
早大に惜敗 3勝1敗で最終戦へ/関東大学男子1部リーグ戦
因縁の相手にリベンジを果たした。ダブルス2で登場したのは切詰魁主将(政経4=高松北)・西脇一樹(国際4=松商学園)組。相手は先月のインカレで諱五貴(営4=松商学園)・澁田大樹(商4=鳳凰)組を破った小堀・坂井組。自身も「対抗戦で、マッチポイントまでいっていつも負けていた」(切詰)という相手だったが、この日は違った。「思いっ切りやればチャンスは来る」(切詰)と1セット目から西脇の速いサーブからの切詰のボレーを軸に連続攻撃で6―1で先取。続く2セット目も相手に主導権を渡さず、6―2で取り、勝負を決めた。今大会なかなか調子の上がらなかったペア。この1勝をトンネル脱出の足掛かりにしたい。
エースの役割を果たせなかった。3―3の場面で登場したのは諱。ここまで自身はシングルスで無敗。チームの核となっていた。しかし、1セット目に「足がつった」とまさかのアクシデントが発生。そこを相手に付け込まれ、長いラリー戦に持ち込まれると、足がついていかずにミスを連発。4―6でこのセットを落とす。2セット目も痛みが引かず、相手のラリーについていけず、0―6で完敗。その後ほどなくして澁田も敗戦し、チームは4―5での惜敗となった。
悔しい敗戦だったが、次戦へとつながる敗戦だった。王座11連覇中の相手をここまで追い込んだことは自信になるだろう。次戦は中大戦。これが泣いても笑っても秋季リーグ最後の試合だ。「勝てば王座なんだから勝つしかない」と諱。王座出場権を獲得するために、残り1試合を全力で戦う。
[佐々木渉]
試合後のコメント
上原監督
「どっちにとってもきつい試合だったね。早稲田にとっては、ここ数年でどこの大学にもこんなに競った試合はなくてプレッシャーもあって苦しかったと思う。暑かったし厳しかった。そこで明治のハートの弱いところが出たのかな。逆に早稲田は1年生がワン、ツーで「次の早稲田を担っていくんだ」っていう思いが強かった。うちはうちで、本城とかが簡単に負けるのかと思いきやガッツを出して走ったのが結果につながった。チームが負けたことは残念ではあったけど、自分たちもやれるんだってことを再確認したのかと。(次戦に向けて)自分たちが自分たちの仕事をしっかりやれば間違いなく勝利することができる。唯一何かあるとすれば、慢心とか油断だと思うので、しっかり集中して自分のコートでの仕事を全うしてほしいです」
切詰
「王者早稲田ということで、全勝対決だったんでとりあえずチャレンジャーのつもりでプレーすれば、絶対チャンスは来ると思っていたんで、気持ちだけは強く持とうと思ってやっていました。今までは西脇と組んだダブルスでは考えすぎて負けていたので、思いっ切りやればチャンスは来ると思っていました。(坂井・小堀)まあ特に嫌な意識はなかったですけど、対抗戦でマッチポイントまでいっていつも負けていたので、とりあえず攻めていこうと思いました。(チームの雰囲気)かなりいいほうですね。(次戦)自分が出る試合を集中して、9―0で完璧に王座に出るんだというつもりでやりたいですね」
諱
「(シングルス)相手が強いし、無理して打ちすぎないようにはしていたんですけど、こうなってしまいました。(調子)良かったんですけど、大丈夫かなと思っていたら1セット目で足がつりましたね。(チームの雰囲気)いいですね。勝てば王座なんだから勝つしかないでしょう。勝ちます」
澁田
「ダブルスは最後タイブレークに入ってから相手の方が思い切り来るし、ミスも少なくきていました。プレッシャーのかかる場面で早稲田がやってきたプレーっていうのは自分たちのと少し差があったように思います。そういうところでの相手の踏ん張り方というのが上手だったのかなと思います。相手が早稲田だからといって、特にこれといってはあまりないですが今日が4戦目で勝てば王座が決まるっていう試合だったのでそういう面ではやっぱり意識はありました。プレーの内容自体はそんなに悪いとは思わないので最終戦までに勝負所は思い切ったプレーができるようにしたいです」
西脇
「(早大戦を振り返って)普段から冷静に自分のことを分かりながらプレーしたほうがいいのかっていうところが大分出たかなと。(自身の試合)まさか自分の試合の結果が大きく影響するなんてと思っていたところが正直あると思うので自分のプレーに責任を持ってやっていく必要がありますね。(今チームに必要なこと)早大戦に負けたのは仕方がないので、ここからいかに落ち込まないでチームとしてまとまっていけるか、緊張せずいい雰囲気でいけるかが大切だと思います。そういう雰囲気にできるように4年生でまとまってやっていけたらなと思います」
池添
「試合に出る前は全く緊張しなかったんですけど、試合に出てみるとプレッシャーを感じました。その中でも自分のいいプレーも出せたところはありましたが、後半は空回りしてしまったのがだめだったと思います。何が何でも一本一本を取るっていう気持ちでやって、ベンチコーチともそういう話をしました。何としても1勝しなければならないので、どうやってポイントを取るか考えて、しつこく打ちあうことであったり大事なところを決めることだったりが学べました」
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