
層の厚さ見せつけ開幕連勝スタート/関東学生秋季1部リーグ戦
ディフェンスからの得点で明大の流れになった。開始1分に中川翔太(営1=法政二)のパスカットから得点するとその後も高さのあるディフェンスからボールを奪い、着実に得点してリードを広げた。
攻撃はチーム得点頭の吉野樹主将(政経4=千葉県私立市川)だけでなく、海老原貴史(農3=藤代紫水)や門間優次郎の両サイドが初戦に続き奮闘。また中川がルーキーながら6得点の活躍を見せた。中川は春季の時は主にディフェンスでの出場だったが、今季は攻撃も担う。つかんだチャンスに「気持ちで負けないプレーをしようと思った」(中川)と、ミスを恐れない思い切ったプレーでチームを盛り上げた。
約10カ月ぶりに公式戦に帰ってきた。後半23分から糸が出場。春季リーグでは就活で出場機会はなかったこともあり10カ月という大きなブランクは糸にさまざまな思いを巡らせる。「自分がいない間、門間が頑張ってくれて今日も活躍していたのに自分は貢献できるのかというのがすごい怖いというか」。かみしめながらその心境を語った。その中で糸は後半27分、得点を入れる。「正直、樹が自分に取らせてくれたもの」と語るものの、糸にとって大きな1点であることには変わりない。明治として残り少ない期間、糸は下級生に最上級生としての姿を見せ続ける。
[吉田周平]
試合後のコメント
松本勇監督
「ノーマークをもっと入れてくれればすーっと流れが来るけど結構外していた。得点はいいけど失点が今日は多かった。やっぱり春とは違って戻ってはいるけど、押し込まれて入れられている。そうなると上位と当たったときに1点、2点が重要な展開になるから。戻るのが目的になっていて守るのができなくなっていた」
吉野
「順天は速攻で押してくるチームだったので、本当に戻りを徹底的にやろうとしそれができたので、このような試合展開ができたと思う。ただ1、2分やられていたのでまたそれは課題。(就活で出られていなかった4年生も出場したが)練習中から合わせていたのでうまくできたかなと思う。就活が終わってからみんなすぐ戻ってきてくれたので、僕自身も安心するというか、心強い。(出だしは)前半、後半の出だしを全部の試合で意識したいなと思っていたので、点差を縮めさせず10個まで広げられたのは僕らにとってプラスだった。(下級生の活躍に関して)下級生も本当に良い物を持っているので、あとは自信だけだと思う。僕らがそこら辺をサポートすれば選手も伸びると思う。(次戦に向けて)気の緩みだったり、ノーマークシュートだったり基礎的な当たり前のことができていない。そういう詰めの甘さを練習中からやりたい。あとは雰囲気が悪くなるとどんどん悪い方向に向かってしまうので、それを上級生が雰囲気を盛り上げたりして、チームが落ちないようにしたい」
糸
「(公式戦に出るのは)昨年秋の入替戦。春自分らが就活で出ていない時に樹中心に後輩たちが優勝という結果を残してくれて。その春優勝したチームに帰ってきた時に正直プレッシャーに感じることがあった。自分がいない間、門間が頑張ってくれて今日も活躍していたのに自分はどこまで貢献できるのかというのがすごい怖いというか。今日実戦に使ってくれて何とかそのプレッシャーをはねのけられるように自分なりにプレーしたつもりではあった。(得点は)何というかその前に1本シュートを外していて本当はそこで決め切れれば良かったが、あれは正直、樹が自分に取らせてくれたものだと自分で思っているので、まあそれでも得点は得点なので、長い間ブランクがあったけれど点取れたというのは自信にして次は自分自身の力で点を取れるようにしていきたいと思う。(引退が近づき)もう秋リーグ来るまでものすごく早かったなと思っていてもう最初の2試合終わっちゃって。インカレもあるという考えでは全然駄目だと思っているのでそこで取りあえず自分がどこまで成長できるのか考えて最後のインカレ、引退に向けて自分がどれだけ後輩たちに先輩としての姿を見せられるのかというのをしっかりやっていきたいと思う。8月は練習試合が結構多めでそこでもう自分がちょこちょこ出させてもらっていて以前だったらできていたようなプレーや自分ができていたパフォーマンスがあるというのは感じていて。その技術面でもそうだしあれだけ少ない出場時間でしたけど、少し自分の息が上がっているというのは自分でも感じる部分があったので、スタミナもこれから元に戻していけるようにしていきたいと思う」
中川
「自分が出ている中で、4年生、3年生がいっぱい声を掛けてくれるのでそういうところで自分にできることを頑張ろうと思えた。自分にできることは足をディフェンスで動かしたり、声を出したりすること。最近は夏休みからオフェンスも少しずつ出してもらえるようになった。気持ちで負けないプレーをしようと思った。思いっきり自分らしいプレーをしようと思い、それができたと思う。自分が思いっきりプレーしてミスした時も先輩たちがカバーしてくれるので、そういうのがあると思うと少し気が楽にプレーできる。(秋リーグは)春リーグを1年生から出してもらっていて、明治のユニホームを着て出してもらっているという責任を背負って頑張っていきたい。(夏合宿で)オフェンスの面で自分がシュートを打つ、前を狙う姿勢を意識した。1年生だからお客さんではなく、自分でシュート1本、点を取ってくるぞという気持ちが一番変わった。(次戦に向けて)細かい部分でのミスや自分のミスの課題が出たのでそういうところを平日練習でしっかりやって迎えたい」
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