
悔しくも決勝進出はならず 明大のインカレが閉幕/全日本学生選手権6日目
リベンジはお預けとなった。小堀・坂井組との対決は今回が三度目。5月に行われた春関と昨年のインカレインドアで敗北した、諱・澁田組の因縁の相手だ。満を持して挑んだこの試合。チャンスは序盤からずっとあったが、ブレークしてもその次のゲームをサービスキープできない。自分たちの拙攻にフラストレーションが溜まっていった。第1セットを3―6で落とし、迎えた第2セット。拮抗(きっこう)した試合を展開するも相手のミスもあり、1―2から立て続けにポイントを重ねることに成功。4―2まで盛り返した。だが、この絶好の追い上げムードもそう長くは続かない。「そのままの勢いで行きたかったんですけど、意識しすぎた」(諱)「心に余裕がなくて」(澁田)と自分たちのテニスができなかった。そこからは1ポイントも奪うことができず4―6で敗北。悔いの残る結果となった。
「悔しい」の一言に尽きる。西脇は試合開始から終了まで、ずっと相手に主導権を握られていた。第1セットを3―6、第2セットを1―6とされる一方的な試合運び。何もかもが上手くいかなかった。「向こうが何かをしてきたわけでもなく、自分が勝手に負けた感じ」。普段通り戦えば負ける相手ではない。高校次から7年間、共にテニスに勤しんできた諱を破っての今日の試合だったため、勝ちへの思いもいつもより強かった。それだけにこの敗北は無念だ。
後悔はない。終わった選手たちはもうすでに新たな目標に向かっている。リーグ戦優勝。まずはそれからだ。「優勝するつもりでいます。メンツを考えても優勝しなきゃいけない」(西脇)「4年生全員が勝てば負けることはない」(諱)。あくまでも彼らにとってリーグ戦優勝は通過点にすぎない。狙うは全国。総力を挙げてリーグ戦で優勝し、王座への切符を手にしたい。
[谷山美海]
試合後のコメント
諱
「多分、心のどこかで引いてしまった部分もあったと思います。攻めなきゃいけない所で変なミスしたり、チャンスボールを相手にあげてしまったかな。(今大会への思い)シングルスは第一シードだったんでもちろん優勝しかったですけど、最後の大会で高校から大学と同期の西脇と当たれたのは、お互い良かったと思ってると思います。調子が絶好調っていうわけでもない中でベスト8まで行けたのは良かったです。ダブルスは澁田と去年の冬から組んでいて『インカレは優勝しよう』って言っていたんですけど。同じ相手に春関も負けて、インカレインドアも負けて、今回三度目の正直で挑んだんですけど勝てませんでした。最後リーグで勝つしかないです。(リーグ戦に向けて)僕らも今年が最後ですし。王座も行けてなかったんで。全員が主力なんで、最後に僕ら4人が。4人全員が勝てばチームとして負けることはない。最後早慶に勝って、とりあえず王座決めたいですね」
澁田
「シングルスはあまり納得のいく試合ができなかったので、悔いがないといえば嘘になります。今回出た課題を、次はリーグ戦しかないのでリーグでこの無念を晴らせるように、帰ってからまた練習ができるのでしっかり調整してからリーグでは絶対に勝って王座に行けるようにしたいです。ダブルスも同じで、正直ダブルスだけは優勝したかったなーって思っていたので今回負けてすごく悔しいんですけど、これもリーグ戦で無念を晴らせるように頑張りたいですね。切詰とか西脇の分まで勝ちたいなっていうのはありました。あいつらのためにも頑張りたいなっていう思いが強すぎたせいで、ちょっとプレーも固くなっていたところもありました。そこは反省しなければいけないです。勝ちたいっていう気持ちをもっとプレーの内容にいい影響を与えられるように、ポジティブに考えられる冷静さが欲しかったかなと思います」
西脇
「今日の試合は良くなかったですね。全然上手くいかなくて。上手くいかないなりに何とかしなきゃいかなかったんですけど。向こうが何かをしてきたわけでもなく、自分が勝手に負けた感じです。あまり良い試合ではなかったです。入れないといけない所で点を入れられなかったり、普段できていることができていなかった。そういう面では自分へのいら立ちもありました。オーバーに外に出さないように意識していたんで、気持ちのコントロールは少しはできてたかなって。本当は優勝したかったんですけど。僕は大学を卒業してもテニスを辞めわけではないので、優勝して周りに『あいつは強いから選手をやってるんだ』って見られたかったんですけど、ベスト4っていう少し中途半端な結果になってしまった。そこは残念ではあります。やっぱり悔しいですね。(同校対決を制しての今日の試合でしたが)諱とは7年間の付き合いになるんで、当たれたことがまずうれしくて。本当はもう一つ先で当たりたかったんですけど。最後のインカレで諱と当たれたのは良かったです。その分やっぱり今日は勝ちたかったんですけどね。(リーグ戦に向けて)優勝するつもりでいます。メンツを考えても優勝しなきゃいけない。リーグは全精力を使って。今は疲れてる場合じゃないんで。明後日からまた練習頑張ります」
斉藤
「相手は第1シードで春に負けた相手だったので、絶対に勝ちたいと思っていました。決め切れる球は決め切ろうと思っていましたが、取れそうなゲームも、落としてしまってそこから相手に流れを持ってかれました。スコア的には簡単に負けたように見えますが、内容的にはあと1本取れれば勝つチャンスもありましたし、課題も見つかったので、また練習していこうと思いましたが、実際ベスト4はうれしいです。(宮田)みほと一緒に勝って、インカレ本戦が決まって、シングルス負けた分、悔しさをぶつけようと話してました。どこまで行こうとは口にしてなかったですが、2人とも心のどこかで優勝したいと思っていたと思います。試合もやるにつれて、どんどん意気も合っていい試合が出来ました」
宮田
「思い切っていこうと思いましたが、この大会でリードしたところから挽回されることが多くて、今回も逆転されてしましました。第1セットは3―1とかにできれば、取れたのかなと思います、2-0の時にミスが増えてしまったのでリードした時に強気にならないと強い選手には勝てないと思うので、次からは頑張りたいと思います。正直いきなりベスト4になれるとは思っていませんでした。しかし、実際試合をしてまだまだ上を目指せると思いました。リーグ戦では勝ち切れるようにしたいです。1部と2部では大きな差があると思いますが、今大会で明治は上位を占めていたので絶対に上がれると思うので気持ちで負けないように頑張ります」
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