰囲気でやったりしているのを見て、自分ももう一回頑張ろうと思えるのであの2人の存在はすごく大きいです。すごく尊敬しています。ダブルスに関しては競ったときとか絶対ポイントをとりたい時に強気になれるのがすごいなって思って、それを見習いたいなって思います。4年生のためにも絶対1部昇格して嬉し涙で終わりたいです」
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