堅い守りで関東学大に完勝/関東大学女子2部リーグ戦

堅い守りで関東学大に完勝/関東大学女子2部リーグ戦
 安定した試合運びで快勝した。相手は立大に1勝1敗している関東学大。ホーム、駿河台体育館での対戦となった。序盤から積極的なプレーで相手のファウルを誘い、得点を重ねる。持ち味のディフェンスも機能し、前半を30点以下に抑え勝利をぐっと引き寄せた。第4クオーター(Q)では10人全員が出場し、最終スコア87―58でリーグ戦3勝目を挙げた。

 スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、松本真衣(理工3=鵬学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)。

 前半で勝負を決めた。25―23と2点差まで追い詰められた第2Q開始2分、小野尾梨紗(文1=昭和学院)がシュートを決めるとそこから明大の怒涛(どとう)の攻めが始まった。多久の3Pシュートに続き、藤野と坂本のバスケットカウント。15得点を連取することに。前半終了時点には47―27と相手を突き放した。第3Qになっても勢い止まらず3Pシュートを4本決めるなど得点を量産。最終的に87―58で勝利を手にした。

 ディフェンスが光った。先週の2試合も踏まえ関東学大を「外のシュートが入ると乗っちゃうチーム」(藤野)と分析。強いプレッシャーをかけ、外からのシュートを打たせずドライブを仕掛けさせた。結果、前半は相手の持ち味である3Pシュートを1本に抑えることに成功。相手の持ち味を消し、大差をつけた。前回に続き失点を60点以下に抑え、ディフェンスの完成度の高さを見せつけた。

 次の相手も関東学大。人数が少ない中での連戦とあって疲労も心配されるが、試合後、選手たちには不安の色を感じさせない笑顔が見られた。「今日みたいに自分たちのバスケができるように」(藤野)。今試合で見えた課題を意識し、勝利を重ねていきたい。

[亀井笙子]

試合後のコメント
萱沼

「今日、印象が強いのはディフェンスリバウンドを取られすぎたってこと。分かってはいたが、スクリーンアウトを意識しすぎてボールを見ていなかった。自分たちの方がちょっと身長が高いから、ボールを見て普通にリバウンドを取れればよかった。(ディフェンス面でよかった点)試合前から、相手が3Pシュート打ってくるのが相手の流れになるプレーって分かっていたので、相手がやりにくいように、ボールをもらったらすぐプレッシャーをかけてっていうのを繰り返してドライブさせるようにした。(オフェンス面での課題) ファウルになったから良かったが、センターにパスが入ったら、2人寄ってきたりとかして、最初は焦ってしまいパスをしていた。明日からはもう少しファウルをなくして寄ってくると思うから、明日は相手のDFをもう少し見た方がいいかなと思う。それで焦らずにやることが明日の課題。(明日への意気込み)せっかく今日勝ったので、明日も勝つ」

藤野
「ホームゲームだったから、アップの時からみんな力が入ってしまい、自分も緊張していたが、試合始まったら、いつも通りできた。ディフェンス面はリバウンドとか苦戦したが、修正できたのでよかった。(オフェンス面での課題)中が寄った時の中から外へのパスと外の人がどう合わせるというところが明日は大切になると思う。(今日の対戦相手への対策は)特になかった。自分たちのバスケをやるってことはずっと言われていた。外のシュートが入ると乗っちゃうチームなので、そこは練習の時からずっとチェックするように言われていたから、意識した。ガードが結構当たってくれていたから、自分も頑張らないといけないと思った。(明日への意気込み)今日みたいに自分たちのバスケができるように頑張っていきたい」

坂本
「今日はセンターの人がたぶん攻めやすかったからセンターに入れて、そこが止められたら外の合わせっていうのを意識して試合に臨めた。センターの人もファウルがもらえたからフリースローで得点が取れたと思う。(オフェンス面は)今日結構3Pを狙ったがぜんぜん入らなかったから明日はちゃんと決めたい。(ディフェンス面は)シュートが入らなかった分、ディフェンスだけはしっかりやろうと思ってやった。自分のついていた人はどんどん3P打ってくる選手だったからそこは打たせないように気をつけた。(明日への意気込み)明日も絶対勝つというのと、今日またリバウンドで飛び込まれるという場面が最初の方にあって得点につながってしまったことがあったから、しっかりアウトして自分ももっと強気で攻めていって3Pを決めたい。しっかりバランスを見て中と外でうまく攻められるようにしていきたい」