切詰&西脇、単複ともに勝利/全日本選手権3日目

2016.08.16
 インカレの3日目。男子シングルスでは4年生男子全員がベスト16進出を決めた。また、ダブルスも切詰魁主将(政経4=高松北)・西脇一樹(国際4=松商学園)組、鈴木悠輝(政経3=名経大市)・吉見恒輝(理3=市立浜松)組がそれぞれ勝利した。女子シングルスでは佐野真代(文4=津田学園)が逆転勝ちで次戦進出を決めた。

 ここ一番で勝負強さを発揮した。第11シードでの出場となった西脇は、男子シングルス3回戦に臨んだ。第1セットは「とにかく緊張していた」と、思うように体が動かない。それでも「サービスキープだけ(確実に)しよう」と我慢比べに持ち込んだ。互いにサービスキープを続け、ゲームカウントは6-6、勝負はタイブレークへ。取って取られてのシーソーゲームの中でも「一つ一つのショットが大事な場面でしっかりと信頼できるかを確かめながら日々練習してきた」と西脇。勝負所で強さを見せ、7-5でタイブレークを制した。続く第2セット、緊張もほぐれ早々にサービスブレークを決めるとそのまま相手を寄せ付けない。ゲームカウント6-4で第2セットも奪い、勝利を手にした。

 素早い修正能力だった。切詰の相手は「リーグ戦でも絶対出てくる」という畠山(慶大)。1セット目は「勝たなくてはいけないというプレッシャー」からラリー戦でのミスが増えた。6-1と上手くまとめたものの、7ゲーム中3ゲームをジュースに持ち込まれる苦しい展開となった。しかし、2セット目は「自分ができることをやっていく」と頭を切り替えてミスを減らし、正確な早いボレーを繰り出して、連続ポイントを重ねた。ミスが多かった1セット目とは対照的な危なげない試合運びで6-2の圧勝。2セットを連取し試合を決めた。
 午後から行われたダブルスでは切詰と西脇がコンビネーションをみせた。西脇の正確なサーブから積極的に攻めいていく展開で、前で早いボレーを連発。相手に付け入るスキを与えず1セット目を6-0と完封で取った。続く2セット目も6ゲーム目こそ落とすも最終的に6-1と圧勝で2セットを連取。試合を決めた。試合後には「単複で優勝していい流れを作っていきたい」と切詰。黄金世代の主将の夏はこれからが本番だ。

 大会はいよいよ3日目を終え、折り返しとなる。男女シングルスではベスト16が出揃った。男子シングルスでは4年生が4人残っており、最後のインカレに懸ける思い入れが強く感じられる。4日目以降も白熱した試合から目が離せられない。

[藤田幸大・佐々木渉]

試合後のコメント
切詰
「(良かったところ)課題としていたサーブがきっちりコースに入ったので、キープが楽にできた分ブレイクも楽にできたかなと思います。(悪かったところ)特に無理してやらなかったので調子悪いという部分もあまりなくて、全体的にうまくできたかなと思います。(ペアの西脇選手の存在)ストロークとサーブがしっかりしているので、やっぱり自分から僕も動けてボレーとか行きやすいので、まあ安心して前の動きができるかなという感じです。(意気込み)まだ単複残っているので単複で優勝して明治のいい流れを作りたいです」

西脇
「最後のインカレなので優勝することを目標にずっと練習してきました。今までと違って、一つ一つのショットが大事な場面でしっかりと信頼できるかを確かめながら日々練習してきたので、自信はあります。(ダブルスについて)地方の選手だったこともあって、自分自身リラックスして試合に入れて、楽しむことができて試合を進められたのでよかったです。相手の実力どうこうではなく、上手いことゲームが運べたなという感じです。(切詰とのペアについて)去年の冬から組み始めたんですけど、最近は2人で話し合ってやれているので、だいぶましなダブルスになってきたかなと。今まではしっかりと話し合うことができていなくて、個々の能力だけで勝とうとしたのであまり勝つことはできなかったです。明日からも勝っていくしかないので。せっかくインカレに出ているので絶対勝っていけるように頑張っていきたいです」