
4年生の活躍で筑波大に快勝 グランドスラムへまた一歩前進/秋季関東学生1部リーグ
最上級生が勝利へ導いた。秋季リーグ4戦目は筑波大との対戦。1番手の丹羽孝希(政経4=青森山田)が苦しみながら勝利を収めると、町飛鳥主将(商4=青森山田)、有延大夢(商4=野田学園)も続き4年生で3勝を挙げた。流れを渡さずダブルスも勝利し、4―0のストレート勝ち。開幕4連勝は明大のみとなり、2年ぶりのグランドスラムへ近づいた。
巧みなサーブで節目の勝利を挙げた。3番手で登場した有延は「練習の成果が出た」と、サーブがさえ渡った。第2ゲームでは四つのサービスエースを奪うなど相手を翻弄(ほんろう)。主導権を握ったまま離さず、日体大戦、早大戦に次ぐ3戦連続のストレート勝ちを収めた。「コツコツ毎日やっていることが、いい結果を生んでいるんだと思う」と成果を感じている。また、この勝利がリーグ通算20勝目。現役では5人しか達成していない大台にたどり着き「光栄」と嬉しさをにじませた。
メダリストは劣勢でも動じなかった。2日の早大戦に続き1番手で登場した丹羽。「相手が思い切って来たので、最後まで受け身になってしまった」と流れをなかなかつかめず、第3ゲーム終了時で1―2と劣勢に立たされた。しかし、ここからが丹羽の真骨頂。第4ゲームはバックサーブで主導権を握り、11―5で制して五分に戻す。最終ゲームはこの日効果的だったドライブでポイントを重ね、14―12で粘る三浦(筑波大)を退けた。世界を驚かせた男の強い精神力をいかんなく発揮した試合だった。
最大のライバルと目された専大が早大に敗れ、全勝は早くも明大のみとグランドスラムへ追い風も吹いてきた。後半戦は春季の上位校である法大、中大、専大との対戦が残るが、明大の力を考えれば全勝優勝はそう難しくない。「後半戦に向けていい雰囲気で行けると思う」と髙山幸信監督も偉業達成へ手応えを口にした。いざ、無敗でのグランドスラムへ。残すはあと3試合だ。
[加藤真人]
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