
インカレ初日は順調な船出/全日本学生選手権1日目
進化したプレースタイルで勝利を手繰り寄せた。得意のバックハンドストロークを軸にラリーを組み立てる本城和貴(政経2=東山)。「コートの中に入って最終的にはネットプレーにつなげられるようにということを取り組んできた」(本城)。気迫のこもったプレーと攻めのテニスで相手を圧倒し、第1セットを危なげなく6-2で奪取。続く第2セットもフラット、スライス、スピンといった多彩なサーブを要所要所で使い分け、相手に的を絞らせない。第2ゲームをジュースの末、サービスブレークに成功すると、この日一番のガッツポーズを見せた。波に乗る本城は勢いそのまま6-3で第2セットをものにし、試合を決めた。
次の2回戦の相手はシード選手である関大の林。一層磨きのかかったテニスで上位選手を倒し、さらなる高みを目指す。
初めて全カレに出場する斉藤佳帆(文2=拓大紅陵)は終始スキが無かった。「前に詰めてきた」と相手のプレースタイルを試合序盤で冷静に見抜くと、「深いボールでなかなか前に来られないように意識した」という言葉の通り、コーナーを丁寧に突くボールで相手を左右に振り回し、危なげなく1セット目を6-2で先取。続く2セット目も最終ゲームのみ2度ジュースに持ち込まれまれたものの、ここでも冷静さを失わずに最後に正確なショットを決め、6-1と大勝で連取し試合を決めた。
試合後は「目標は優勝することだが、全試合で持っている力を出し切れるように」と斉藤。一戦一戦全力で戦うことを誓った。
ここから大会は6日間続いていく。初戦、シングルスは全員勝ち上がった。明日以降からは黄金世代と言われている4年生男子、さらに関カレ3位という結果を残した佐野真代(文4=津田学園)・森美咲(法4=富士見ヶ丘)組も登場する。暑い夏の熱い戦いから目が離せない。
[藤田幸大・佐々木渉]
試合後のコメント
本城
「(今日を振り返って)バックハンドが得意なのでバックハンド主体で展開していって、最後ネットプレーに繋げられるようにというのは意識していました。サーブとかも、1年生の頃は弱かったのを改善していったのでサーブでもポイント取れるようにしていました。(サーブについて)スピンサーブを使って、相手をコートの外に追い出してそこから展開する1つの形があるので、大事なところはこの1番得意なパターンで(ポイントを)取ろうかなと思っていました。(今日のできについて)最初は悪い展開で入ったので、満足はしていないです。あまり良くはなかったかなと。でも最後、修正できたのでその点は良かったなと思います。(取り組んできたこと)去年までは相手のミスを待ったりして、コートの後ろでプレーすることが多かったんですけど、それをコートの中に入って最終的にはネットプレーに繋げられるようにということを取り組んできたので、それを出したいです。(明日への意気込み)明日は関西の選手で、シード選手なんですけど、そこをしっかり倒してベスト32に入りたいと思います」
斉藤
「(勝因)今日の相手はスピンとかスライスがかかって、男っぽいスタイルというか前に詰めてきたりしてきたのでそれに対してしっかり深いボールで相手が前に詰めてこられないようにして、無駄なミスをとにかくしないように打てるときはしっかり打って、それを打つまでは相手の深いところに集められたのがよかったです。調子は良かったです。(予選を振り返って)予選の決勝の相手が同じ千葉県の人でジュニアのころから何度も対戦したことがあって、去年のリーグ戦でも負けて、その前にやった時も負けててずっと負けが続いてた相手でやりたくないという意識がドローを見た時にあったんですけど、そういう変な意識を持たずに試合には入れて競ったんですけどしっかり勝ち切れてそれが今日の本選にも生きたと思います。今年が初めてのインカレで予選は予選で絶対に本選に上がりたいという気持ちがあったのですごい緊張しましたが、本選は本選で違う空気もありますが、今日はその緊張もうまく利用したというか、気持ちよくプレーできたので良かったです。(課題)ポジションが後ろに下がってしまってすぐ守りに入ってしまうのでそこを克服するようにするのが課題です。(目標)優勝することですがそれよりも全試合で持っている力を出し切れるようにして毎試合下を向かないことです」
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