リーグ開幕 初戦をチーム力で制す/関東大学女子2部リーグ

2016.08.29
 大学対抗のリーグ戦が開幕し、東学大との初戦を5-2で勝利した。シングルスでは竹本琴乃(国際1=高松北)と宮田みほ(文1=名経大附高蔵)の1年生コンビが躍動し、ダブルスでは佐野真代(文4=津田学園)・森美咲(法4=富士見ヶ丘)組が安定した強さを見せ、ストレート勝ちを収めた。1部昇格という悲願達成に向けての戦いが始まった。

 最高学年としての貫録を示した。最後のリーグ戦に臨む佐野・森組は序盤に緊張で思うようなプレーができず、最初の3ゲームのうち二つをストレートで落としてしまう。しかし第4ゲーム目以降は森が相手を押し切った時に佐野がポーチに入るという今までやってきた戦い方で流れを作り、第1セットを6-2で先取すると第2セットも積極的なプレーで次々とゲームを奪い、第1セットと同じく6-2で快勝。終始相手に流れを渡さない試合運びでチームの雰囲気を盛り上げる1勝となった。

 新星が現れた。竹本は今大会がデビュー戦となった。試合開始から2ゲームを立て続けに奪われるもその後は怒濤(どとう)の6ゲーム連取で第1セットをものにした。第2セットに入っても勢いそのままに1ゲーム目を先取。しかし第2、3ゲーム目はミスが目立ち、逆転されたものの「立て直して冷静にプレーできた」とその後の4ゲームを連続で奪い5-2と突き放した。第8ゲーム目はジュースの応酬に競り負けるも、続く第9ゲームでのラリー戦を制しデビュー戦を勝利で飾った。

 1年次からチームを引っ張ってきた佐野・森ペアにとっては最後のリーグ戦。昨年は2部優勝を果たすも亜大との入れ替え戦で完敗し、1部昇格とはならなかった。悔しい思いをしただけに今年のリーグ戦にかける思いはひとしおだ。今年のチームについて主将を務める森は「チーム力で勝てるチーム」と語る。1年生から4年生までが一丸となって今後の試合も戦い抜く。今節の勢いに乗って続く駒大戦でも勝利を収めたい。

[秋山祥子]

試合後のコメント

 「一昨年私が2年生の時にここでアウェーで試合をやってて、その時は逆のスコアの2-5で負けていた経験があったので正直アウェーで不利な状況での戦いで不安はありました。ですが、そのなかでダブルスは1-1だったんですけど先にシングルス入った3人がしっかり取りきってくれたので、すぐにその不安も消えました。佐野も勝敗決まってからもしっかり最後1本勝ちきってくれて、結果的に5-2というスコアをつけられたのでほっとしています。(自身のダブルスについて)私たちがスコアに大差をつけることはもちろん、試合内容によってチームの雰囲気を盛り上げられる勝ち方をしようと考えて挑んだ結果、今日みたいに6-2、6-2という簡単なスコアで終わらせることができました。最初は緊張でもたついてしまっていたところはあるんですけど、終始相手に流れを持っていかれることもなく安定に勝てたのではないかと思います。(プレーについて)最初は自分がストロークする時に下がったままで、とりあえず返すだけになってしまっていました。でも自分が先に前に入って攻撃して相手を押し切ったときに佐野がポーチに出てくれるというパターンを今までやってきたので、その展開を一度つくって波に乗ろうと考えました。(リーグ戦への思い)最後のリーグなんですけど、最初3部から始まって入学した時から目標は史上初の1部昇格だったので、ついに1部昇格をかなえる時が来たという気持ちでやっています。去年2部優勝して亜大との入れ替え戦で0-7というスコアで負けて本当に悔しい思いをしました。強い1年生も入ってくれて去年よりバージョンアップした明大女子テニス部になったので、今年こそ1部昇格したいという気持ちが強くなっています。(チームの雰囲気)応援の人数は少ないのですがチーム力で勝てるチームだと思っています。出ている選手同士で助け合える雰囲気をつくっていけていて、そういった面でも試合で審判をやっていても安心して後輩たちに任せられる雰囲気なのでとてもいい雰囲気だと思います」

佐野
 「初戦ということもあって、緊張しましたが、5―2でスコアつけられことはやっぱり大きいです。この勢いのまま第2戦もやりたいと思います。円陣の時に最後なのかと思うと、グッとくるものがありました。シングルス入った時にはチームの勝ちが既に決まっていましたが、ここでの勝利が今後に大きくつながると思いました。その大きな気持ちがあり過ぎたせいか、空回りした部分がありましたが、なんとか勝つことができてよかったです。一昨年のこの試合ではシングルスで敗れ、チームも敗北したので嫌なイメージがありましたが、新チームで一昨年の明治じゃないという事を見せつけることができたかなと思います。1年目からチームを佐野、森で引っ張ってきたと思っているのでしっかり最後まで引っ張っていきます。自分は単複絶対勝利してチームも勢いに乗っていけたらと思います」

竹本
 「今回がデビュー戦だったんですけど、最初それでコートがやりにくく距離感がつかめませんでした。それで8ポイント連取されてしまいちょっと焦ってやばいなと思ってしまいました。ですが緊張していたなかでも、離されていくのではなく追いついて、長いラリーもしっかりできました。メリハリをつけてプレーできたところが勝ちにつながったと思います。しっかり自分のできることをやろうと思いました。自分のミスだけでゲームを落としてしまったので、まずはラリーすることを意識したら流れに乗ってこられました。(第2セット)ボールが新しくなってミスが増えてしまいました。でもせっかく1ゲーム目で長いジュースを取ったので立て直して冷静にプレーできたのが大きかったと思います。団体戦なので一気に流れがいってしまうのは良くないと思ったので、ポイントも取られたら取り返して連取されないように意識していました。自分のコートをしっかり勝つという気持ちでやっていました。(周りの声援)みんなが応援してくれるのはすごく力になりました。ポイントを取ったら声をかけてくれるし、ミスしても励ましてくれるので、私もそっちに向かってカモンって言ったりしてました。(目標)今のチームで1部昇格をしたいです」

宮田
 「ダブルスは緊張していてゲームポイントは取れてたんですけどなかなかゲームは取れなくてセカンドセットも取れそうで取れなくて負けてしまって、シングルスでは引きずらないようにプレーしようと思ってたんですが、相手の応援とかに気を取られたり気にしてしまうところがあるので、次の第2戦ではしっかり割りきって自分のプレーができるようにしたいと思います。(相手の応援)気にしてしまいますね。個人戦とは違う雰囲気があるので。その雰囲気はセカンドセットは飲まれてしまった。(斎藤さん)すごい笑顔でいつも接してくださって自分もすごいプレーしやすくて組みやすいですね。(緊張)シングルスの方が足を引っ張らないので気楽にできてますね。調子は悪くなくていいんですけど少しコートが苦手と言うことがあって入らなくてイライラしてしまいました。メンバーに入った以上は明治の勝利に貢献しなきゃいけないなと思ったのとやっぱり試合をサポートしてもらってる分頑張らないといけないなと思ってます。(他の先輩)皆さん優しくて1年生2人しかいないんですけど、すごく仕事も手伝ってくださって試合に集中できてると思います。(シングルス2セット目)1セット目は自分から展開していくことができてたんですけど、セカンドセットになってから相手の方がストレートに早く展開してきたのを甘くなってしまい、どんどん攻め込まれて2―5までいってしまったんですけど隣でひかる(熊谷・文3=浦和学院)さんとかが頑張ってるのを見て自分もリセットして、最初に戻って、自分から攻めていくようにしたら挽回できました。(竹本さん)一緒に頑張ってきたので勝ってくれたことで自分も頑張ろうという気持ちになって、6―5でジュースになったんですけどなんとか勝てました。自分にとっても大きかったです。(次回アウェー)気にせず自分の仲間だけを信じて頑張ります。(目標)もし、ダブルスで出ることがあったら勝ちたいですしダブルスで2ー0でシングルスに回したいし、私は試合中盤で出ると思うんですけどシングルスの後半に影響を与えたいです。(一部昇格)絶対したいですね。去年リーグ戦を見に行ったときにすごいいい雰囲気で先輩がやってたのでこの明治のチームで1部昇格をして有明に行きたいと思ってるので頑張りたいですね」