
明大の弱点あらわに インカレ出場へ暗雲/関東学生個人選手権本選
またも風に苦戦した。「明治の選手は風に弱い」(高田健太・営2=関西大倉)と語るように、多くの選手が風の強くなった第2ピリオドに成績を落とした。明大の射場が住宅街に囲まれており普段から風の吹いた状況での練習量が少ないのが原因だ。リーグ戦で安定感を発揮した千葉祥平(法3=鎌倉)は練習不足も重なり普段の感覚をつかめずに苦しみ53位。「改めて実力不足を痛感した」と自分自身の現状を見つめ直した。全体としては結果は振るわなかったが、この1戦で選手それぞれが収穫を見つけた。「テンポよく射てれば点数はついてくる」(千葉)と前を見据え次なる目標に向けて進む。
[鈴木貴裕]
試合後のコメント
荒木慎也(政経4=明大中野)
「今日は573点でした。練習していない中ではいい点なのではと思います。70メートルは自分の射ち方がもし悪かったらそのまま点数に出る競技なので、ちゃんと射とうとリラックスしつつ、自分の型を残しながら射つというのが難しかったです。練習でもそういうのを気をつけてやってきたんですけど、もう少し練習から集中してできればよかったかなと思います。今日はそれがうまくできなくて最後まで貫き通せなかったです。後半の方に集中が途切れてしまったので点数が出なかったかなとは思います。もう少し練習しておけばというのもあったんですけど、まあ今日の点数は実力どおりかな。全国に出るその前の人たち、という本戦の雰囲気は伝わってきました。上に行けば行くほどみんなリラックスして和気あいあいとやって、でも真剣に射つときは射つというふうにやっている気がしました」
佐藤瞭平(法4=世田谷学園)
「今日は535点でした。後半失速したなと。前半の3エンドに関しては良くて今日いけるかなと思ったんですけど、予選と同じく後半全く弓が引けなくなってしまいました。体力はどうしても落ちてしまっているなと感じました。この1週間あまり練習できていませんでした。70メートル練習で射ったぶんに関しては当たっていたのでいけるかなと思ったんですけど、長い時間練習できていなかったので、前半良くても後半がついてこなかったかなと思います。(自身にとって最初で最後の本戦は)普段の予選と違って周りの人たちがレベル高いのでいい刺激というか、楽しかったです」
松本龍也(法4=安積)
「今日は550点でした。国体予選の点数を超えたいと思っていたんですけど結局超えられなかったので残念でした。後半は良かったんですけど前半は八幡山で練習してきたときの感覚とかサイトの高さとかがちょっと合わなくて、よくわからず射ってたので乗れなかったかなと思います。後半からちょっと感覚取り戻したのでこのくらいかなという感じは出たんですけど、残念でした。(本戦は)出られない人もいっぱいいたので、そういう人がいる中で4年生で出られたのは良かったです。これで引退しようかなと思っているので、最後に予選を通過してこういうところで試合できたのはよかったです」
有安洋貴(営3=桐蔭学園)
「(振り返って)最初、試合の目標点が600点だったんですけど前半は気持ち良く射出て、291点という自分でも納得のいく結果が残せた。後半、風が吹いてきて自分も疲れもあって、どうしても失速してしまったというのが痛かったとこかなと。(予選から取り組んできたこと)毎日射場に行って、300本以上は射つようにして感覚をつけようと練習してきた。70mは練習では当たるんですけど試合だと自分の体の状態だったり、風だったりがあって、やはり試合は難しいかなと。(今後に向けて)直近だと同大戦があって秋の試合シーズンもあるので、そこで試合に出てリーグ戦に向けてどんどんペースを上げていきたいなと思う」
草野孝平(理工3=東工大科学技術)
「今日は575点だったが目標は600点だったので納得はしていない。全体的に風があって、打つ時に焦ってしまった。予選から今日まであまり練習ができず筋力を落としてしまったことが原因。とりあえず落ちてしまった筋力を戻したい。秋からはリーグ戦もあり、近くには同志社との練習試合もあるのでそこで結果を残していきたい」
工藤大暢(政経3=横浜緑ヶ丘)
「70メートルの競技が久しぶりでどれ位の点数が出るか分からなかった。風も結構あったが、対応することができた部分もあったので、今の自分の実力は出せたと思う。ただ目標は600点だったので自分の準備不足や力不足はある。今回は予選と本選の間の期間が短かったのでいつもあまり練習してないので70の練習だけをした。これから夏合宿を迎えて秋のシーズン毎週試合があると思うので、そこで去年苦しんで入れなかったメンバーに今年は入りたい。最近は調子も上がってきているのでそのままリーグ戦につなげていきたい」
國岡錬(政経3=和光国際)
「(振り返って)前半がすごく良くて、もう少しいけばインカレ出場も見えてくる感じでした。緊張はしていたんですけど軽く射てたので後半このままいけばって感じだったんですけど。どうしても体力面や精神面で疲れてしまって、後半落ちてしまったという点が残念。(予選から取り組んできたこと)70mという非常に風に流される距離だったので、射場で風が吹いても引き戻しができるようにという常に試合を意識した練習に取り組んだ。今日は風が吹い吹いたり止んだりと途中でわからなくなってしまった。でも落ち着いて、自分の射ができたのでそこがよかったです。(今後の課題)今大会後半に体力、精神力、集中力がもたなかったので、最後まで集中して射つということを今後の課題にしたい」
千葉祥平(法3=鎌倉)
「改めて実力不足を痛感したのとともに、この暑い中無事に終えられてよかったなと思います。(目標は)600点をいつも基本に考えているので、それを目標に置いて射っていました。特に70m2本を射ち切れるように、テスト期間とかで練習不足だった分を取り戻そうと練習していました。技術面よりは体力面というか。特に点数は期待していなかったじゃないですけど、そこまで出るとも思ってなかったです。点数よりも射ち切れるかどうか、体力不足で打てないってとこをなくそうと思ってやりました。もっと出せればいいかなと思ってますけど、自分の中では落としたとこもあったけど耐えたと思います。あんまり考えずにテンポよく射てれば点数はついてくるなと思いました。結構気にしすぎてる時は体が固くなって変な方に力が入ったりがあるので。試合シーズンで他大との定期戦、団体戦が増えてくるので個人戦とは違った雰囲気で、チームの代表として出るので、もっと責任感とかプレッシャーに負けずに点数を出していけるように練習していきたいです」
土川巧(商3=明大中野)
「(振り返って)前半がすごい悪かったんですけど、後半調子がよかったので半々という感じ。前半悪かったんですけど、そのまま落ち込まずに少しは返せたので自分なりにはよかったと思う。(今後の課題)1番最後に焦ってしまって、ミスをしてしまったので精神的な面でミスをしないようにしたい。予選は50mと30mの試合だったんですけど、今後は70mを多く射ちこんでいきたい」
森田悠史(理工3=関西大倉)
「練習よりかは下がってしまったんですけど、ほぼ実力どおりの点数が出せたかなと思います。前半ちょっと硬くなりながらも何とか300点に乗せられてよかったんですけど、後半風がいつもより強くてさらにちょっと休憩が空いてしまって体がついていかなかったというのをよくわからずそのまま射ってしまいました。1エンド目に大きく点数を落としてしまったんですけど、そのあとは大体風の状態をつかんでいつもどおりの点数を出せたので、諦めなかったというのは後半の良かった点です」
柳澤直樹(商3=巣鴨)
「(振り返って)今日の目標は600点以上だったんですけど、500点前半で目標とは程遠い結果になってしまったんですけど、途中で改善点に気付けて試合中に改善できたことは多少なりとも収穫かなと思う。(予選から取り組んだこと)本当に70mしか練習をやってこなくて70mの感覚をつけるようにした。練習ではよかったんですけど、やっぱり試合になると顔で迎えに行ってしまう癖が出て、練習通りにはできなかった。やれることはやってきたつもりだったので、よかったかなと思う。(今後)同大戦や秋の試合シーズンも始まるので、ショートハーフに力を入れて、一軍に入るのもそうですけどしっかりエイトに入ることを目標にしっかりと練習していきたい」
高田健太(営2=関西大倉)
「目標はインカレの行ける620点だったが全然届かなかった。原因は自分の苦手とする風読みがしっかりできなかったこと。予選から本選までの間予選で崩れてしまったフォームを修正したが、また今日崩れてしまって意味のない練習となってしまった。普段からの風対策の練習が足りなかったので反省点。僕を含め明治の選手は風に弱い。去年からずっと風に強くなると言っているがなかなか体得できないが諦めずに挑戦していきたい。インカレフィールドもあるので今の夏の成果が秋に出てくると思うのでモチベーションは少し下がってしまうかもしれないが耐えて頑張りたい」
河西真帆(農4=横浜緑ヶ丘)
「最終的な結果は思ったより良かったんですけど、個別のエンドで見ていくと風が強くなってきてから自分の中で気合が入って段々当たるようになってきたので、それを最初からできなかったのが惜しかったなと思います。今回は目標の点数をあまり持っていなくて、今の自分だとインカレには行けないと思ってたので、そんなに高望みはせずにただ70m2本しっかり射とうと思ってました。70mはあまり練習していなかったので、練習量を増やして、感覚が良くなったのはよかったです。私はそんなに風に悩まされなかったです。でもいつもだったら風は弱くて、今回たまたま運良く風がマッチしてただけで、射てたのを自信にせずにどんな風にでも対応できなければいけないなとは思いましたね。団体戦から個人戦になってから、体が軽くなったというかプレッシャーがなくなったのを感じます(笑)そういう意味ではプレッシャーもこういう風に変えていきたいなと思います」
菊地遥(理工3=春日部共栄)
「目標は去年のインカレの出場ラインの580点だったが今日は全然届かなかった。前半はビビらずに気楽にうった結果良かったが後半風が吹いてきて対応できなくて点数が伸びなかったのが悔しい。夏合宿ではこれから主力になってくれるであろう2年生と1年生の指導をしっかりしていきたい。近い練習試合ではチームを引っ張っていけるようにしたい」
小林美穂(商3=雙葉)
「予選の時点からクリッカーを落とすのが怖いという症状が出ていて、この一週間それを改善しようと努めてきて、今日の自分の課題としてクリッカーを全部きちんと切って射つっていうのを決めてました。今日の試合としてはきちんと射つことはできたんですけど、点数的には悪いので、まだ自分の練習不足だなと思います。風もあったんですけど、みんな同じ条件で射っているので、風が強いことを言い訳にするのは甘えなのかなと。風が強くて風に負けるなら、風に負けないような射形にしなければいけないですし、同じ条件でも点数出してる人もいっぱいいますし。前半後半、どちらもまだまだでした。(次は)秋の定期戦があるんですけど、今までは全部いい点数出そうと思ってて、全部出たい気持ちもありますが、リーグ戦をきちんと見据えてリーグ戦で点数が落ちないようにしていきたいです」
溝口美里(法2=都立日野台)
「前半の方から自分が目標としていた点には届かなかったんですけど、風とか八幡山の射場では経験できないようなことがたくさんあって出れて良かったなって。後半にわりと点数をよく出すので、後半に出そうと思ってたのに風が出てきてそれに対応できなかったです。70mの射形をコーチにも見てもらって、射ち感は良くなって、一番いい状態で今日これたかなとは思ってます。他の人が風に流されてるエンドで自分的にうまく射てていい点が出たエンドがあったので、そこはすごく良かったと思ってます」
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