サマーカップ優勝! 中大下し秋に向けて好スタート/交流戦苫小牧大会

 6シーズンぶりの優勝を果たした。試合開始早々から果敢に攻め、立ち上がり良く試合に入りこんだ。第1ピリオドで2得点を挙げると、その後も明大のペースで試合を展開。第3ピリオドで得点されるも、最後は3-2で試合を終えた。優勝は一昨年のインカレぶり。昨年度優勝を手にすることができなかった雪辱をついに果たし、10日から始まる秋季リーグ戦につながる貴重な勝利を挙げた。

 春のリベンジを果たした。第3ピリオド後半、中大に2連続得点を許し1点ビハインドになるも、最低限の失点に抑え見事優勝を飾った。今春行われた関東大学選手権では、決勝で中大に7―1と大差で敗北。それだけに「絶対負けられない戦いだった」(FW工藤翔介・政経4=北海道栄)と中大に勝つことはチームにとって大きなことだった。キャプテンのFW川村一希(商4=北海道清水)がいない状態での試合の中、チームが一丸となり勝利をつかんだ。

 序盤で一気に流れを引き寄せた。先制点を挙げたのはFW松本昂大(商2=北海道清水)。「ダンプして走ってっていうプレーができたことは良かった」と松本。ターンオーバーを減らし、何度もシュートを打ちにいくことでチャンスをつくった。そして第1ピリオド3分9秒、パワープレー直後、DF松金健太(法4=釧路江南)がゴール前の密集の中でも絶妙なパス。そのまま松本がスペースの空いたゴールの左側にパックを押し込みチームにネットを揺らした。続いて第1ピリオド10分58秒、FW高橋瞬(政経2=白樺学園)がパスを受け取るとゴールの右サイドにシュートし、2―0と中大を突き放した。第1ピリオドのシュート数は中大の6本に対して明大は20本。立ち上がりでの得点が勝利へとつながった。 
 攻撃のみならず、守りも光った。第2ピリオド以降徐々に中大の攻撃が増えてきたが、GK磯部裕次郎(政経1=武修館)のアグレッシブな守りを中心に中大からのシュートを何度も防いだ。「全体的に前線で守ってくれてそんなにシュートは来てなかったんでプレイヤーに助けられた」と磯部。全員で守りに徹したため、第2ピリオドまでを無失点で終えることができた。第3ピリオドでは立て続けに2点を奪われる場面を見られたものの「みんな冷静で、心に余裕があった」(高木俊吾・政経4=駒大苫小牧)と崩れることなく、2失点でとどめた。

 秋季リーグでも優勝を。今回の優勝の感覚を忘れず、秋季リーグ戦でも一つ一つの試合をものにしていく。「目標は秋、インカレを取ることなので、このいいゲームの感触を忘れないでいけたら」(松金)と気合は十分だ。最後2失点したことなど反省点は修正し、気を引き締めて臨みたい。春は逃したが秋は必ず優勝し、中大の三冠を阻止しにいく。

[相澤日向]

試合後のコメント
間中朗監督

「ずっと中央に、一年間くらい勝ってなかったので、選手は少しホッとしたのと、中央にも勝てる自信がついたと思います。ただ中央もベストではなく、明治もキャプテンが出てないのでお互い同じような感じなのかなと思います。一人一人の上乗せはできていると思います。これからの秋のリーグ戦は長いのでいかに、それを維持して今の状態に持ってくるかというところだと思います。(MVPは)高橋ですね。本人も努力してのこの結果だったので良かったと思います。(立ち上がりについて)昨日の早稲田戦もそうなんですけど、選手もちょっと気付いてきて、立ち上がりから入れるように良くなっていくと思います。このまま続けて上積みできるように頑張りたいと思います。秋優勝できるように頑張ります」

川村
「僕は出てないですけど、上から見て安心感ありましたし、チームが合宿頑張ってきたんだなとおもいまし。中央にまず勝って優勝できたのはうれしいです。(リンク外から見ていて)普段あんまり外から見ることはないんですが、もちろん出たい気持ちが強くなりましたし、上から見るのも悪くないなと思いました。みんな頑張っている分、秋頑張らなくちゃなと思いました。(チームの雰囲気)合宿僕がいない中でも、頑張ってきたんだなと。個々に伸びている選手もかなりいました。特に高橋です。今までケガで試合出れなくて、夏のオフ期間頑張ってたのを見てたんで、こういう風に結果に出て良かったです。(大会に向けてどういう気持ちで臨んだか)合宿の成果が出る部分で、サマーカップの優勝を目指して、合宿行ってるんで、絶対優勝するって気持ちでみんなやっていました。(立ち上がりについて)やっぱり、春の大会はキルプレーが多くて流れを悪くしたので、今回は我慢して我慢してできたかなと思います。できればゼロで終わりたかったですが、良かったです。チーム全体でペナルティーを気を付けている部分なのでそこの意識が変わったっていうのはいいスタートだと思います。秋リーグは僕も戻ろうと思っているので、とりあえず凄くFWの層が厚くて良いセットができてます。僕もセット争いにしっかり入れるように試合でアピールしていつも良い試合ができるようにしたいです」

工藤
「素直にうれしいです。相手のチームも鈴木選手とかがケガしていなかったんですけどこっちも相馬秀斗選手とか川村選手とかキャプテン不在の中でやっていたのでその中では対等にできたかなと思って、その中での勝利っていうのは大きかったんで春負け越して大敗したんですけど絶対に今回は勝ってやろうと。トーナメントなので中央が来るかどうか分からないですけどそこでいい感じで中央がきたので、絶対負けられない戦いだったので強く勝ちにいきたいっていう気持ちで臨みました。チームの雰囲気は全然悪くないです。毎回毎回悪くないです。ベンチの中の雰囲気も、相木健太と自分で盛り上げてって。立ち上がりも全然悪くないですし、反則少なくしていこうっていう自分たちのプランだったので、反則少なかったっていうのは本当にこれからの強みになりますしシュートも打って走って、取りあえず足を動かしていってたので、だからパス通ったのかなって思いますし反則も少なかったのかなと思います。(3点目のゴール)絶対にゴール決めてやるっていう、3点目入れてやるっていう気持ちもありましたし取りあえず勝ちたいっていう気持ちがゴールにつながったのかなって思います。(MVP)みんなのMVPだと思います。自分一人だけのMVPじゃないですしそのなかでMVPを取ったってことはすごいうれしいですし。今回は自分一人のMVPじゃなくてみんなのMVPって感じです。取りあえず秋は優勝っていうのを目標にしてやっていきたいですし、これからキャプテン帰ってくるのでその中でも競争率激しい中で、一希が帰ってきてポジション争いとか高いレベルの中で自分たちも上のレベルにいけるようにまだまだ努力していきたいと思う。相馬君もケガでいないっていう状況だったので、相馬も帰ってきたらさらに強いチームになると思うので。その中でみんなでチーム内で争っていきたいですし、そうすることによってさらにレベルアップできると思うので頑張っていきたいですし。とりあえず優勝っていうただそれだけです」

松金
「久しぶりの優勝なんで、どんな大会でも勝って終わるっていうのは気持ちがいいということを実感しました。欲を言えばゼロで終わりたかったです。(立ち上がりについて)課題の一つではあるんですが自分がチームメートに言ったのは立ち上がりが悪いのが明治だから、1ピリ我慢して調子悪くても、得点できなくても失点を抑えることはできるので、我慢するのもやって行こうって話をしました。(最初の得点)パワープレーから崩してからの得点なのですが、この大会、パワープレーがみんな自信持っていて、チャンスもつくれて、スコアもできたのでいい仕上がりだったと思います。(失点こそはしたが)あそこで踏ん張って、流れを渡さなかったのはかなり大きかったと思います。今日に関してはみんなやるべき事ができた時間帯が多かったのがあると思います。(ペナルティーについて)この大会でいえば、ペナルティーを気を付けていこうと言ってたんですが、専大戦でペナルティーで先制点を与えたりして、改めてペナルティーの重要さを痛感したと思います。そこから早稲田、中央の試合で我慢できるプレーが多くなったと思います。そこから秋、インカレってつなげていけば優勝するチャンスは大きいと思います。カギとなるところですね。目標は秋、インカレを取ることなので、このいいゲームの感触を忘れないでいけたらなと思います」

高木
「率直な気持ちうれしいですね。最後は今後の課題になるであろう、失点があったのでそこは改善していきたいと思います。(ベスト6に選ばれたが)正直、あんまり腑に落ちない部分があるんですが、それは素直に受け取って、それぐらいの活躍をしたんだと思って次につなげたいと思います。(立ち上がりのよさ)早稲田戦から立ち上がりがすごく良かったです。ただ、立ち上がりが良くなると、後半が駄目になっていく部分が今後の課題です。(ペナルティーについて)春の大会は反則で苦しんで大敗を喫しているので、そういう面ではかなり頑張ってきました。一人一人がチームに貢献するんだという考えで僕はやってます。合宿はケガ人、病人が多かったので一人一人が個人力アップ、人数が少ない中で、いかにできるかっていうのを精神面でとか体力面とか重視しました。(連続失点したが)いつもの明治だったら崩れるんですが、今回はみんな冷静で、心に余裕があったのが良かったです。秋は絶対全部勝つこと、そしてできるだけ完封して、インカレ優勝につなげたいと思います」

高橋
「今年の春も負けてチームがずっと優勝できていなかったので、夏合宿始まるときに1から頑張っていこう優勝していこうという話をしてて練習も厳しくなったのですが、みんな頑張って乗り越えたことが優勝につながったと思います。合宿のテーマであった無駄な反則をしてしまう気持ちをつくらないことと、走りきることのために体力強化をやっていました。普段通りの明治のホッケーをしようと1Pからゴールに圧倒していくと決めていたのが今日のホッケーになったと思います。(追い上げられて)監督からはいつも通りの試合をやれ、短いシフトでホッケーしてくれと言われて徹底できたと思います。(自身について)最初に点数取れたことは良かったですが、試合トータルとしてみたら体力がまだ足りないのと状況判断をもっとよくしないと駄目だと思いました。ベスト6はうれしいですが、秋にはさっき挙げた課題を克服して試合に臨みたい」

松本
「1年目入ってきて優勝できずに終わって、2年目でサマーだったんですけど、優勝できたのはすごいうれしいしチームが一丸となってキャプテン不在のなかでみんな声かけていいプレーできて優勝できたのはすごい嬉しいです。(チームの雰囲気)最初まで良かったんですけど途中で点数入って少し悪い方に流れてしまったんですけどそれを最後まで悪い流れじゃなくて良い流れで3―2で終われたっていうのが良かったと思います。今日の得点はたまたまっていうかずっと入れてるのもたまたまだと思ってるし、得点っていうよりは昨日結構ターンオーバーしてミスが目立ったんでそれを無くそうっていうプレーでダンプして走っていうプレーができたことは良かったかなと思います。今日は果敢にシュート打って、チャンス作れたのがよかったのかなと思います。(ベスト6)そこに関しては別になんとも思っていないというか。もらえたのは良かったんで大事にします。このままの良い流れで初戦から明治らしいホッケーで守りから攻めに移行して良い流れでゴールを決めて。明るいチームが明治の良いところだと思ってるんで、声かけて、いい声出してまた優勝に一歩でも近づけていければいいなって思ってます。キャプテンも不在で、ケガというか病気で。あと相馬とかもケガで出れてなくて、ケガ人が多い中での試合になると思うんですけど、そこはどこのチームもケガ人が多いと思うのでそこは平等だと思って関係なく頑張っていきたいと思います。(秋は)88番の相馬は出れなくて、キャプテンの一希さんも本調子じゃないかもしれないですけど出るか出ないかって感じです」

磯部
「ただうれしいです。うれしいの一言です。(春中大に負けたからということが大きいか)そこが大きいですね。試合の前から絶対にリベンジするって気持ちで臨んだんで、本当に勝ててうれしいです。1、2ピリ、3ピリも全体的に前線で守ってくれてそんなにシュートは来てなかったんでプレイヤーに助けられたって感じです。最後気の緩みじゃないですけどチーム全体的に引き締まり悪かったのかなっていう印象あるんでやっぱりそこもしっかり秋に向けて修正していかなければいけないなと思います。(入れられた悔しさっていうよりも)嬉しさのが全然(ある)。でもしっかりビデオ見て反省しないといけないと思う。でも今は喜ぶだけでいいかなと思ってます。(ベスト6)やっぱりそういう賞もらえるのはすごいうれしいんで。相手の金子将太朗もすごいいいセーブしてたんで、たぶん勝ったから自分になっただけなんでうれしいですけどまだ全然自分の足りないところあるんで修正してもっと高めていきたいなと思います。合宿始まってケガ人とかもいて全員で練習っていうのはなかなかなかったんですけど、各セットごとに連動してますしチーム全体も凄く元気にやってて。1年生ですけど見ててすごいいいチームだなと思いました。秋に向けてこのままスタート切れればいいかなと思ってます。(川村さん)出れてなくて工藤さんが代わりにキャプテンやってたんですけど明治の4年生はみんなすごいいい先輩なんで誰がキャプテンやっても。キャプテン、アシスタントキャプテン関係なく皆大きな存在なんで安心感あります。(秋への意気込み)チームとして絶対秋リーグ優勝すること。個人的にはライバルの中央の金子将太朗だったり東洋の古川駿だったりに技術面で勝てなくても気持ちで勝てるように明治らしさをどんどん出して頑張っていきたいなと思います」