日体大に快勝 グランドスラムへ順調の走り出し/秋季関東学生1部リーグ戦

2016.09.01
日体大に快勝 グランドスラムへ順調の走り出し/秋季関東学生1部リーグ戦
 グランドスラム達成への最終関門が幕を開けた。秋季リーグ初戦は日体大と対戦した。1番手・町飛鳥主将(商4=青森山田)が苦しみながらも勝利を収めると、後続が1試合も落とすことなく、終わってみれば4―0のストレートで快勝。幸先良い白星発進となった。
 
 エースが真価を発揮した。開幕戦の1番手という大役を任された町の1ゲーム目は「相手のボールに合わなかった」と、ミスが多発。特に相手がサービス権を握っている状況では1ポイントも取ることができず、苦戦を強いられた。それでもここまでリーグ通算34勝を挙げている町。レシーブの戦術を変えるなど、肩書きに恥じぬ高い修正力を見せ2ゲーム目を16―14でものにする。その後も2ゲームを立て続けに取って3―1で試合を締め、調子が悪くても勝つというエースの使命を果たしてみせた。「動きが重いところがあった」という課題を直し、次戦ではさらなる盤石な試合運びをしたい。
 圧巻勝利でバトンをつないだ。2番手の有延大夢(商4=野田学園)は「初戦なので何が起きるか分からない」と口にしたが、武器である多彩なサービスで自分優位の試合展開をつくった。夏休み期間に変えたという用具変更も功を奏し、コンパクトかつ鋭くなったのが両ハンド。その攻撃的スタイルに加え、ネットインを返して得点するケースもあり、冷静かつ正確な卓球を展開してストレート勝ちを決めた。有延が引き寄せた流れは変わらず渡辺裕介(商2=明徳義塾)、ダブルスの森薗政崇(政経3=青森山田)・渡辺組と連続勝利。いい形で明日の試合へと臨んでいく。
 
 今試合を「初戦はやっぱりみんな多少の緊張はあると思うので一つ一つ取れて4―0で勝てたのは良かった」と評価した髙山幸信監督。明日は昨年秋に敗れた日大、宿敵である早大の2校との対戦となるが、指揮官は「明日簡単に勝てるとは選手たちも思っていないと思うので、出た人が一人一人全力でやってもらえば良い結果につながるのではないかと思う」。志半ばにして敗れた昨年とは違い、3冠へ残すは秋リーグ優勝のみ。悲願達成へ、目の前の試合に全力を尽くす。

[木村亮]