
男子単全員勝利 女子は2回戦の壁に苦しむ/全日本学生選手権2日目
接戦を制した。シングルス第1シードとして出場する諱は寒川(法大)と対戦。試合は序盤からゲームの取り合いとなるも、最後は3ゲーム連続で勝利し第1セットを奪った。続く第2セットも同様にゲームを取られては取り返す展開に。5-5で迎えた第11ゲームは相手の2連続サービスエースなどで1ポイントも奪えずゲームを落とした。追い込まれた諱だったが、逆境をはねのけた。第12ゲームでは逆に諱がポイントを連取。最後はネットに当たったボールを落ち着いて処理し、相手に得点を与えることなく勝利を収めタイブレークに持ち込んだ。タイブレークでは1点差にまで詰め寄られる場面もあったが、ラリー戦を制し終わってみれば2-0でのストレート勝利。途中、雨による中断もあったが本人は「リフレッシュできました」と動じなかった。加えて第1シードでの出場によるプレッシャーもあったが強い精神力で勝利を引き寄せた。
粘り強さで最初の一勝を勝ち取った。シード選手として、シングルス最初の試合を迎えた佐野真代(文4=津田学園)。第1セット序盤、相手のミスにつけ込みゲームカウント4-1と早々にリードを奪う展開に。しかし「自分が引き気味になってしまった」と佐野。即座に3ゲームを奪い返されゲームカウントは4-4、勝負を五分の状態に戻されてしまう。流れは相手にあるように思われたが、ここで再び佐野が引き戻す。自分自身の原点だと語る「しつこいラリー」を意識し直し臨んだ第8、第9ゲームをジュースの末、連続奪取。最高の形で第1セットをものした。その後の第2セットも「ラリーを続けていこうと意識しました」(佐野)と徹底的に自身のプレースタイルを貫き、相手を圧倒。ゲームカウント6-2で第2セットも奪い、3回戦へと駒を進めた。
男子シングルスは2回戦を終え、全選手が3回戦に進出する好調ぶりだ。明日3日目からはシングルスの3回戦に加え、2日目に消化しきることができなかったダブルスも同時進行で進められていく。単複ともに上位進出を期待したい。
[秋山祥子・藤田幸大]
試合後のコメント
諱
「(どのような気持ちで大会に挑んだか)第1シードをもらったので周りからはやっぱり勝って当然というか勝たなきゃいけないっていうプレッシャーがあって、自分自身も勝たなきゃいけないということは自分に言い聞かせながらやっていて今までは全部下から、ノーシードとか第2シードからだったので気持ち的には楽でしたが第1シードからのスタートなので乗り越えなきゃいけない、プレッシャーに勝たなきゃいけないなと思いつつやっていました。緊張しました。(試合を振り返って)緊張していたわりには意外と体も動きましたし相手も結構いいプレーをしてきててサーブも結構いいサーブが何本も入ってきました。そのなかでもしっかり勝ちきれたので、しかもタイブレークで競っても取りきれていたのでそこはよかったです。どんどん前に前に行けたかなと思います。(中断の影響)10分くらいの中断だったのでいい休憩になりましたし、切り替えるところもありませんでした。しかもポイントがサーティーオールで中断になって、競っているときだったのでちょっと嫌だとは思いましたがいい休憩になりました。リフレッシュできたかなと思います。(調子は)調子は決してすごい良いわけではないですが、ここ数カ月春関も負けて就活も終わって練習もできるようになって練習時間も徐々に増やしていったんですけどそこまで格段に良いというわけではないので、ここから試合していくうちに上げていけたらと思います。(次戦に向けて)次の相手は早稲田の子が来るかと思っていたのですが神戸学院の子なので油断せずにしっかりやるべきことをやれば普通に勝てる相手だと思うので頑張ります」
佐野
「(第1セットを振り返って)ゲームカウント4-1までは相手のミスが多かったこともあって、自分の形で展開することができたんですけど、4-1から相手がいいショットを何本も打ち込むようになってきて、自分が引き気味になってしまったことと、サーブの確率が悪くてリズムがつかめなくなってしまった。それで相手にどんどん押されて、4-4にしてしまった。4-4になった時はさすがにやばいと感じたんですけど、その中でも自分の原点である拾って拾ってというテニスを保ちつつ、ボールが浅いから相手に打たれているということに気づけました。相手としつこくラリーするということを意識してプレーしたら、相手がミスをしてくれるようになったのでよかったと思います。(第2セットについて)相手は波がある選手だったんですけど、(相手が)乗っている部分もありながら、ギリギリファーストセットを取れたのでセカンドセットも最初から締めていかないと相手を乗らせてしまったらどんどん苦しい展開になると思ったので、ラリーを続けていこうと意識しました。(今大会へ取り組んできたこと)体力の面です。私のテニスは体力を必要とするので体力を強化したことと、守りの中でも打っていかないと、このレベルでは厳しい戦いになるので、打っていけるよう攻撃のテニスを練習しました。(明日への意気込み)シングルスとダブルスどちらもあるんですけど、シングルスでは亜大の選手と当たるので今日の相手みたいに簡単にミスをすることもなく、打ち切ってくる相手なのでしっかり自分のテニスをして勝ちきれたらなと思います。ダブルスは初戦になるのでしっかり森と話し合って、春関のいいイメージのままいきたいと思います」
関連記事
RELATED ENTRIES