全員出場でホーム2連勝/関東大学女子2部リーグ戦

全員出場でホーム2連勝/関東大学女子2部リーグ戦
 前日に引き続きホーム・駿河台体育館で行われた関東学大との2回戦は、87―56で危なげなく勝利。序盤で試合を決め、全員出場でホームの声援に応えた。これで開幕4連勝とし、江戸川大と並んで2部Bブロック暫定1位で2週目を終えた。次週は江戸川大に場所を移し、大東大と対戦する。

 スターターは、藤野希生(国際2=埼玉栄)、坂本真祐(情コミ1=山村学園)、松本真衣(理工3=鵬学園)、多久文乃(情コミ2=東京成徳)、萱沼史織主将(情コミ4=埼玉栄)。

 第1クオーター(Q)で勝負を決めた。開始3分は追いつ追われつの状態が続いたものの、坂本から萱沼の連携で10―8としてからは、試合終了まで一度もリードを許さなかった。ところどころミスも見られたが、冷静さを欠かず堅守とリバウンドでカバー。相手が早々にためたチームファウルで得たフリースローを丁寧に沈めていき10点を稼ぐと第1Qだけで14点差をつけた。第2Qには、5分間ノーゴールと苦しい時間もあったが、多久の懸命のリバウンドなど身体を張ったプレーで粘ると、坂本の連続3Pシュートで再び相手を突き放した。
 この日もチームハイの17得点をマークした萱沼。自身のプレーで魅せるだけでなく、キャプテンとして常にチームの中心で「自分たちがやるべきこと」を明確に指示する。第3クオーター、3ファウルの多久に代わって入った笠井の迷いのあるプレーに「打てると思うからパスつなぎ過ぎないで」と声掛け。直後のプレーで笠井は外のシュートを決めてみせた。「淡々とやる子が多くてそこで飲まれることもあるので声掛けるのは大事だと思っている。声だけは出してます」と萱沼。キャプテンの一声が、少数精鋭のチームを一つにする。

 初のホームゲームは2連勝で終えた。1プレーごとに拍手と声援が送られる温かい雰囲気の中、10人全員が出場し、5人が2桁得点を記録。チーム全員の活躍で開幕4連勝をつかみ取った。次週は昨年3部1位で2部昇格を果たした大東大との2戦になるが「前半のヤマ」(渡辺徹監督)となる大妻女大戦に向け、きっちり勝利を積み重ねたい。

[吉川真澄]

試合後のコメント
渡辺監督

「昨日のゲームを見てもきちっとディフェンスをやれれば勝てるということは分かっていた。ただところどころミスというか、パスで雑だったり弱かったりしたところが目立った。大妻が相手だったらあれで引っかかって運べなくなってしまうのできっちりやらなくちゃいけない。強いパスやバウンドパスを使う。そういうとこを修正していかなくちゃいけない。調子いい者、悪い者いるけどチーム全体的としては今のところ得点も失点も目標通りやれている。来週の大東も勝たなきゃいけない相手なんで、これを継続していきたい。やっぱり前半のヤマは大妻なので、そこに向けてしっかりした戦いをしたい」

萱沼
「ちょっとバタバタしすぎていたが、それを修正できたところは良かった。(第2クオーターは苦しい時間が続いたが)プレー的にはバタバタしてしまったけど、気持ち的にはみんな焦りもなく落ち着いてやれていた。1年生は本当にすごい。しっかり全体を見て意思を持って思い切ってやってくれているので頼りにしている。(自身は)ポイントにはなれていると思う。その分相手に狙われている。でも自分がちょっと入らない時もみんなが決めてくれるので。チーム力はある。淡々とやる子が多くてそこで飲まれることもあるので声掛けるのは大事だと思っている。声だけは出してます。(昨年の)4年生が5人抜けて最初はやるしかないという気持ちと不安とでどうしようというところもあったけど、今はみんなを巻き込んで一つになって頑張ろうというのが、試合でも出てきていると思う。私はホームとか気にしないタイプでいつも通りやることをやるだけなんですけど、雰囲気はすごい温かくて包まれている感じがあった。大東は一人一人のポテンシャルがあってきっちりやってくると思うので、受け身じゃなくプレッシャーかけて自分たちの波をつくっていきたい。4試合通して自分たちがやるべきことを落ち着いてやることがカギになると感じた。相手がやってくることをちゃんと見て、やることをやっていきたい」

坂本
「今日はスリーは決めることができたが、自分的にパスミスとかシュートミスが多くなってしまった。(第2Qでの3Pシュートは)あそこでノーマークで打って決められたことで、流れが悪かったのを変えられたのはよかったのかなと思う。(次の試合に向けて)次は今日よりもちゃんとしっかり攻めてくるチームなので自分たちも慌てずに攻めることと、ミスをなくして一本一本大事にしていきたい」