
日大、早大に勝利 開幕3連勝/秋季関東学生1部リーグ戦
【日大戦】
五輪メダリストの肩書に恥じない試合だった。2―0の3番手で出場したのは、リオデジャネイロ五輪男子団体で銀メダル獲得に貢献した丹羽孝希(政経4=青森山田)。練習を始めたのはわずか2日前だった。「全然動かなかった」という言葉の通り1ゲーム目は調整不足からかドライブやツッツキのミスを連発し、2―11で落とす。続く2ゲーム目。このまま相手ペースで進むかと思われたが「少し余裕があった」と切り替え、1ゲーム目とは一転してドライブとチキータがさえわたりこのゲームを奪取。ここで完全に立ち直り、残りの2ゲームも特殊なバックサービスと鋭いドライブを軸に連取。3―1で試合を決めた。この流れを切ることなく、続くダブルスも3―0で勝利し、4―0のストレート勝ち。午後から行われた早大戦に弾みをつけた。
【早大戦】
春季リーグ最優秀ペアの実力を見せた。早大戦、3―0で迎えたダブルスは森薗・渡辺組。相手は共に左利きの変則ペア上村・平野組(早大)。1ゲーム目は「珍しいペアリングで、どうやったらいいか」(森薗)と変則ペアへの対応に戸惑い、このゲームを落とす。相手に先制される嫌な展開となったが、続く2ゲーム目は「両ハンドで待って早い打点で相手のバックに攻めた」(渡辺)と修正を見せ、11―3と完勝した。3ゲーム目も渡辺の短いサーブからの森薗の3球目攻撃で相手を翻弄(ほんろう)し、11―6で連取。このまま勝負を決めるかと思われたが、4ゲーム目は「相手のチキータに4本くらいミスしてしまった」(渡辺)と勝負を急いだのかミスが増えてしまい、8―11で落とし、迎えた最終ゲーム。「出だしがすごく重要になってくると思った」(渡辺)と連続攻撃で序盤から相手を突き放し、11―4でこのゲームを奪取。高い修正能力と土壇場での爆発力が勝利を呼び込んだ。
秋季リーグは開幕3連勝。快調なスタートを切った。次戦の相手は筑波大。エースの坪井は春季リーグで丹羽を破っており、油断は禁物だ。「一分のスキを見せず全力で勝ちにいきたい」と髙山幸信監督。グランドスラムへの道のりはまだ続く。
[佐々木渉]
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