
秋季リーグ開幕! 開幕戦を勝利で飾り初白星/秋季関東大学1部リーグ
多彩な攻撃を見せた。第1セット、加藤寛樹(政経3=創造学園)ストレートのスパイクが決まり先制すると、小林の速攻も決まり連続得点。辰巳遼(文3=清風)のツーアッタックも飛び出し序盤で10-5と大きくリードを奪う。その後も頼金大夢(法3=東福岡)のバックアタックなどで終始リードを守り、最後は濱中がブロックを弾き飛ばし25-21でこのセットを取った。
続く2セット目濱中のブロックなどで4-1とリードする。しかし、濱中がブロックされると、相手のサーブで崩されそこから8連続失点。「練習していたサイドアウトで決めるという流れができなかった」(矢澤宗之・政経2=創造学園)とこのセットの流れを決定づけてしまった。リズムに乗った学芸大の攻撃を止められず11-25であっさりこのセットを落とす。
悪い流れの中迎えた3セット目、セッターを辰巳から政井に交代。「とりあえずセンター線は使えるだけやってみようと思った」(政井)と矢澤のAクイックを皮切りに、濱中がダイレクトで叩き込むなど前半からリードを奪う。加藤のブロックが決まり、コンビ攻撃などセンターを絡めた攻撃も決まり始め、相手を圧倒した。最後は小林が夏に取り組んだCクイックを叩きこみセット奪取し、流れを引き戻した。
運命の第4セット、30点に突入する長いジュースを制したのは明大だった。明大は序盤から積極的にセンターからの攻撃を使い得点を重ねるが、なかなか連続得点が奪えない。そんな中、政井のサ―ビスエースが決まり19-17とリードを奪い試合を決めたかに見えた。しかしそこから3連続失点、逆転を許す。その後もお互い主導権を握れないまま試合はジュースに突入。お互いに引き離せない展開の中、矢澤の得点で28-28の同点に追い付くと最後は2連続ブロックポイントで試合を決め、コート内で喜びを分かち合った。
課題と収穫が明確に表れた試合だった。1セット目や3セット目のように夏に取り組んだサーブレシーブからの攻撃がいいように出たセットもあれば、2セット目のようにサーブレシーブから崩されるセットもあった。「課題ばかり」(濱中)と初勝利にも浮かれる様子はない。次の対戦相手の順大は高さがあるが、レシーブやサーブが良いチームではない。サーブレシーブから自分たちのバレーが展開できれば、決して勝てない相手ではない。課題を一つ一つ修正し、頂点を目指す。
[前田拓磨]
選手のコメント
濱中
「凌(小林)のサーブで走ったので一気に点差が離れて1セット目は取れたが、中盤にできた貯金を削りながら削りながらだったのであまり良い取り方ではなかった。とにかく自分たちのミスが多かった。本来なら自分たちが3枚でサーブキャッチを徹底しなければいけなかった。相手からサーブ打ってくるときは絶対に切ろうっていうのが、今日はだめだった。2セット目は割れたトスを自分とか加藤が全部ふかして…ああなった。かなりきつかった。(相手センターが大きかったが)しんどかった。ああいうチームに対して高いボールで行くともう手がなくなるので、キャッチ返すことが攻撃につながる。あんなにブロック出ていたのに、クイックじゃなくてレフト頼む〜みたいなのはねえ?それでも決めきれれば良いが、そうならないシチュエーションを作ることが第一。
(3セット目でセッターが変わって)雰囲気が悪かったので、政井が入って雰囲気が変わってくれれば良いかなと思った。政井は外から見ていて雰囲気が悪いことを感じ取っていたので、変えよう変えようというのが表に出ていた。多少キャッチも返るようになって、政井が結構クイックを使ったのでスコアできるようになった。最後も相手のミス。自分たちには課題ばかり。相手がミス出してくれたから勝てたようなもの。(明日の順大は)サイズがあるが逆にレシーブやサーブが良いチームではないので。高いブロックに対してこっちがサーブカットしっかり返して攻撃して。なんとか攻めて崩すことで対処していきたい。チャンス返られたら強いので。あとはラリーで負けないように。つなぎの部分では上回っていると思うので、そこで勝負したい」
小林
「僕のイメージ的にはすごくアツアツな感じでいこうと思ったが、ちょっと歯車が合わない感じでダメだった。(2セット目の雰囲気)僕はセンターでキャッチとかしないが、なんか(ボールが)返る雰囲気ではなかったし、逃げに回っていた。そんな雰囲気。(流れを変えたのは)2セット目以降流れの変化は、やっぱり3セット目、あそこはやっぱり切り替えてキャッチ返そうということで、スパイクしなくてもキャッチ返してクイック打たせようみたいな、そこでクイックが通り始めてから流れが変わった。(合宿の成果)3セット目最後のC、あとは1、2セット目ぐらいにクイックが通らなかった。あれは結構一定の速いテンポでやっていて、そしたら結構当たっちゃっていて、合宿でCとか色んな技を試したが、僕の持ち味は高い所から奥に打つみたいなプレースタイル。なのでテンポ良く速く入るのではなくて遅く入って一枚来たらそこ勝負、上から打つみたいな感じでやったら結構決まったので後半はそこが良かったと思う。試合中に考えてやれたと思う。(順大について)ブロック。ブロックで貢献しないと確実に勝てないので。あとはクイック。Aキャッチ入ったら絶対決める
、サイドアウト取る気持ちでやりたいと思う」
政井
「1セット目はみんな緊張している中で先に緊張が解けたわけではないが先に攻めに移れたので、別に悪くはなかったと思う。2セット目はキャッチが返らなくて雰囲気が悪くて。コートで話せる人がいなくなってしまった。それでチームが落ちてしまってあの結果になったかなと思う。(立て直すのに)ベンチから見ていてもセンターの小林、矢澤、安井は攻撃力だったら結構あると思うのに使えていなかったので、とりあえずセンター線は使えるだけやってみようと思った。あとやっぱり2セット目の雰囲気が悪かったのでずっと声を出すのと、みんな顔が怖かったので笑顔・笑顔と声をかけていた。自分が一人で声を出していたわけではなくて、小林凌と濱中と伝染していけるのが4年生なので。二人がしっかり自分の意思を拾ってくれたかなと思う。(相手センターはサイズがあったが)ブロックをもう少し仕掛けてよかったかなと思う。ブロックがリードなのかコミットなのか微妙なところがあって、1点欲しい時にセンターの掛け合いというかそういうのをやっていければよかったのかなと、終わってからだが思う。(4セット目をものにしたが)3セット目から小林凌には全部決めてもらって助けてもらった。あとは加藤と矢澤。途中からビデオで見返したらわかると思うが、小林凌と矢澤と加藤にしかあげていなかったので。そこが自分の悪いところでもあるが、その3人が頑張ってくれたから勝ち切れた。明日の順大も身長が高い分リードブロックになっているので、速いクイックで。センター陣に頼っていく。濱中が不調だが明日は多分完全に復帰すると思うので。大夢(頼金)がちょこちょこやってくれて加藤が自分からガツガツいってくれれば明日も明治のバレーが出来ると思う。頑張る」
加藤
「自分達のバレーをしていれば、普通に勝てる相手だとは思っていたのでそんなに気を張らずにやろうと思っていたが、夏やってきたことがあまり出来なかったので苦し紛れのパターンになったと思う。夏合宿やってきて企業相手には崩れる展開も何度もあってそれの練習もしたので自分達の練習の範囲内でことかなと思ったが、焦りとか初戦という緊張とかそういうのが色々かみ合って僕らが一人ずつの歯車かみ合っていなかった。(順大について)ライトがしっかりパンチのあるチームで、それ以外は高さもあるがそんなに自分達のバレーをしていれば特に大丈夫なので、今日の反省とか今日を振り返ってもう1回自分達のバレーを再確認してやったらいいんじゃないかなと思う」
辰巳
「開幕戦で勝てたのはよかったと思う。内容はよくなかったけど結果は勝てたので。緊張していた人もいたみたい。(目のケガは)遠近感はつかみにくいけど、目を守りながらプレーしていた感じ。両センターのブロックが機能しているチームだったので、自分たちが二段トスになってしまうと防がれてしまうので修正が必要。今日の状態でも一本目とコンビを使えれば明日の順天相手でも高さ関係なく戦えると思うので、今日の2セット目みたいな展開にならないように気をつけたい。前半は下位のチームと当たるので落とさないように勝ち切りたい」
頼金
「今日は調子があまりよくなく、これからは上がるだけなので頑張ります。明日は自分の仕事をきっちりやるというのと気負いせずプレーしていきたい」
矢澤
「たまたま安井さんが調子悪かったので僕が出た。すごく緊張して、開幕戦ということで勝たないといけないというプレッシャーがあった。学芸大には春リーグで勝っていたけど、だからといって勝てる相手というわけではないので緊張した。それでも上級生が頼もしくて、ベンチでも声を張ってくれて頼りになっていた。自分のスパイクの調子はあまりよくなかった。(落ち込んだ2セット目は)キャッチが返らずに自分たちの練習していたサイドアウトで決めるという流れができなかった。あとはブロックレシーブも機能しなくて。3セット目は逆にサーブで崩して流れを自分たちに持ってこれたというのが大きかった。4セット目はここで終わらせたいという気持ちが大きかったのでがむしゃらにプレーしました。明日の順大では今日機能しなかったブロックレシーブでどこまで相手の攻撃を潰せるかだと思うのでブロックが要になるようにやっていきたい」
小川智大(政経2=川崎橘)
「とりあえず初戦なので頑張ろうと思った。初戦の入りは結構重視していたが、内容も特に。みんな固かったというか1セット目は良かったが2セット目は少し主将がスパイクで頑張っている分レシーブで崩れた時に周りがもう少し助けてあげられなかった所が痛かった。もう少し周りでカバーが出来たらもう少し楽な展開で、ストレートで勝てたが1セットいらないセットを失うことになってしまって、ちょっと無駄なことをしてしまったという感じ。自分自身の調子はいつも通りいい感じなので、この調子で明日も勝ちたい。(明日の順大戦)今日も高かったのでブロック自体は、1部はどこもブロックが高いのでそんなに意識はしていないがとにかくサイドアウト、サーブレシーブの部分、みんな。自分も特にサーブレシーブの部分だけを意識してやる」
鎌田佳朗(法1=東亜学園)
「(初出場について)チームの雰囲気が良い時に出ていたんでやり易かったが、自分のプレーがまだ、やるべきプレーが出来ていなかった。(ピンチサーバーとして入った時の心境)自分のサーブを入れて、しっかりレシーブするという自分の仕事をしっかり頭のなかで意識して出た。(順大戦について)今日あんまり良いプレーが出来なかったので明日はしっかり自分のやるべきプレーができるように頑張りたい」
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