男子は連敗続き追い込まれる 女子は順調に勝ち進み最終戦へ/関東大学秋季リーグ戦

2016.09.04
男子は連敗続き追い込まれる 女子は順調に勝ち進み最終戦へ/関東大学秋季リーグ戦
男女で対照的な結果になった。男子は3日目、4日目ともに敗北。どちらも第1シングルス、第2シングルスを落として流れを呼べなかった。特に4日目は悪い流れが続きエースコンビである高野将斗(商4=埼玉栄)・宮嶋航太郎主将(商4=埼玉栄)組もストレート負けを喫し敗戦。次戦に負けたら入替戦行きという状況になった。一方、女子は2部相手とはいえここまで負けなし。4日目の相手は強敵日大だったが、勢いにのる明大に怖いものはなく4―1と快勝した。2部優勝はもう目の前だ。
[男子]
 入替戦まで後がなくなった。1部優勝を目標にリーグ戦を戦ってきた男子だったが、気付けば開幕戦以外はすべて敗北。苦しい状況から抜け出せずにいる。4日目の日体大戦。チームカウント0―2で迎えた第1ダブルスは高野・宮嶋組が出場。初戦の中大戦での見事な勝利からこの日も活躍が期待されたが、悪い流れには逆らえなかった。1ゲーム目は序盤から主導権を握られ13―21で落とした。続く2ゲーム目は終盤に粘りを見せるも一歩及ばず。最後は相手から放たれたスマッシュに対応できず、19―21で敗戦した。「強い相手だったが負けてはいけない試合だった」(宮嶋)と大一番での1敗に悔しさをにじませた。この瞬間、チームの敗戦も決定。3連敗となった。
 シングルスで流れが呼べない。ここまでの4日間、第1シングルス、第2シングルスでの勝利はゼロ。「かなり痛い。詰めの甘さが目立った」(宮嶋)と問題は深刻だ。ここまで全試合にシングルスで出場している澁谷勇希(政経2=埼玉栄)は「小さくなりすぎた」と1部の大舞台で自分の力を発揮できずにいる。宮嶋は「(高野以外の)他の人を信用できていない部分もある」(宮嶋)と高野以外のシングルス勢がなかなか勝てていない状況を嘆く。初日の中大戦ではシングルスの悪い流れをきれいに高野・宮嶋組が払拭(ふっしょく)して見事な逆転劇を見せたがこれが続くわけではない。必要なピースは第1、第2シングルスでの勝利だ。このどちらかでの勝利で勢いづけ、チームの勝利へ。この黄金パターンをつくらなければ明日の早大戦の勝利は遠い。「自分が1点取ってがつがつ行く」(澁谷)。「1ポイントでも多く取る」(水間陽介・政経4=札幌一)とシングルス勢の選手は最終決戦を前に意気込む。泣いても笑ってもリーグ戦最終日。ここまで1勝のみの男子は勝ったら1部残留、負けたら入替戦出場と運命の一戦だ。「勝つしかない」(宮嶋)。4日目までの結果を起爆剤に明日の早大戦へ挑む。
[女子]
 連勝を延ばし、1部復帰を懸けた入替戦へと大きく近づいた。1部から降格したばかりの女子チームは、4連勝。3、4日目ともに4―1と快勝し、本来の実力をしっかりと発揮している。秋季リーグ戦初日に東女体大戦で公式戦デビューを果たした西口涼子(農1=埼玉栄)は、ここまで負けなしと好調を維持している。3日目には初めてのリーグ戦にして重要な第1シングルスを任されるも「あまり緊張せずにチームの雰囲気が良かったので落ち着いてプレーできました」と、ほとんど動じなかった。与えられた仕事をきっちりとこなし、3日目の東京情報大戦では、21―8、21―14と圧倒的な戦いぶりを見せた。4日目の日大戦も前日の勢いそのままに、ストレート勝ち。一時大きく点差を離されるも「相手がショートサービスに切り替えたりして、弱気なプレーになったのでいけるかなと思いました」と1年生とは思えないほど落ち着いた戦いぶりを見せた。
 新人が活躍する一方で経験豊富な選手も健在だ。瀬川・村上組は、3日目の第1ダブルスを任されると「最初の2戦よりは自分たちのプレーができたと思います」(瀬川)と、瀬川・村上組らしい攻めの姿勢を発揮。相手を寄せ付けない試合運びで勝利をものにした。瀬川は3日目の第3シングルスにも起用された。「最初はカットで崩そうと思ったが羽根が見えづらくてカットが打てなかったのでスマッシュで攻めきったという感じでした」と久々のシングルスで慣れない状況にもすぐに適応。堂々とした心構えで白星を引き寄せた。
 
 男子は1勝3敗、女子は4戦全勝と対照的な展開を見せている。男子は復帰したばかりの1部の舞台で苦戦する場面も見られている。最終日の早大戦は勝てば1部残留、負ければ2部との入替戦が決まる大一番だ。女子は互いに3戦全勝できていた日大を攻略した。この勝利を追い風にして作新学大を破り、全勝で入替戦へ挑みたい。男女とも、次戦は正念場を迎える。

[曽我怜平・曽布川昌也]

[3日目]
宮嶋
「(法大戦を振り返って)この負けは痛いです。今日勝てば上を目指せたのですが、負けたことよって下を見てしまいます。入替戦行く可能性もかなりあり、残りの2戦はやってきたことを出し切るしかないです。(シングルスの不振)最初のシングルス頭二つ取られたのはかなり痛かったです。勝てそうな試合もあったがそこは爪の甘さがあり、まだ相手の方が上手だったのかなと思います。小笠を起用したのはいつも出ておらずとういうパフォーマンスを出していくかなという気持ちです。(シングルスの課題)シングルの強化は自分が出てから課題だったのですがこれが現状です。出ている人は死ぬ気で勝ちに行くっていう気持ちで戦わなければならないと思います。勝てないのは詰めが甘いから。今のところ第1シングルス、第2シングルスと全敗なので勝たないと後々厳しいので実力を出し切ってほしいです。(第3シングルスに高野を起用)全部負けたら入替戦になる可能性があり一つでもポイントが欲しかったからです。ここで高野を使うのは自分がほかの人を信用できていない部分もあるので頼っているのかなと思います。(今日の課題)勝負どころで勝てないことです。3試合ファイナルまでいったが逆転されたり序盤から負けていったり。ファイナルの弱さも問題ですね。今日の勝負どころは第1シングルス。この負けはチームとして流れができず辛かったです。明日以降頑張ります」

高野
「ダブルスでは、試合の中でこうやった方がうまく攻めにつなげられるかな、というのは二人でうまく話し合いながらできたと思います。(前回の日大戦での敗因)準備のスピードだったりが相手の方が早くて、こっちの方が動きが遅いのにその展開に付き合ってしまって、カウンターとかされたりしてしまいました。今日はそういった場面で冷静に分析することであったりは前よりはできたかなとは思います。シングルスはポイントを取るぞという気持ちだけでした。勝敗は気にせず、自分の勝ちがこの先のゲームだったりに影響があることは知っていたので、あまり気にせず勝ちにつなげようと臨みました。(今リーグでは自身以外のシングルスが勝てず)事実自分たちより強いやつとやっているのは間違いないですけど、出し切って負けたという試合をしてほしいというか、なんか自分のプレーが出し切れているのかなという、本人たちに直接問い詰めたわけではないのでわからないんですけどそこがちょっとまだ見えないというか。自分たちは挑戦者なので、そこらへんは伸び伸びやってもらった方が負けたとしてもチームの勢いにつながると思います。自分のプレーを出すよう心がけてほしいです。(チームは中大に勝利してから連敗)2連敗してますけど、あと2勝すればまだ上は目指せるので、もうそうなってしまったのであまり引きずらず前向きに、明日に切り替えていきたいと思います」

瀬川
「(ダブルスの前は)最初の2戦ともあまりいい試合ができてなかったので、しっかり脚動かして自分たちのプレーをしようと思って臨みました。(2ゲームとも余裕の勝利だったが)最初の2戦よりは自分たちのプレーができたと思います。(シングルス)去年は出たことはありますが第3シングルスは初めてです。(起用された理由)自分はシングルスの経験が経験を積むためにという感じですかね。(1人で出てみて)体育館が見づらくてやりづらかったので、自分のいいショットが打てなくて、相手が崩せず苦しい戦いになりました。(第2ゲームでは得点を重ねる場面もあったが)最初はカットで崩そうと思ったが羽根が見えづらくてカットが打てなかったのでスマッシュで攻めきったという感じでした。(後半はミスが減ったが)ベンチが応援してくれたので2ゲーム目からは気持ちを切り替えてできたかなと思います。(明日以降に向けて)残りもしっかり勝ち切りたいと思います」

[4日目]
宮嶋

「明日が勝負です。あすの相手の早大も1勝のみで勝ったら1部残留、負けたら入替戦になります。勝つしかないです。シングルスの不調もそれでやるしかないです。いきなり強くなる事はないので気持ちの面でモチベーション下げないようにします。いま、部員に気持ちを下げないよう話をしています。今日の第1シングルスで澁谷を起用したのも何かを変えようとしたのですが変わらず実力不足かなと思います。ただ、今日の敗因はシングルスだけでなく自分が負けていることです。強い相手でしたが負けてはいけなかったと思います」

澁谷
「リーグ戦は4回出させてもらったのですが思い切ったことができないというか自分のプレーが全ての試合を通してできていませんでした。こんなに練習してきたのに自信もってプレーできないのはもったいないです。あすは勝ったら残留の早大戦。大一番に思い切ってガツガツプレーをしないといけないかなと思います。(昨年との違い)昨年は何も知らずリーグはただ向かっていくだけと思い良いプレーができました。でも今回はリーグの雰囲気とかも分かった上で臨んで勝たなければいけないといったプレッシャー、緊張もあって駄目でした。勝ちを貪欲にいけば一軍らしいプレーができるのだと思います。敗因は小さくなりすぎたこと。プレーの幅が狭くなりすぎているので自分のラリーや我慢ができるように大きい展開にできなかったです。守りに入ってしまい自分から仕掛けられずしかけられればああいう展開にはならなかったのかなと思います。明日はもっとアグレッシブに動いて攻めていけるようなプレーをしなければいけないと思います。体のコンディションは良かったのですが気持ちの持ち方がダメだったかなと思います。(第1シングルスでの出場)来年から自分が一番最初に出てやっていかなくちゃいけないです。出させてもらっているのにああいう試合になったのは申し訳なくて自覚を持ってやらなくちゃいけないと思いました。第2シングルスで出てた時は試合を見ながら気持ちの準備ができてやりやすかった。来年のことを考えていきます。(2ゲーム目一気に取られた)守りすぎで、先に相手にしかけられてしまう展開だった。明日は勝負どころ。自分が1点とってガツガツ行きたいと思います」

水間
「自分のやるべきことができたかと言われるとできませんでした。チームに勢いをつけるとか最上級生としてというところで、気持ちを最初から前面に出していければ勢いもついたのかなとは思いますけど。明日勝たないと終わりなので切り替えていきたいです。(シングルス勢がなかなか勝てていないが)普段の甘さとかもあると思うんですけどそれは今言ってもしょうがないので、あとは個々の持っている力を全部出し切らないと1部では通用しないので、個人個人でもっと出し切るというところを意識づけて明日の戦いに臨みたいと思います。自分も含めて普段から厳しくやっていればと思うことはありますけど、今さらなのでそんなにマイナスに捉えないで伸び伸びとやれればいいかなと思います。明日は負けたら入替戦です。取れる試合は全部取って、トップは取れないかもしれないですけどまだ上は目指せると思うので1ポイントでも多く取っていきたいと思います」

西口
「(第1シングルスでの起用)今日が(実質)決勝戦だったんですけど、今までの練習とか、試合の結果で自分が一番勝率が良かったので起用されました。あまり緊張せずにチームの雰囲気が良かったので落ち着いてプレーできました。(調子は)良かったです。リーグ戦にはそろそろ慣れてきました。(試合中点差を離された場面もあったが)あまり焦った気持ちがなくつないで行こうという気持ちでいきました。相手がショートサービスに切り替えたりして、弱気なプレーになったのでいけるかなと思いました。(明日以降に向けて)最後できっと出ると思うので頑張りたいと思います」

◆明大打撃成績◆
打順 守備 名 前
(二) 宮崎(履正社) .333 二ゴ    投ギ    遊ゴ 四球            
  竹村(浦和学院) .000                      三飛 四球   
(中) 逢澤(関西) .067 中飛    中犠飛    四球 四球    三振 二ゴ   
(一) 佐野恵(広陵) .400 四球    三邪飛    四球 三邪飛    中安      
(捕) 牛島(門司学園) .300 三ゴ       中飛 中安    三振 遊飛      
  吉田有(履正社)                              
(左) 川口(国学院久我山) .381    中飛    左飛 左二    一邪飛         
  奥村(明大中野八王子) .000                         捕飛   
  加勢(札幌一) .333                              
(右) 萩原(九州学院) .182    左二    四球 四球    遊失    二ゴ   
(遊) 吉田大(佼成学園) .467    三振    四球 右本    四球    四球   
  中原(佐賀商)                              
(投) 柳(横浜) .375    三振    中安 遊安    左安         
  齊藤(桐蔭学園) .000                              
  水野(静岡)                         四球   
(三) 渡辺(横浜) .412       右二 遊直 遊ゴ    二ゴ    中安   
  中澤(高崎) 1.000                              
  中野(桐光学園)                              
   33 10 10 .327