5-2で早大に勝利 決勝へ進出/交流戦苫小牧大会

 5-2で早大に勝利し、決勝進出を決めた。試合開始早々明大は個人技で相手を翻弄。先制点奪い、幸先の良いスタートに見えたが、すぐに追いつかれる。アタッキングゾーンでのプレーが続くも点を取れない状況の中、中島健登(政経3=駒大苫小牧)の技ありのプレーから勝ち越し点が生まれた。さらに追加点を加え3-1で第1ピリオドを終える。続く第2、3ピリオドとそれぞれ1点ずつを加え勝利するも、点数には表れない課題が残った試合となった。

 第1ピリオドが勝負を決めた。パワープレーで相手のゴールに幾度となく迫るもあと一歩が届かない。同点とされた第1ピリオド後半、攻めあぐねる時間が続く。しかし、12分高木俊吾(政経4=駒大苫小牧)がミドルシュートを放つと、ゴール前にいた中島がコースを変え、相手の意表を突いた。「自分はがむしゃらに一つ一つ自分にできることを重ねただけ」という気持ちからから生まれたゴールはチームを歓喜に包みこんだ。さらに勢いに乗った明大は16分、今度は精度の高い連携からゴールにつなげる。ゴール前での素早いパス回しでスペースを作ると、左サイドでパックを受け取った府中祐也(商2=武修館)が中央に走り込んできた池田涼希(政経1=北海)にパス。池田は相手ゴールキーパーの位置を確認しながらゴール右端へ突き刺した。勢いに乗り始めた明大は第1ピリオドを3-1とリードして終えた。

 勢いを完全に引き寄せることはできなかった。ダメ押し点が欲しい中での決定力不足が原因だ。4-2の第3ピリオドには9分、11分と2度、センターライン付近でのインターセプトから好機を演出。どちらもゴールキーパーと1対1に持ち込むも決めきることはできなかった。「いい流れの中で点数重ねていったら今日はもっと楽に勝てた」(工藤翔介・政経4=北海道栄)と反省を口にする。まだ自分たちの持つ力を100%発揮できていない。シュート数は圧倒するも、少しのミスが得点につながらない。早大相手に大きな実力の差を見せつけ、圧勝とはならなかった。

 決勝の相手はまたも中大。勝利のためにこの大会で明大が課題としているペナルティを減らしていかなければならない。春に大敗した雪辱を晴らし、秋につながる試合にしたい。「ゴールを決めることによって会場も明治大学も盛り上げていきたい」(工藤)と決勝への意気込みを語る。夏を経て一回り成長した姿を見せてほしい。春の明大とは違うと。

[鈴木貴裕]

試合後のコメント
工藤

「チームとしては立ちあがりからしっかり足を動かしてやっていこうと決めていたので、それはできていたのですが、もう一つ決めていたペナルティをしないということは、すぐに反則してしまったのですがすぐに立て直せたので悪くはなかったです。1点目キルプレーの中で松本のスキルがゴールを生んでくれてよかったです。(決定力について)自分を含めてスコアリングチャンスを決めきることができなかったのは、自分なんか特にそうなんですが何回もチャンスがあったのに外してしまって、いい流れの中で点数重ねていったら今日はもっと楽に勝てたのかなと思います。(ゴールについて)自分はすごい外していたので、みんなからなんで入れられないのかどやされてたので、第3ピリオドの前にみんなで今度どっちかが点を入れたらゲームは終わるか終わらないかと言っていたのでそこを自分がしっかり決めていきたいなと思ってましたし、最後くらい1点入れないとみんなが怒るので力強く打ちました。(決勝に向けて)相手は最近ずっと負けている中央大学なので今日あったちょっとしたミスでやられてしまうので、5対5で戦えば必ず勝てる相手なのでここのサマーからそして秋リーグにつながるように倒して先に進みたいです。勝つだけでなくいい内容で今までやってきた合宿の成果を出し切れるようなプレーをしていきたいです。自分は合宿でキャプテン不在のなかチームをまとめてたので、そういった点からもキャプテンのためにも優勝しなければいけないし、みんなもそういう気持ちだと思います。個人としてはゴールを絶対決めるのと守りは0点に抑えたいです。ゴールを決めることによって会場も明治大学も盛り上げていきたいです」

中島
「いつも通りがつがつやっていきました。パワープレーでは体の強さを生かしてゴール前で張ることが僕の仕事なので、僕の得点も結局ゴール前粘ってのラッキーゴールだったのです。点数は狙ったわけではないが飛んできたシュートの角度はそのままいっても入らないと思ったので角度は変えました。結果的には仕事はできたと思います。自分はがむしゃらに一つ一つ自分にできることを重ねただけです。僕はもともと花形プレーヤーではないので地道にやることをしっかりやって少ないチャンスを決めて、チームに貢献することが僕の仕事だと思います。(決勝に向けて)春の大会であの点差で負けていますし、今大会はどこのチームも反則が多いので明日は反則を少なくして、我慢の時間をつくって少ないチャンスで決めていきたいです。気持ちが高ぶった時に抑えることが大事な試合になればなるほどいい勝負につながると思います」