
松元200m自由形2位で追い風 男子総合1位キープで最終日へ/日本学生選手権
松元自己ベストで準優勝
並み居る強豪の中、見事2位入賞を果たした。男子200m自由形に登場した松元は、4月の五輪選考会で多くの同世代が五輪に選ばれ「自分も頑張らなければ」と奮起し、ひときわインカレに意気込んでいた。予選を3位で終え、決勝について「後半上げていきたい」と追い込みのレースプランを語っていた。しかしレース本番。浮き上がりでトップに立つと、そのままレースを引っ張る展開になった。「このまま泳ぎ切ろう」と50mを折り返してレースプランを変更。それが奏功し、最後の50mで1位の天井翼(東洋大)にかわされるも、予選から順位を1つあげ、3位と体一つの差をつけてゴールした。
この前に行われた予選競技では男子400mメドレーリレーを9位で終え、わずかな差で決勝進出を逃した明大。その中で「僕も2年生だし流れを変える立場になろう」と松元。見事大舞台で2位という順位に加え1分47秒98という自己ベストを叩き出した。チームの流れを変えるような松元のレースに応援席も盛り上がった。
この決勝では選手の半分が日本選手権決勝に出場していた。「勝てるイメージがなかった」というほどの強豪ぞろいだった中で2位に入り「自信につながった」と松元は力強く語った。残る出場種目はインカレ最終種目である800mフリーリレー。400mにつづき2冠を達成できるか。松元の進化から目が離せない。
川上 4位健闘にも無念
入賞にも悔しさをにじませた。男子200m個人メドレーに出場した川上は、予選を8位で通過。2分1秒台を狙って臨んだ決勝には、萩野(東洋大)や瀬戸(早大)ら2人のオリンピックメダリストも進出した。前半から果敢に攻める積極的な泳ぎで、背泳ぎを終えた時点では3位と、メダル圏内で100mを折り返す。そのまま勢いに乗りたい川上だったが、ラスト50mで追い上げてきた宇都宮(中大)との激しいデッドヒートに敗れ、わずか0秒03のタッチ差で4位。惜しくも表彰台を逃し「うれしさは全くない」と肩を落とした。だが昨年の5位から一つ順位を上げ、2分1秒64とベストを1秒近く更新する好記録。明日出場する400m個人メドレーにも期待が高まった。有言実行の男が、悲願のメダル獲得へリベンジを誓う。
大会2日目も男子総合トップの座を守り抜いた。得点源である400mメドレーリレーでは昨年に続く表彰台が期待されていながら、まさかの決勝進出ならず。進んだB決勝では1位と、最低限の役割は果たしたものの、痛手となった。それでも200m自由形では松元に続き、吉田も8位入賞と健闘。また1500m自由形では、仲家槙吾(政経2=八王子)が予選4位で最終日に行われる決勝に駒を進めた。総合2位との点差を前日からさらに広げ25点差とし、226点でこの2日目を終えた。
残すはあと1日。最終日は小日向一輝(商4=千葉商科大付)が200m平泳ぎで4連覇を目指す。「チャレンジャーとして臨む」(小日向)と100mで敗れた渡辺(早大)に挑む。そして最大の盛り上がりを見せる、最終レースの800mフリーリレー。圧倒的な強さを持つ東洋大にどこまで迫ることができるか、注目だ。部員一人一人がそれぞれの役割を果たし、チームに貢献する。天皇杯を掲げるのは明大だ。
[日野空斗・横手ゆめ]
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