オフェンス爆発90得点! 学芸大に快勝で開幕2連勝/関東大学女子2部リーグ戦

オフェンス爆発90得点! 学芸大に快勝で開幕2連勝/関東大学女子2部リーグ戦
 チームでつかんだ勝利だ。試合開始4秒、藤野希生(国際2=埼玉栄)がレイアップシュートを決め幸先の良いスタートを切る。3点リードで迎えた第2クオーター(Q)、堅い守りからの速攻や外からのシュートによりペースは完全に明大のものに。後半も勢い止まらず、最終スコア90―59で学芸大相手に2勝目を収めた。次週はホーム、駿河台体育館で関東学大と対戦する。

 スターターは、藤野、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、松本真衣(理工3=鵬学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)。

 これが明大のバスケだ。18―15で迎えた第2Q、怒涛の29得点で試合の大勢を決した。速攻を中心に組み立てると、内外豊富なバリエーションで加点。また、このQだけでもスターターの5人全員が得点した。「外の人も飛び込んだし、外と中で合わせができたし、バランス良く攻められた」(藤野)。極め付きは坂本のブザービーター。自陣でのスローインで始まった残り3秒、ボールは坂本の手に。3Pラインかなり後方から放たれたボールはきれいにゴールネットを揺らした。「自分的に昨日よりも攻められた」という坂本はこの日4本の3Pシュートを含む24得点の活躍だった。後半も全員で攻め続け、2部昇格後最多となる90点を記録し快勝。第4Qにはベンチメンバー全員が出場した。

 修正力を見せた。前日は、得点の7割近くを多久と萱沼が占め、インサイドに頼りがちだった。しかし、この日は前日1本だった3Pシュートを4人で7本沈めるなど、誰かを頼りにすることなくアウトサイドからも効果的に得点を重ねた。「1人1人がやるべきことをできた」(萱沼)ことが大量得点につながった。
 その爆発力を支えたのが堅守だ。速いローテーションと当たりの強さで相手にシュートを打たせなかった。相手の5番遠藤や8番月岡(共に学芸大)といった、前日に明大を苦しめたポイントゲッターを封じて速攻を出すことに成功。第4Qは8失点に抑えるなど、最後まで集中力も切れなかった。「1試合を60点に抑えられるような戦い方をしたい」という渡辺徹監督の目標もクリア。攻守において盤石な戦いぶりだった。

 次の相手は関東学大。「外のシュートをすごく打ってくるチーム」と萱沼。油断はできない。会場は駿河台体育館とホームグラウンドでの戦いとなる。「いつもの明治らしいプレーを見せたい」(藤野)。この勢いで次の試合も勝ちに行く。

[亀井笙子]

試合後のコメント
萱沼

「昨日は相手がバタバタってなったら自分たちもバタバタってなっていたところが、今日はそこで踏ん張って自分たちのペースすることができて、昨日より締まりがあった試合だったからよかったと思う。昨日は(攻めが)中、中、中、みたいな感じで、この調子だと中にディフェンスが固まってくるから外の人がボンボン打っていくことでまた中もやりやすいし外もっていうのをみんなで話した。それが今日は成功したかな。外の人も中にパスだけではなく、自分だっていう風にしっかり1人1人がやるべきことをできたことで、みんながシュートを決めることができたのだと思う。(ディフェンスで改めて意識したこと)昨日は相手の8番にちょっと離すとシュートがうまくて全部決められてしまったから、それは無くそうってなって、昨日は後ろに立っていたところを今日は前に立って裏のパスにさせて2人で挟むディフェンスに変えたのが通用して良かったと思う。(次の相手の関東学大は)外のシュートをすごく打ってくるチームでみんな3Pとジャンプシュートがどこからでも打てるのでシュートチェックして抜かせてローテーションして、シュートするまでチェックに行ってそれをはずさせてリバウンドを取れるようにしたい。ボール持った人にはちゃんとプレッシャーをかけてっていうディフェンスを仕掛けたい。昨日試合を見たらオフェンスは2人で挟んできたりするチームだったから、ボールをもらった人とかがすぐドリブルをしていったりするとたぶん相手が挾みに来ると思うので、そこでちゃんと周りを見て、フリーの人を見つけながら落ち着いてやっていきたいと思う」

松本
「とりあえず連勝できて良かった。昨日は緊張もあったと思うけど、スリーも全然入っていなかった。今日はみんなスリーを決めてくれて、そのおかげで点数が伸びたと思う。3番ポジションの方がもともと良かったというのがあったので、クウ(藤野)には申し訳ないけどこの方が自分としてはやりやすいなと感じる。昨日はアップから気持ち悪くなっちゃっていて、暑さにやられていた。ちょっとやばいなという感じだった。だからご飯とかもしっかり食べてきたので、今日はある程度良かったのかなと個人としては感じている。チームとしては疲れを残さないようにして、しっかりと気持ちを切り替えてやろうということをコウさん(萱沼)から言われていて、みんな切り替えてやれたからいい試合ができたんだと思う。(3Qの3Pシュートは)久々に入った。入ってくれたという感じですかね。ほっとしている。(2試合連続同じカード)相手も絶対勝つというつもりでくると思ったので、もっと当たってくるかと思っていたが、相手も疲れていたのでそれほどでもなかった。個人的には体調が昨日より良かったので、今日はいけるなという感じがした。来週はリバティーなので、涼しいしありがたい。関東学院は立教に勝っているし、油断していたら負けてしまう。また切り替えて、自分たちのやるべきことをやれれば勝てると思うので、またしっかり頑張りたい」

藤野
「昨日は初戦ということもあって、緊張でオフェンスもディフェンスも硬さがあった。今日は昨日やったから余裕を持ってできた。昨日は相手の8番にやられていた部分があって、今日はみんなでそこに寄ってボールを奪えた。(相手の7番)昨日はあんまり当たってなかった印象があって、なのでカバー気味を意識していたら何本かやられた。早く修正したかった。(速攻を出せた)相手は攻守の切り替えが遅いチーム。こっちはフォワードの人が走ってくれたので速攻を出せた。昨日は中ばっかりの攻撃になってしまっていた。今日は外の人も飛び込んだし、外と中で合わせができたし、バランス良く攻められた。全員が攻め気でできた。(ガードの役割)難しい。流れを読んでつくっていかなければいけない。難しいけどやらなければいけないので、声出して頑張りたい。(坂本も)スピードがあってすぐに運んでくれるので助かっている。(来週は)相手の強さはあまり分からないけど、みんなでディフェンスして、リバウンド取って、いつもの明治らしいプレーを見せたい」

坂本
「自分的に昨日よりも攻められたと思うし、3Pシュートは昨日は一本しかなかったが、今日は結構決められた。中と外のバランスが良かったので勝てた。自分はシューターだが、昨日試合であまり狙うことができなかったので、今日はもっと狙っていこうと思って臨んだ。(昨日に比べ今日はどうだったか)昨日は初戦ということもあって、緊張していたが、昨日よりもリラックスしてできた。(ディフェンス面での改善点は)昨日はローテーションができていなくて、スイッチが遅くなってしまって、ミドルシュートを打たれることが多かったので、今日はそこを意識して、もっと速くローテーションをできるようにして、しっかりボールにチェックするようにした。(相手の5番に対する対策)昨日、3Pシュートを3本決められたので、今日はもうちょっと詰めてマークにつこうと考えていた。(チームとして改善したこと)昨日は外のシュートを相手に打たれ、リバウンドを取られていた。今日はディフェンスをディナイしてボールを持たせないとか、持たれた後でもチェックしたりした。(来週への意気込み)今日みたいに、センターが中で受けて、DFが寄ってきたら、外に捌いて3Pシュート打つなどの中と外のバランスがうまくいけば、自分たちのプレーもできるので、そういうところを意識する。今日の課題はリバウンドを取られることが多かったので、そこを修正して来週に臨みたい」