西脇、斉藤・宮田組、諱・澁田組が準決勝進出!/全日本学生選手権5日目

2016.08.19
 インカレも後半に突入し、5日目の今日も激戦が繰り広げられた。男子シングルスでは諱五貴(営4=松商学園)と西脇一樹(国際4=松商学園)の同校対決となり、西脇に軍配が上がった。男子ダブルスでは諱・澁田大樹(商4=鳳凰)組が、女子ダブルスでは斉藤佳帆(拓大紅陵)・宮田みほ(文1=名経大附高蔵)組がそれぞれ準決勝進出を決めた。
 
 下級生ペアが気迫で勝負を制した。女子ダブルスに出場した斉藤・宮田組は、昨日から今日にかけて行われた3回戦で首藤・反田組(慶大)に勝利。初のベスト8進出に喜ぶ間もなく行われた準々決勝であったが「3回戦を勝ち切れたので、良い流れで臨めた」(斉藤)と2人らしく前向きに捉え試合に挑んだ。第1セットの第1ゲームでは、安形・向井組(慶大)に0ー40と連取されるも「諦めずに、絶対に取れると信じていた」(斉藤)と粘り強いリターンでサービスゲームをキープ。その後も確実にスコアを重ね、6ー2で第1セットを奪取した。第2セットに入ると両者一歩も譲らず、奪っては奪い返されるシーソーゲームに。しかし、リターンで迎えた第8ゲームをブレイクし5ー3と一歩前進。このまま勢いに乗りたい斉藤・宮田組であったが、安形・向井組も意地を見せ、第9ゲームでは0ー40と一気に攻め込まれる。それでも「ここまで来たら優勝したい」(宮田)と気持ちを持ち直し、強気なプレーを発揮。最後は相手のボールがネットにかかり、6ー3で第2セットも奪った。勢いの止まらない下級生ペアは、明日の準決勝に挑む。

 同期そして、良き長きライバルである二人の対決を制したのは西脇だ。男子シングルスは同士対決となった準々決勝。最初はお互いのサービスキープ。そこから諱がブレークポイントを一度奪うも、弾を拾いに拾い続けた西脇が反撃。第8ゲームでブレークポイントを奪うと、勢いそのままにゲームを連取し、6-4で第1セットを制した。続く第2セットもお互い一歩も引かず、シーソーゲームの展開となるも「気持ちの入ったプレー」で諱を上回り、タイブレークの末で7-5とストレート勝ちを収めた。
 「同期に勝って、次も勝たないと意味がない」(西脇)。男子シングルスで、ほかの4年生は全員敗退し、ベスト4に残るのはただ西脇のみ。負けた同期のためにも。その思いを背に、次の準決勝に臨む。

 大会もいよいよ終盤に差し掛かる。対戦相手はいずれも全国から集う猛者ばかりだ。もちろん狙うは勝利の二文字のみ。必ず強敵を下し、優勝街道をひた走る。
 
[江原瑠那子・島村昭二]

試合後のコメント
西脇

「高校からの同期で長年の付き合いだったので、その相手と試合ができるのはある意味うれしかったです。当たるというの意識してたのですが、自分自身ドローがきつくて1回戦から結構タフでした、3回戦は春関準優勝の相手だったりとか強かったのでその中で勝って諱に辿りつけてうれしかったです。本当はここで同期対決はずだったのですが、切詰も澁田も負けたので明日は勝たないと駄目だなと思います。緊張過ぎて全然いつものプレーじゃなく、調子は言い訳ではないです。ただ要所要所で気持ちの入ったプレーで取れてるので連続してポイントが取れてるって意味ではいいと思います。(ベスト4の心境は)同期に勝って、次も勝たないと意味がないです。諱も昨年準優勝してるわけで負けたやつが報われないので、それ以上の結果を出したいです。優勝する気で似望んでいて、ファイナルセットに行かずにあがれてるので、体力的にも体も痛いところもないのでいい状態であがってきています。前まではある程度の結果が出たら気持ち的に甘えたかなと思います。満足してしまったと思います。今はもう一試合一試合勝たなくちゃいけないなと思います。次はインターハイ優勝している子なので強いですけど、4年生の意地を見せたいと思います。今回は懸けてるものが違うので優勝したいです。」
斉藤
「3回戦は、相手が春関で先輩が負けてしまった相手でした。どういう相手かわかってはいましたが、いろんなボールを使ってきて、積極的にポーチに出てきたので動揺しました。自分たちは声をしっかり出して思い切ってプレーしていこうと決めていたので、苦しい部分でも最後までやり切れて、勝ったときは本当に嬉しかったです。3回戦を勝ち切れたので、良い流れでチャレンジャーの気持ちで声を出して思い切って4回戦に臨みました。今まで勝てたことがない相手だったので、リベンジしたいと思いましたし、とにかく食らいついていこうと話していました。宮田は思い切ったストロークが得意なので、私はポーチに出ることを意識しました。出だしのサービスゲームで0ー40になってしまいましたが、そこからスコアを重ねてキープ出来たことが大きかったです。相手に簡単にブレイクされていたら、相手の流れになってしまったと思います。諦めずに、絶対に取れると信じていたので1セット目は取れました。2セット目になると勝ちを意識しました。そう簡単には勝てるわけではないので、自分たちのサービスゲームはキープしようと決めていました。シーソーゲームの中で一回ブレイクできたのですが、その後0ー40になってしまい、ここからいつもだったら守りに入ってしまい相手に流れを渡してしまうと思ったので、私がもっとポーチに出てプレッシャーをかけるようにしました。二人で思い切ったプレーができたので勝てたと思います。明日は全て出し切って、食らいついていきたいです。気合いと根性は負けないので、自分たちのプレーを思い切って楽しんで試合をしたいです」

宮田
「今日の一戦目はファーストセット取ったところからだったので思い切りやろうと思いましたが、相手のペースにはめられたり弱気なプレーが出てしまいました。競りましたが勝ちきれてよかったです。その乗りで次の試合も勝ててよかったです。(2戦目の相手について)対抗戦で一度負けていて、リベンジという形でした。ここまで来たら優勝したいので、思い切り強気で行きたいなと思っています。(斉藤)佳帆さんといい形で練習もしてきて勝てる自信があったのでベスト4に入りたいなと思っていました。ここまで来たら優勝したいです」