(15th Race)インカレ直前特集2016(3) 3年生インタビュー
第三回は、インカレ総合優勝を目指すために活躍が必須となる3年生の選手たちに、上級生として挑む初のインカレに向けて、意気込みを語ってもらいました。(取材は、8月17日に行ったものです。)
☆板倉玄京(営3=千葉経大付)☆
出場予定種目:チーム・スプリント、タンデム・スプリント(補欠)
――インカレ直前となった今の心境を教えてください
板倉:インカレ直前合宿の疲れがあるので、それをしっかりと取ってフレッシュな状態で本番を迎えたいと思います。
――チーム・スプリントでの出場となります
板倉:とにかくレースが一本しかないので、ミスをしないようにというところと、自分は一番タイム、自己ベストを出せるようにしたいと思います。順位的には合宿中に出したタイムだと3位以内は目指していけるんじゃないかと思います。あわよくば1、2位決定戦を狙っていきたいです。
――チーム・スプリントの仕上がりはいかがでしょうか
板倉:メンバーが入れ替わったりして、固定したメンバーではあまり練習はできていませんが、それでも初めて測ったタイムでそこそこいいタイムが出たので、本番もこのままいけるんじゃないかと思います。
――3年目のインカレとなります
板倉:1年生からずっとチーム・スプリントに出ているんですけどぱっとしない成績なので、今年こそはしっかりと表彰台に乗って、できれば優勝したいと思います。今年は先輩方も強くて、後輩も結構いいタイムが出ているので、昨年よりは順位を上げていきたいと思います。
――総合優勝に向けての手応えは
板倉:チームとしては本当にいい順位を取れると思っています。その中で団体種目なので自分がいいタイムを出せば勝てるというわけではないので、しっかりと役割を果たして総合優勝に貢献できればいいなと思います。
――今年のチームに雰囲気は
板倉:練習メニューが結構変わって、冬場のトレーニングにウエイトを取り入れたり、専門的な練習も結構できたので、実力は自分も含めてみんな付いてきたんじゃないかなと思います。自分はチームを引っ張っていこうというところまでは考えていないですけど、後輩に尊敬されたりお手本になれる先輩になれればいいかなと思います。
――4年生とは最後の大会となります
板倉:4年生の先輩は3人が短距離で、自分が入学したときは短距離がこの学年一人だったのでたくさん面倒を見てもらったりしました。楽しかったことも、嫌なこともあったので、最後の最後はしっかりと感謝の気持ちを持って走れたらいいなと思います。
――最後に意気込みをお願いします
板倉:おそらくチーム・スプリント一本になるので、とにかくチームの総合優勝のために自分のできることを全て出します。チーム・スプリントの一走においてもタイムを出して、チーム・スプリント団体としてもタイムを出して、チーム・スプリントが終わった後もサポートがあるので、全力でサポートをしてモチベーションを上げていって、ロードの最終日までモチベーションをみんなで保って総合優勝したいです。
☆眞砂英作(政経3=高松工芸)☆
出場予定種目=インディヴィデュアル・パーシュート、チーム・パーシュート、ロードレース
――インカレ直前の夏合宿はどうでしたか
眞砂:7月初めあたりが僕の調子のピークだったんですけど、この前の(全日本学生選手権の)2日目個人追い抜き決勝で調子がガタ落ちしてしまいました。翌週地元帰って国体予選があって、個人追い抜きのタイムを計ったんですけど、調子悪くて、その時点でインカレ1ヶ月前とかでした。焦る時期ではあったんですけど、合宿1週間あるしあまり焦りがなくて、その気持ちで合宿入りました。合宿最初のほうは調子悪くて脚回ってなかったんですけど、途中から回りはじめて、そこそこ普通には走れるようになってきてます。ただ、最終日に4km計る予定だったんですけど、タンデムの落車とかあって計れず、自分の調子がどれくらいなのか確認できずに、不完全燃焼で終わってしまいました。インカレぶっつけ本番のような形になったのは不安要素です。
――それに対してどのように取り組んでいますか
眞砂:もうあと1週間しかないので、焦って練習しても仕方ないと思っています。個人戦の前のコンディションと比べるとまだまだ良いとは言えないんですけど、今焦っても仕方ないので、ここからどれだけ調子を上げて自分の最高記録を、最大の力を出していけるかっていうことを考えながら取り組んでいます。
――個人追い抜きについて目標を教えてください
眞砂:やっぱり個人追い抜きは1年生から続けている僕の本命なので、目標は1番時計のタイムを出すことですね。インカレ総合優勝に向けて僕がすべき仕事っていうのが個人追い抜きで表彰台に上ることなので、予選で確実に2番以上のタイムを出して順位決定戦に臨みたいです。
――目標タイムについて教えてください
眞砂:今回4分40秒切ってギリギリ入賞っていう形になると思っていて、この間の全日本学生選手権では外だったので37秒で1番時計だったんですけど、今回ベロドローム、屋内の50mバンクになるのでだいぶタイムは変わると思っていて、目標タイムは4分30秒です。目標としている1番時計のタイムを出すには35秒以内が必要、それ以上のタイムを出して決勝に残れるようにします。
――タイムへの手応えを教えてください
眞砂:合宿中はフライングで練習していて、2kmまではタイムが4分30秒以内のラップは刻めているので、本番スタンディングで残り2kmたれないで保てるかっていうのがタイム出せるかのカギになりますね。
――レースプランを教えてください
眞砂:予選は相手見ないで自分の世界でラップだけ見て走りますね。決勝では3kmは自分の感覚で、残り1kmから相手を見ながらどんだけ巻き返していけるかっていうのが僕の毎回の走りですね。
――今の調子でいつもと同じスタイルで走れそうですか
眞砂:今のままだと2kmしかもたないですね。最初から最後まで同じペースで走り続けるっていうのが僕の脚質なので、調子が悪かったとしても最初から最後まで同じペースで走りたい。そうすればある程度タイムはでるので、注意していきたいです。前半だけ速くて後半失速っていうのが最悪なのでそれだけは避けたいです。
――チーム・パーシュート、ロードレースついて教えてください
眞砂:プランとして、個人追い抜きで順位決定戦に残ったら団体追い抜きは出ないつもりだったんですけど、今回のインカレ競技日程だと予選と予選決勝の間1日空いてしまうんです。僕の脚質的に前日も走っておいたほうが良いので、間にある団体追い抜きにも出場することになりますね。ロードレースは僕が仕事することはあまりないので、参加するだけという感じですね。余裕があるだけロード班を頑張ってサポートしたいです。
――チーム総合優勝に向けて新しい取り組みが行われていたら教えてください
眞砂:昨年はほとんどノープランでインカレに挑んでいたんですよ。個人個人が頑張ろうっていう感じで、団体での練習もあまりできていなかったしモチベーションもここまでではなかったです。ただ今年は練習においても改革が入りまして。昨年のインカレが終わって、冬から筋トレを取り入れていこうっていうことで各々練習表を書いていったりとか、ウエイトとかで筋力強化しながら春に入っていきました。それが功を奏したのかみんな春先から全国大会良い感じのタイムを出してきて、そういった意味ではチームの絶対的力が今年は高いと思います。優勝に絡めるチーム力を持っているので、モチベーションも過去最高だと思います。
――今年のチームはどうですか
眞砂:そうですね、今年は4年生がみんな全国チャンピオンになってますし、僕の代も松本、板倉、自分も全国大会で表彰台上がってますし、下の代も野本はロードでガンガン走れてますし最近はみんな力ついてきていて、明治大学自転車部史上最高戦力だと思いますね。
――インカレは3回目となりましたが取り組み方に変化はありますか
眞砂:新体制になってから新しく中距離班ができたんですけど、その中距離班のリーダーになって、今まであまり自由とは言えなかった練習も自由にできるようになりましたね。リーダーとしてどうすれば中距離班の一人一人の脚質に合った練習にできるかっていうのも考えて、力が上げられていると思います。下を指導するっていうのも自分としては良い刺激になっているんじゃないかなと思ってます。今回の合宿でもトラックの中距離班を引っ張ってきて、自分の中にリーダーシップが形成されているなっていう感じがあります。
――最後に意気込みをお願いします
眞砂:とにかく僕は表彰台に上って、みんなで総合優勝して、みんなで最高の打ち上げをするっていうのが目標です。
☆松本祐典(法3=北桑田)☆
出場予定種目:ロードレース
――インカレ直前の心境を教えてください
松本:合宿がおととい終わって、後は自分たちロード班は大会出るだけ、調整してレースに最高のコンディションで臨めるように整えていこうかなと思います。
――インカレ前の課題として何が挙げられますか
松本:1年、2年のときも調子悪くてインカレにコンディション合わせられなくて、2年ともリタイアしてるので、普通に自分の実力をしっかり発揮できれば、上位に入賞できる力はあると思っているので、自分の力を出せるようにコンディションを合わせてければいいかなと思います。
――インカレ前合宿はどうでしたか
松本:ロードも今回、六大学戦から1週間ほどやって、それ以降はもう予定ないので、次ももうインカレの初日に伊豆の方に入る予定なので、特に合宿はなかったです。こっちでいつも通りの練習をして。
――インカレ前の練習の成果はあったか
松本:今までシーズンでレースとかあって、みんなも結構成長してきて、上りでもみんな走れてきています。
――3年目のインカレですが
松本:3年目にこだわりはないですけど、今年は総合優勝狙えるので、何が何でも結果出して、総合優勝に貢献できればと思います。
――その後の目標は何かありますか
松本:国体は出る予定ないので、ツール・ド・北海道があるのでインカレの後はそれですけど、あまりそれ以降は考えていないです。とりあえずインカレを最前の目標として。
――インカレの個人的に思う見どころはどこですか
松本:どの種目でも優勝できるレベルの選手はいるので、特に4年生は特に優勝できるレベルの人たちなので。そことどれだけそれぞれの種目に出てる人たちが順位を上げられるかですね。優勝してポイント取るのは絶対ですけどどれだけの順位で取れるか、特にロードは最終日なので、トラックで総合1位で来ても、ポイント取れなくてもロードがあるので、一番重要になってくるので、結構頑張らないといけない。
――小林選手についてどう思われますか
松本:小林さんはスプリンターなんですけど、今シーズンの個人戦とか全日本選手権とかでもかなり全国レベルでクライマーの一人かと思うぐらい上れてて、スプリントもできるし上りも上れるし。集団でゴールになったときに確実に1位を取れるので、そういう展開になれば絶対優勝を取れる形になっている。自分たちは自分の走りができるようにお互い長所を生かして走る。
――明大のロード優勝のためにカギとなるポイントはどこか
松本:トラックの総合ポイントによって走り方変えないといけないと思います。トラックが良ければ、ロードのCACのコース結構きついので、攻めてもしダメだったりリタイアすることになってしまうとか、実力が思ったよりなくて完走できないとかいう状況になった場合にポイント取れないとダメなので、守りって言ったら悪いですけど、確実にポイント取れるような走りをした方が総合優勝につながるなら、個人の優勝がもしできなくなったとしても、確実に入賞を狙うような走りをした方が自分はいいかなと思います。トラックのポイントがあまりよくないのであれば、攻めた走りをしないと逆転は難しいと思うので、他の大学にも強いロードの人はいっぱいいるので、走り方を前日のトラック終了時点のポイントを見てどこまでの順位に入らないといけないかを計算して、話し合って決めていきたいと思います。
――注目している他大学の選手はいますか
松本:鹿屋体大の徳田選手は、個人ロード3位だった時は徳田選手1位で、全日本で3位の時は徳田選手2位で、いつもギリギリで負けているので、三度目の正直というか今回は勝っていきたいなと思っています。あとは日大の岡本選手とかは、徳田選手もそうですけど同じジャパンのナショナルチームで走っていてお互いどんな走りするかとかどんな展開してくるってのも分かってるので、弱点とかこういうの苦手だなってのを見ていってやっていきたいです。
――全体としてのインカレへの意気込みを教えてください
松本:今までのレースとか個人ロードとかもそうなんですけど、自分の走りが良ければいいって言い方悪いですけど、自分で展開を考えてっていうイメージが強かったんですけど今回はポイントが付くので、自分が上位にいればいいってわけではないので、自分が優勝できて他の人が完走できないのであれば自分が順位下げてでも他の人が完走できる方が、ポイント取れた方がいいので、とりあえず自分は総合優勝できるためだけに考えて自分の順位捨ててでもポイント多く取るということを考えてやっていきたいです。
――3選手とも、ありがとうございました!
◆文部科学大臣杯 第72回全日本大学対抗選手権自転車競技大会◆
日程:8月25日~28日
会場:日本サイクルスポーツセンター
トラック:伊豆ベロドローム(屋内250m)
ロード:5kmサーキット(左まわり・秀峰亭スタート・ゴール)
次回はインカレ開幕直前特集として、4年生の直前インタビューをお伝えいたします。お楽しみに!
[自転車部担当一同]
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