
順大の高さを前に自分たちのバレーができず初黒星/秋季関東大学1部リーグ
攻撃のリズムを生み出すことができなかった。1セット目、スパイクミスで先制を許すと、サーブレシーブの乱れたボールをダイレクトで叩き込まれるなどなかなか追い付くことができない。セット後半には相手の多彩な速攻も機能し始め、終始リードを奪えないままこのセットを落とす。
「勝てる試合だった」(濱中俊生主将・商4=弥栄)と試合の流れを決定づけた。悪い流れ断ち切れないまま突入した2セット目。矢澤宗之(政経2=創造学園)が相手の返球をダイレクトで叩き込み先制し、矢澤のAクイック、サービスエースも決まり流れが明大に傾いたように見えた。しかし濱中が3枚ブロックに捕まり4連続失点で同点に追い付かれる。その後中盤にリードを奪うことに成功し、濱中のコンビ攻撃も飛び出し21-17とリードを広げた。そして24-23で迎えた明大のセットポイント、ブロックアウトで失点するとそこから痛恨の連続失点。最後はサーブレシーブが乱れたボールを相手のスパイカーが冷静に叩き込みこのセットも落とした。
迎えた3セット目、セッターを政井拓歩(営4=市立尼崎)から辰巳遼(文3=清風)に交代。しかし流れは好転せず徐々に差を広げられる。状況を打開すべく12-14の場面でサーブレシーブの安定しない頼金大夢(法3=東福岡)に代え、高さとパワーのある川村を投入する。交代直後、持ち前のパワーで川村が3枚ブロックを抜き、流れを作る。川村のブロックアウトでリードを奪うと最後も川村がブロックで得点をあげこの試合初めてセットを獲得する。しかし反撃もここまで。4セット目中盤に逆転を許すとそのままセットを奪われ試合終了。2勝目はお預けとなった。
夏に重点的に取り組んだサーブレシーブとサーブが勝負を分けた。「まるでキャッチが返らなくて何もできなかった」(濱中)と本来の自分たちのバレーをすることができなかった。残る9戦、モチベーションを落とさず、課題と向き合い来週の試合に臨みたい。
[前田拓磨]
選手のコメント
濱中
「まるでキャッチが返らなくて何もできなかった。自分としては頼金があれだけ返らなかったら、早く自分がサーブカットもやっておけばよかったと思った。3セット目からその形にし始めたけど。頼金はキャッチ要員で入れていて、それでキャッチが返らなかったら、川村のスパイクの方が全然いいので。それで多少波に乗ったかな、という感じ。まあそれでも小川と自分の2枚キャッチになるので、結局キャッチがあんまり返らなかった。勝てる試合だった。昨日が最低ラインだと思っていたが、昨日より悪かった。夏合宿でキャッチの精度は上がってきていたが、ここにきて調子が上がらない。今までできていたことができていなので、もう気持ちの部分の問題なのかなと思う。声もだし、集中力だったりとか。頼金とか加藤とか勝ちたいと思ってやっているのかわからない。元からあんなアタッカーならいいが、そうではないので。そうなってくるとああいう雰囲気になってきてどんどん周りに影響与えてしまっていた。もう少し心の弱い部分、すぐ声出さなくなったりだとか出だしから思いっきりはしゃげないとか。そういうむだなプライドみたいなところを捨てないと。かっこつけてバレーやるような選手が多いんで、そこから変えないと。自分たちみたいな勢いがないと勝てないチームが虎視眈々と狙ってちゃ、勢い作らないとだめ。(一週目終わって一勝一敗だが)サーブをもっと工夫したい。強いサーブは打てないので。徹底して誰かを狙うとか、もうちょっと嫌なところに打つとか。そこを考える。サーブで崩していきたい」
安井康平(政経4=倉敷商)
「むこうがリードブロックだったので、速いクイックを打とうっていうので入れてもらった。スパイクの面で仕事をしっかりしようと意気込んで入った。それ(攻撃)までの過程がセンターは決まっていなかった。レフトの負担が大きくなってしまったのが1セット目。そこはセンターの反省点だと思う。(決め切れなかった)原因がわかれば、今はっきり自分たちで分かっていない状況なので。原因は何個かあると思うし、それをしっかり一人一人が意識してもっとバレーに対して真剣に取り組んでいければ。もっとコートの中の一人一人がつながっていけると思う。まだつながり切れていない部分があるのかなと思う。やっぱり声も出ていないし、そういうところから。まだみんな気持ちが甘い。今は自分たちのバレーをやらないといけないので。相手うんぬんよりも自分たちのバレーを意識して一週間やっていきたい」
加藤寛樹(政経3=創造学園)
「自分が終始コンビとサーブに対して不安要素を持っている状態で試合していたので、それが打開できなかった。サーブレシーブがどんなに崩れてもライトとライトバック、自分の仕事内にボールを持ってこれていたと思うので、それでサイドアウト取れていたら。自分が背負いきれなくて負けた。サーブは悩んでいてもしょうがないので、攻めるサーブを打っていきたい。前半戦は自分たちのバレーにこだわっていきたいので、自分たちのやることを確認して不安要素をなくしていけたら、相手はどこでも関係ないと思う。サーブレシーブがどこに上がっても自分のところに上げてもらえれば切れるっていう安心感をみんなに持ってもらいたい、あとセッターとのコンビを自分が積極的に合わせていきたい」
川村
「(敗因)全員の調子が不調というか、マックスではなかった。普通にやったら勝てる相手だった。あと精神面とか。負けているし雰囲気も悪かったので雰囲気を変えられるように入った。(相手のライトについて)明治に左利きがいないので、左利きの対策が出来ないというのが結構大きいかなと。来週はダメダメだったので反省する部分も多いと思うがそんなに引きずらずに切り替えてまた来週から気持ち入れ換えて頑張りたい」
辰巳
「昨日も出ていたので(途中出場に当たっては)特に意識することはなかった。昨日も出ていたのでいつも通りやればリズムが出てくると思った。反省点は全部。何も良い所はなかった。反省点といえば全部。頑張る」
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