総合力で勝ち抜いた16人が本選へ/関東学生個人選手権予選

2016.08.17
 17日に行われる本選への出場権が争われる今大会。明大からは男女合わせて40名の選手が出場した。50m競技と30m競技で競われ、総合力で勝ち抜いた16名の選手が本選出場を勝ち取った。

 強風の影響が大きかった。3日間にわたり、5部編成で行われた今大会。大会初日の1部、2部では多くの主力選手が出場したが、激しく押し寄せる風に悪戦苦闘。「対策をしたつもりだったんですけど、まんまと風にやられた形になってしまいました」(加藤毅士・政経3=国際基督教大)。初日に出場した多くの選手は得点を大きく落としてしまう結果となった。しかし2日目、3日目では初日の悪天候を好機ととらえた明大選手が奮闘を見せ、多くの選手が本選出場を勝ち取った。本選ではインカレへの出場権が争われる。出場を決めた選手たちは次なる目標へと挑む。

 「どうしたら強くなれるかなどを考えてもう一回自分を見直してやっていきたい」(牧口和樹・政経3=明大中野)。今大会は試験期間による練習不足がうかがえた。今月末には同大戦、加えて秋には多くの練習試合が控えている。惜しくも本選出場を逃した選手もさらなる成長を遂げるため自己鍛錬に励む。

[藤田幸大]

試合後のコメント
荒木慎也(政経4=明大中野)

「部内試合の点数よりも40点くらい下がったので、広い射場に慣れてないのかなという気がします。現役のときより練習できていないので、感覚がどうしても鈍ってきて射ってる最中に分からなくなっちゃったり必要以上に気にしすぎたりというのもあると思います。(点数が落ちてしまったのは)練習不足とかが一番大きいのかなと思います」

佐藤瞭平(法4=世田谷学園)
「最低限目標にしていた数字(600点)なのでまずそこは一安心なんですけど、50でまあまあ良い点数出て、30も前半は良かったんですけど、後半体力不足で点数落としちゃったというのはもったいなかったなと思います。それでも600は出たので満足はしています。最後のエンド52点射てば600という数字でした。普段では全然簡単な点数なんですけど、自分は最終エンド苦手なところがあったので厳しい数字だなと思って、だったらもう気持ち良く楽しく射とうということで、どちらかというと本当に気持ち良く射ったら、たまたまぴったり52点が出て600点に乗りました。気負わず射てた最後のエンドかなと思います。(本戦)出るとしたら初めてなので、出るからにはインカレというのは一つの目標にはしたいです」

船戸康弘(文4=明大中野)
「1カ月ほど前の部内試合のときよりかなり落としてしまったのでかなり悔しいです。一応この試合でしっかり練習して試合出るというのはやめにしようと思っていたので、引退試合みたいに考えていました。悔しい思いは残ったけど後悔はない、という感じです。しっかり楽しく終えられたのでよかったなと思います」

松本龍也(法4=安積)
「納射会は630点くらいでよかったんですけど、練習量も落ちてあまり調子の上がらないまま今日まで来ちゃったんで、まあいっても600くらいかなという感じでした。想像どおりの点数だったかなと思います。比較的自分はホールディングの長い方ではないのであまり風の影響は受けない方だったんですけど、ちょっと吹いてるときは辛いときがあって、それで点数落としちゃうときもあったので影響は少しあったかなと思います。もし本戦出られたら、今年出た国体の予選と同じ形式なので、その記録を超えられればいいかなと思います」

村田将視(商4=日野台)
「1カ月くらい前の部内試合で今まで出したことないくらい低い点数を出してしまって、悔しいなと思ってそれなりに練習してきました。でもそれにしては低いな、どころではないくらいに低くて、正直納得はしていないです」

河西真帆(農4=横浜緑ヶ丘)
「(振り返って)王座が終わって、フィールドが終わって、1ヶ月だいたい空いたんですけど、その中で結構自分のモチベーションを保つことがなかなかできなかったです。1ヶ月間そんなに練習をしていなくて、1週間頑張って練習して試合に向けて取り組んでみたんですけど、やっぱり試合が終わってみると悔しいのでもうちょっとちゃんと練習しておけばよかったなと悔しさが残る感じです。大学4年のリーグや王座などで自分の直したらいいところはわかってきたんですけど、それを直そうと努力するモチベーションが1番の課題かなと思います。(今後の目標)10月の初めにインカレフィールドがあるので、そこまでは全力でやると決めていて去年よりいい結果を出して、4年生の有終の美を飾りたいです。それ以降も弓をやめるつもりはないので、社会人になっても続けていけるようなインカレフィールド以降のモチベーション探しを一つ目標にしています」

國岡錬(政経3=和光国際)
「(今日を振り返って)直前の練習とかではそんなに当たっていなくて、感覚が良くなくて、今日風が強くて不安だったんですけど、体の力が抜けてリラックスできていて、結果的に自己新の記録が出たのですごい良かったです。風の影響を見極めて、射つことができたと思います。(取り組んできたこと)どうしても試合で緊張してしまうんですけど、練習で自信をつけて、本番に臨めたのであまり緊張することなくリラックスしてできました。(今後の目標)今まであまりチームの主力に入ることができなくて、今日いい結果が出たので、これを自信につけて頑張りたいです」

千葉祥平(法3=鎌倉)
「(振り返って)みんな風が強いと言っていた通り、風が強くてとてもやり辛い中での試合でした。テスト終わって1週間ちょっとしか経っていなくて、テスト期間中の練習不足も響いたかなと思います。途中途中、引くのが辛くなることが何回かあって、点数も大幅に落としてしまいました。この夏休みはまず体力をしっかりつけたいです。(手応えは)ちょうどボーダーなのか繰り上がりで(本戦に)行けるのか分からないので、天命を待つという感じです。行けたら行けたでまた練習を頑張りたいと思います。(取り組んできたこと)テスト期間で悪くなった感覚を戻すことをしていたんですけど、まだ足りないと思います。(今後の目標)疲れずに試合ができるくらい余裕を持って練習ができればいいかなと思います」

森田悠史(理工3=関西大倉)
「(振り返って)最初、風強いなと思っていたんですけど自分はそんなに風に左右されるタイプではないので普段通り射ちました。風の影響で体力を奪われることもあったんですけど、普段より大幅に点数を落とすこともなかったので、いい滑り出しだったかなと思います。30メートルで体力を使い、そこで疲れてきてしまいました。それで思ったより点数が伸びませんでした。そこが今回の反省点です。(手応えは)うちのエースの千葉君と点数が同じなので、千葉君が本戦に行けるなら自分も行けるかなと思います。(取り組んできたこと)テスト期間であまり練習できなかったんですけど、テスト期間明けから自分なりに練習量を増やして本戦にピークを合わせられるように頑張りました。(今後の目標)本戦に行けたら、これから70メートルを重点的に練習していきたいと思います」

牧口
「(振り返って)風が強かったんですけど、そのせいで点数が低かったというのは言い訳でしかないので、風に対応できなかった自分が悪かったかなと思います。どうしたら強くなれるかなどを考えてもう一回自分を見直してやっていきたいなと思います。また見直して秋に繋げられたらなと思います。(今後の課題)風への対応とあとはぶれないような体だったり、射ち方だったりを身につけていきたいなと思います」

加藤
「(振り返って)風の強い会場ということはもちろん知っていたんですけど、その中で対策をしたつもりだったんですけど、まんまと風にやられた形になってしまいました。でもみんな同じ条件でやっているのでそれを言い訳にしてもしょうがないと思います。今年、最高学年になったのでそれを受けてチームを引っ張っていかないといけない立場になったのでこのままくすぶるのは絶対に嫌だと思っています。この夏で努力してリーグ戦に向けてひたすら走りたいなと思います。(手応え)周りも結構こけている中の試合だったので、手応えを感じることは特にありませんでした。でも日々の練習の中で感覚は悪くないので、そういう意味ではこの夏は期待できるのかなと個人的には思います。(今後の課題)役職で仕事とかがあって、練習量がちょっと減りがちになるんですけど、それに負けないように頑張っていきたいな思います。(今後の目標)最終的には、リーグのエイトに入れたらなと思います。あと、仕事も無難にこなせて、競技面でも運営面でも秀でたものを得られるように1年間努力していきたいと思います」

草野孝平(理工3=東工大科学技術)
「調子はあまり良くなかったです。50メートルは後半風が吹いて大変でした。普段よりは10点くらい高い点数でした。試合前に矢の羽を全部張り替えてきれいにしたので、点数が上がったんじゃないですかね。きっと羽のおかげだと思います。70メートルはあまり練習できていないので、あと1週間使って頑張りたいです」

工藤大暢(政経3=横浜緑ヶ丘)
「直近の部の納射会で630点くらいが久しぶりに出てその調子でいけるかなと思ったんですけど、テストとかで練習量も少し減ってしまいました。その割には600点乗せられたので良かったかなと思います。本戦に出られたらインカレのボーダーは高いですけど元気に最後までいけたらいいかなと思います」

工藤大夢(農3=都立昭和)
「良くも悪くも最近の練習どおりでした。あまり練習できてなかったということもあって、50メートルは試合中に感覚を探しながらやってしまってる感じでした。目標としてるところには届かなかったかなと思います。30メートルは射ってる感覚は良かったんですけど50メートルで真っすぐいってたのが少し違ったりして、試行錯誤をしていました。秋は練習試合も多く組まれるので、そこで選手として出られるくらいには実力を戻したいです。みんな練習しているので、自分も負けないくらい練習しなきゃなと思います」

菊地遥(理工3=春日部共栄)
「風が強くて、全然目標にしていた点数が出なかった。50mは特に風が強くて、引いてるポンドもあまり強くないので風に流されてしまった。射もテスト終わってから毎日練習していたけど、まだテストでのブランクが取り戻せていなかった。とりあえず体力が落ちてしまっているので、ひたすら量を射った。また点取りをして試合の形式に似たようなふうにやってきた。(課題は)重心が動きやすかったので重心が動かないようにしたいなって。体幹が弱くて、ぶれてしまった」

三國雅美(政経3=明大明治)
「最初風が強くていつもと違くて戸惑った。でも後半は風もなくて落ち着いて射てた。あまり点取りをしてなくて、目標の点数とか決めないで臨んだので、あまりなんとも言えない。風があっていつもと違う試合だったって点ではまあまあ射てた点数だと思った。(練習は)テストがあってあまり練習できてなくて、この試合に臨んでしまったので。8月に入ってからは矢数を増やして引き込めるように意識して練習してきた。やっぱり引くのが弱くてそこで点数落ちたりするので、安定して最後まで引き込めるように体力を向上していけたらいいなと思う」

堀江啓一(政経3=巣鴨)
「射ったのが一週間ぶりになってしまって、いい時で630点くらい出るが目標は600点にしてた。50mが悪くないんじゃないかなって点数で30mうまくいけば600点乗るなと思っていた。でも久しぶりだったのが影響したのか途中で大きな外しをしてしまって、585点という結果になった。また練習が必要だなと。(この夏での目標)自己新が640点なので、この夏にもう一度射ちたい。ミスがあったりなかったりするので、一射一射安定して射てるようになりたい」

土川巧(商3=明大中野)
「50メートルでミスがあって、その原因が分からずに30にいってしまって段々分かりつつあったが、完璧にできるわけではなかったので反省点です。リリースをした時に右手が跳ねてしまって右上に行ってしまった。跳ねた瞬間を自分が意識できていなかったのでそこを直していきたい。今までにないミスだったので逆にいい経験にもなった。天候の問題はなかったので途中で出た緩みが反省点。これからは悔いのない点数を目指していきたい」

石井智志(情コミ3=倉吉東)
「点数はもっと出せた。コンディションは悪くなかったので30メートルで300点にいきたかった。50メートルは最初の立ち上がりが良くなくて30越えて4エンド目で45をこえるくらいだった。目標点は530点だったのでもう少し出したかった。全体的にアンカーがはまらなかったのも反省点。今後の目標は常に点数を更新できるようにしたい」

小林美穂(商3=雙葉)
「今日は一昨日からクリッカーが切れるのが怖くなっていて30メートルが数本しか落とせずにここまで来てしまったので点数には納得していない。風が少し吹いていたが50メートルでは対応しきれなかったが30メートルではできた。でも風は他の日のほうがつよかったので。今日の目標点は去年予選を突破した580点だったが結果は下回ってしまった。クリッカーを落とすのが怖いという原因を究明して改善したい。自分がどの部分で力が入ってしまうだとかが分かったところが今日の収穫」

濱田真未(政経2=県立星稜)
「とにかくすごく風が強くて、コンディションが悪くてなかなか自分の思うように射てなかった。途中で集中力も切れて、全然目標に届かなくて悔しい。もともと風に弱くて、射つのも遅いから、どうしても風にあおられて、狙いを定められなかった。思ったところを狙わずに射ってしまうことが多かった。全然点数も伸びなかった。(練習は)とにかく本数射ってきた。テストがあってもあまり練習量は減らさないようにして。ちょっと射形も崩れてて、王座終わってから。色んな人にアドバイスもらいながら、少しずつ整えた。(今日は)風だけに頭がいっぱいになって、風が強く吹く前に射とうって頭がいっぱいになって普段意識しているところが意識できなかった。結局あまり個戦に向けて整えてきたとこが、全然できなかった。久々すごい悔しい。こんな点数射っちゃって。今までうまいこといってたから、久々にズンときた。こっからまた上がれるように、しっかり取り組んでいきたい」

吉原彩夏(文2=県立蕨)
「すごいひどかった。風が強いのはあったけど、射形も崩してたので、50mがいつもよりだいぶ低くくて、30mも良くなくて。全体的に悪かった。風もあるけど、リーグ戦終わってから調子落として点数も下がっていたので。夏は体力、筋力、技術ともあげるように頑張る。(射形は)練習量が減って、筋力が減って弓の重さに体が耐えられなくなったのが大きい。それにともなって射ち方が雑にやった。そこを直したい」

松本萌菜(農2=大妻中野)
「(今日は)やばかった。もともと本戦に進める点数ではないので、Mらない(的外を射たないこと)を目標にしていたが、風が強くてMを射ってしまって、自分の中の目標は達成できなかった。体幹が先輩方より足らないので、風が吹くと重心があおられて、倒れそうになってしまう。(夏での課題)今練習している射形を安定させるのと、合宿で射つ70mを始めて射つので安定させられるようにしたい」

倉本那央(理工2=県立津田沼)
「風が強くて、対応しきれなかった。50mは風を読んで狙いを外して射ってみて、当たったっちゃ当たった。去年の本戦いけるボーダーに乗るか乗らないかくらいで50mを折り返して、30mは少し緊張してしまってあまり当たらなかった。(練習は)テスト期間のブランクを頑張って埋めるために本数を意識した。課題は押し手で、少し弱くて頑張って押そうとやってきた。でもいざ試合になると、どうもうまくいかなかった。(夏の課題)8割くらいで射てるようになりたい。毎回フルパワーだと疲れちゃうので。あとは押し手を強くする」

高田健太(営2=関西大倉)
「(振り返って)今日を一言で表すと「風」です。自分の中での目標が去年の640点という記録を超えることだったんですけど、言い訳にはなるんですけど今日の悪天候で得意の30メートルを潰してしまって、そこがもったいなかったです。(今日の手応え)この風なので、今日の部の人はそれなりに点数を落としていると思うんですけど、(結果が)去年のボーダーぐらいなのでなんとも言えない感じです。(取り組んできたこと)去年は予選の方を重点的に練習していたんですけど、それで本戦の70メートルで悔しい思いをしたのでどちらかというと70メートルの方を練習しすぎてしまいました。あとは風で運がありませんでした。それでもトップ選手は確実に射ってくるので、そこが自分の足りないとこかなと思います。(今後の目標)風を言い訳にしないほどの、高得点を出せる選手になれるよう、経験を積みたいと思います」

大輪結衣(政経2=明大中野八王子)
「(振り返って)練習不足だったなというのはすごく感じました。いつも通りの射ができませんでした。(今後の課題)ちゃんと練習をすることと、全体的に課題があると思うので基本から見直すことを意識したいなと思っています。(今後の目標)8月の後半に同志社戦があるので、そこでいつも通りの点数を出すことを目標にしたいと思います」

溝口美里(法2=都立日野台)
「(振り返って)練習不足というのと、ずっと調子悪いのが続いていてそれがそのまま出てしまったなという感じです。1部と2部が風の影響であまり飛んでない人が多くて、いい点が出れば本戦に行けるかなと思ったんですけど全然だめでした。(取り組んできたこと)苦手の取り掛けをしっかり治して練習に取り組んできました。(今後の目標)今月末の同志社戦に出てたらしっかり射ちたいと思います」

竹腰美緒(政経2=国府台女子学院)
「(振り返って)最初の方がいつも通りに射っているつもりだったんですが、点数でなかったです。もう少し点数でるかなと思っていたんですけど、だいぶ落ちてしまいました。30メートルからはアドバイスをもらいながら、点数もそこそこでたのでよかったと思います。(取り組んできたこと)2日空けないように練習を頑張っていました。(今後の課題)試合でもいつも通りできるように自分で調整しながらやっていきたいと思います」

宮本紗果(理工2=吉祥女子)
「(振り返って)最後の方は体力も落ちてしまったので、今後は体力が必要だなと思います。他の試合とかでもそうなんですけど、あんまり練習ででた点数と試合での点数に差がないのでその点は自信を持っていきたいなと思います。(取り組んできたこと)試験期間で射てなかったので、試験期間後はほぼ毎日練習して感覚を戻せるように打ち込みました。(今後の目標)もう1度エイトに入れるように努力していきたいです」

関連記事

RELATED ENTRIES